パンセ(みたいなものを目指して)

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SNS拡散は仕事としてやっているのか

2024年11月22日 10時03分21秒 | あれこれ考えること

東京都知事選、兵庫県知事選におけるSNSの爆発的な威力を実感して
名古屋市長選もSNS上の戦いが行われているそうだ

ところで、不思議だと思ったことがある
それはX(旧ツイッター)では、投稿内容が全く同じだがアカウント名が違うものがあることで
各自のプロフィール画面を見ると、フォロー数も多くなく、フォロワー数も多くない
本人を示す写真も似たようなキャラクターを使っていて
どうも個人のアイデンティティとは思えない
(これは安倍さんへの批判的なポストに対して、過度に反応するネトウヨさんたちの
 アカウントでも見られたことだ)

こんなことをぼそっと呟いたら、ある人からこんな答えが返ってきた
「こういうのってプログラムでアカウントを自動生成して自動で投稿するのは今でも「出来る」みたい。」
つまり、一人ひとりがコツコツと自分の思いを投稿しているのではなく
機械的に勝手に簡単にできてしまうようだ

だが自動作成でできるとしても、スキルのある個人がやっているとするのも違和感を覚える
そこで聞いてみると、また答えが返ってきた
選挙コンサルティング(選挙プランニング)という業種を御存じでしょうか?
軽く検索してみるのをお勧めします。 多分驚くと思いますが「そういう商売」をしている方々は大量に居ます。
「市議会議員当選実績〇〇人!」とか。 ただ最近、「適当な業者」が増えた為「当社は安心!」も増えましたね」

この方の少し丁寧な返信を最後まで読んで見ると
個人ではなく企業(団体)です。ぶっちゃけ商売ですね。
この相談屋は当選を目的にしますので「世論誘導」も仕事に入ります。
ただし「人力」でやるにはコストも時間も人件費も掛かる。そこで出番は「自動化プログラム」ですね。
東京都知事選では常に検索し「特定語句」が入るとその相手に対し攻撃的リプライをしていたのも有りました。
1分間で40以上全く違う相手に送信していました。
1人当たり2秒以下。 1分毎に特定候補者を応援するPostを投稿しているのも居ました。
24時間以上ずっとです。 これである程度の誤解は解けたかな? 「世論誘導が仕事」の人も居ます。

このような現実を知ると、SNSが選挙には効果的云々で済まされる問題ではないようだ

話はXからYoutubeに移るが、
兵庫県知事選で大きな影響力をもった立花孝志氏のYoutube
これも不思議なことがある
投稿時刻からすぐに再生回数が信じられない数字になっている
直接関係するのは兵庫県人なので、その人たちが見るにしては異様に多い
また立花氏意外にも斎藤さんを応援するYoutubeはあっという間に
凄い再生回数になっている

そこでチャットGPTに聞いてみた
まずは再生回数のカウントの仕方とその数字は正確か?ということ
その後で「政治的な内容でも短期間で異様に多い再生回数は違和感を覚えますが」
と再質問をすると

確かに、政治的な内容で短期間に異様に多い再生回数が記録されると、不自然に感じることがあります。
そのような状況にはいくつかの可能性が考えられます。以下に、背景や要因について説明します。

1. 自然な要因関心の集中: 政治的な話題は一部の時期や出来事で特に注目を集めます(選挙、スキャンダル、大規模な抗議など)。
SNSやニュースで拡散されることで、一気に再生回数が増えることがあります。
ターゲット層の関心: 動画が特定の政治的意見を支持する視聴者層に強く訴える場合、その視聴者たちが積極的に再生し、
シェアすることで急激に再生回数が増えることがあります

2. 不正の可能性ボットの使用: 一部のグループや個人が、特定の動画の再生回数を人工的に増やすために
「ボット」を使用している可能性があります。
これは再生回数を水増しするための一般的な手段です。
クリックファーム: 実際の人間が短期間に再生を繰り返す「クリックファーム」と呼ばれるサービスを利用している可能性があります。
これはボットよりも検出が難しいですが、YouTubeのアルゴリズムで削除されることもあります。

政治的プロパガンダ: 特定の政党や団体が、自らのメッセージを広めるために不正な手段を使うケースもありえます。
再生回数を意図的に増やすことで、「人気がある」または「多くの人が支持している」という印象を与えたい場合があります。

3. アルゴリズムの偏り

YouTubeのレコメンドアルゴリズムも影響を与える可能性があります。
バズ効果: 再生回数が急増すると、YouTubeがその動画を「人気のあるコンテンツ」と認識し、
さらに多くの視聴者に推奨することで雪だるま式に再生回数が増えることがあります。
政治的偏向の可能性: 一部では、アルゴリズムが特定の政治的な立場や意見を優先的に拡散しているという批判もあります。
ただし、これを立証するのは難しいです。

4. 視聴者の操作

政治的な動画では、視聴者が意図的に再生回数を増やす行為をする場合があります。
組織的な視聴: 特定の政治運動や団体がメンバーに対して動画を視聴し、拡散するよう呼びかけることがあります。
対立の煽り: 対立する立場の人々が「内容を確認するため」や批判目的で再生することも再生回数の急増につながります。

違和感を感じた場合の対処
1. コメント欄や評価のチェック: コメント欄や「高評価」「低評価」の数のバランスを確認すると、
動画が本当に多くの人に支持されているかどうかの手がかりになります。
2. 情報源の確認: 動画の内容が一方的な主張や偏向的なメッセージである場合、批判的に情報を評価することが重要です。
3. 再生回数の変化を観察: YouTubeが不正を検出した場合、後日再生回数が減少することがあります。
これはYouTubeの審査プロセスによるものです。

結論

短期間で異常な再生回数を記録する政治的動画には、自然な要因と不正の可能性の両方が存在します
視聴者としては、ただの数字に惑わされず、内容や背景を冷静に判断することが重要です。
また、YouTube自体も再生回数の信頼性を保つため、定期的なアルゴリズムの改良を行っています。

チャットGPTの答えが全く正しいとは言えないとしても、こうした現実はありそうな気がする
と同時に、仕事としてこれらの作業をする人たちが、成果のみが価値観とするならば
人は恐ろしい世界に踏み出してしまう気がする

嘘もデマも受け手の責任として罪悪感を感じることなく、眼の前の戦いに勝つことを優先する人々
日本人は多くの人が信じたり、行っていることを無条件に信じたり行ったりする傾向があるので
こうした風潮に載せられないようにするにはどうしたら良いのだろう

もし、立花孝志氏が都知事選のあのポスター事件の党の代表であることを知っていたり
衆議院選に出馬したときの「政見放送」見苦しい品のない行動をしたことを
知っている人は、立花氏のYoutubeの発言を果たして信じるに値すると思ったのだろうか

何かを信じるということは、発信者が信じられるか否かが問題
熱気をもって彼のメッセージを受け入れた人は、彼を信じられる人物として
どうして認めたのだろう





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