あの日(11月8日)以来、依然としてポール・マッカートニーの復習を続けている
ライブのCDを引っ張り出しては、セットリストを比較して
その違いを確認しているが何よりも一番違うのは声の質
流石に今年のあのライブは声がしんどかった感じ
(仕方ない、76歳だから)
あの声で、若い時しか感じ得ないような曲を歌い表現するのはきつくも覚えるので
「アンド・アイ・ラブ・ハー」「イエスタデイ」「アナザーデイ」
がなかったのは個人的には許せてしまう
フト、CDの棚には二三回聴いただけのお宝(ゲテモノ)の類があるのを思い出した
ポール・マッカートニーがクラシック分野に挑戦した第二段目のCDだ
一番最初に挑戦したのは「リヴァプール・オラトリオ」で、これも持っているが
個性が出ていると言うよりは「ポール・マッカートニー」が作った音楽だからつべこべ言わすに聴きたまえ
と、EMIも発売した感じ
「リヴァプール・オラトリオ」よりはこちらの「スタンディング・ストーン」の方が面白い
「原子心母」みたいにコーラスが入ったり、他にもなかなか美味しそうなメロディ(エリナー・リグビーを連想するような)
があって、集中して聴くにはしんどいが、それなりに楽しむ事はできる
そこで感じたことは、こうした長い曲を作るとかまとめるには作曲技術が必要なんだなということ
ソナタ形式とか変奏曲形式、フーガとかいわゆる音楽の教科書に出てくるような作曲法が
全体の統一感を持たせるには不可欠のようだということ
ポール・マッカートニーは特に何かを勉強しているわけでないかも知れないが(?)
アビーロードでもバンド・オン・ザ・ランでもレッド・ローズ・スピードウェイのアルバムでも
曲の統一感を持たせるためにメロディの回帰を行っている(これが効果的なこと!)
でもこのCDのようにこれだけ長いと流石に音楽的なセンスだけではこなしきれない感じ
ポール好きな人はいろんなグッズやCDを持ってるかも知れないが、
「リヴァプール・オラトリオ」と「スタンディング・ストーン」はきっと持っていないだろうな、、
とポールファンの自分は、ひとりでニヤニヤしている