半月ほど前、松江に出かけた妹がお土産に渋柿を買ってきてくれた
物好きな兄を思い浮かべ、きっと干し柿に嬉々として挑戦するに違いないと
見込んでのことだ
ドーンと大量の柿を見ると、皮を剥くだけで面倒くさそうな気がするので
同居人の「ホワイトリカーで渋抜きをする方法を探して!」の命令に従って
検索してみると、これが簡単でヘタの部分をホワイトリカーに少し漬けて
後は冷暗所で空気に触れないようにするだけ
でもやっぱり干したほうが雰囲気が出るので皮むきに挑戦
ピーラーで剥くのではなく包丁で剥いたのでヘタと
ゴツゴツした形のせいで少しばかりやりにくい
役割分担をして剥き終わったら熱湯で消毒
カビ対策をして干すことに
だが新城市の気温の中で干してカビが生えないか、、不安は尽きない
洗濯物の近くにぶら下げて寒風に晒すこと約二週間
徐々にサイズが小さくなっていく
明らかに水分が抜けていくようで、柿は赤くなってジュルジュした感じに
このくらいがうまそう!と思うが、我慢我慢
粉がふくまで吊るそうと声を掛け合う
雨に降りそうな日は、屋内に干して一番偉いのは「柿様」のよう
しかしせっかちなのが我が家の血筋
誘惑に負けて干し柿をひとつ食べてみた
もう大丈夫、十分食べられる
黒くなってカビかもしれないと心配したが、どうやらカビではなさそう
すると今度は渋抜きをしたほうが気になる
レジ袋を三重にした中から取り出して、皮を剥いてみる
柿は柔らかくなっているので包丁で剥きやすい
甘柿の熟したような感じ
少しばかりホワイトリカーの香りがする
口にすると、、、甘い
でも、口の中がシワシワになるような感覚を覚える
渋柿を食べた時のあの感覚だ
甘いけどやっぱり元は渋柿なんだと実感する
モノ好きな自分?だが、こうして家族のドタバタした記憶(思い出)が
一つ一つ増えていくことが今はとても貴重なことのように思える