マンサク(金縷梅)(万作)
<マンサク科・マンサク属>
早春、山では一番に
花を咲かせて春の訪れを告げる落葉小高木。
2~3月、
葉に先立って黄色い花を咲かす。
花弁は4個あり、
長さ1~1,5センチの細長い線形の花。
雄蕊は4個で短く、
内側に仮の雄蕊がある。
葯は暗赤色。
雌蕊は1個で花柱は2つに分かれる。
萼は4裂。
萼片は長さ3ミリの楕円形でそりかえり、
内側は暗赤紫色で、外側に短い短毛が密生する。
熟すと二つに裂けて光沢のある黒い種子を2個弾き飛ばす。
和名は、豊年万作”からきたという説と”まんず咲く”がなまったという説がある。
<俳句歳時記>春
金縷梅(まんさく)
<銀纑梅(ぎんろばい)>
まんさくに風めざめけり雑木山 行方 寅次郎
まんさくの咲いてころころ水の音 赤松 惠子
人も狸もまんさくの下通りけり 前田 保子
まんさくの咲いて真水のうまい家 一ノ瀬タカ子
まんさく咲きしか想いは簡単になる 金子皆子