恒例の今年読んだ本を並べてみた
例年と比べて読み終えた本が少ない
年ごとにこうした傾向は続くかもしれない
少し弁解をするなら、今年は必要に迫られて以前読んだ本の一部を
拾い読みしたものが少なくなく、それで時間をとってしまっていた
例えば「全体主義の起源」3、「世界宗教史」「カラマーゾフの兄弟」の大審問官の部分とか
部分を読むだけで集中力を要するような本だ
でも相対的には気力、集中力の低下を身にしみて感じてなんか情けない気分だ
今年の「優」の評価は小説が「ラウリクークスを探して」だけで
最近は小説を読まない傾向がある
経済に関する分野では「資本主義は私たちをなぜ幸せにしないのか」
「堤未果のショック・ドクトリン」「超訳資本論」
優ではないが「資本主義の宿命」
資本主義には内在する問題点があるのでは?
と思い浮かんで、これらの本をそういう視点から読んだのだった
社会的なものでは「詭弁社会」
下山事件絡みで「謀殺下山事件」「葬られた夏」「夢追い人よ」などで
今年のちょっとしたマイブームは下山事件だった
歴史絡みでは「枕草子のたくらみ」が非常に面白かった
「光る君へ」の枕草子誕生の回の直後に手にしたが
ドラマを見た後だったのですんなり理解が進んだ
確かに定子のために書かれたものと納得せざるを得なかった
読んでいると驚きを覚えて、興味が湧いたのが「江戸の憲法構想」
これは明治維新が歴史の必然というより
どこか強引に武力で推し進められていった一種の革命ぽいところがある
と考えるきっかけになった
この本を読んだ影響で、アマゾンで「赤松小三郎ともう一つの明治維新」
を購入することになった
さて振り返ってこれらの本を覚えているか?
と自問すると、その答えはかなりあやしいのが現実だ
でも、それは気にしないことにしている
コンサートに行っても覚えていることは僅かな印象だけということが多い
読書もそれで良いのではないかと思うことにしている
何も残っていないと思えても
読んだ何かはきっとどこかに蓄積していると思うことにしている
年内に読み終えようとした「香子 紫式部物語」5は
今読んでいる「法の精神」モンテスキューが面白いので
そちらに時間をとられて年内に終えられそうにない
ま、それも仕方ない(かな)