ナンバンハコベ(南蛮繁縷)
<ナデシコ科ナンバンハコベ属>
山野に生える多年草。
茎は細くつるのように長く伸びて、
枝分かれする。
葉は対生し、卵形または卵状長楕円形。
小枝の先に白色の花を咲かす。
花弁は5個で細長く、
それぞれ離れ離れにつき、
先端は二裂する。
ツルフジバカマ(蔓藤袴)
<マメ科ソラマメ属>
クサフジはよく里山で見かけていた。
感じは似ているが、ツルフジバカマは、
色が濃く、花もしっかりついてボリューム感がある。
清里にて。
つる性の多年草。
茎は地面に広がるか
他のものに寄りかかって上に伸びる。
葉は羽状複葉で5~8対の小葉からなる。
花は紅紫色で長さ1,2~1,5センチある。
クサフジの小葉が20枚前後に対し、
ツルフジバカマは12枚前後で
花期も8月から10月と遅く、咲く時期で区別が出来る。
クサフジは5月22日のブログに掲載済み。
下の画像は、ナヨクサフジ(弱草藤)
キダチコマツナギ(木立駒繋)
<マメ科>
中国から導入された常緑小低木。
在来種のコマツナギに似るが
丈が高くなり、幹の直径も太くなる。
ずっと、コマツナギかと悩んでいた。
葉は奇数葉複葉でコマツナギと変わらない。
夏に葉腋に総状花序をだし、
長さ4~5ミリの蝶形花をつける。
ガガイモ(蘿芋)
<ガガイモ科ガガイモ属>
野山に広く分布する多年生のつる草。
葉は対生し長卵状心形で
裏面は白色を帯びる。
葉のわきから、
淡紫色の花を総状花序に咲かせる。
花冠は5裂し、
萼片の先は反り返る。
袋果は細長く表面にいぼがある。
ガガイモの漢字の蘿芋は難解だ。
「蔓草になる」と言う意味だそうだ。
古事記に国造りをしたと言われるスクナヒコナ(少彦名神)
が「天の蘿芋の船にのって・」と言う記述があり
ガガイモ(蘿芋)の果実の舟形のサヤに乗って神が来訪したと言う
意味だそうで、ガガイモは古い時代からあった。
ツルニンジン(蔓人参)
<キキョウ科ツルニンジン属>
清里にて。
一つだけ咲いているのを見つけた。
別名ジイソブ(老爺雀斑)はお爺さんのそばかすのこと。
ちなみに
バアソブ(老婆雀斑)もあり、
ツルニンジンの方が大形なのでジイソブ(老爺雀斑)とよぶ。
木曽地方の方言でソブはそばかすのこと。
山麓や平地の林の中にはえる蔓性の多年草。
葉は互生するが、
枝の先では3~4枚輪生する。
花は広い釣鐘形で、2,5~3,5センチある。
内側に紫褐色の斑点がある。
サワギキョウ(沢桔梗)
<キキョウ科ミゾカクシ属>
緑の草の中で濃紫色の
ミゾカクシに似た花が1本の茎にすっくと立つのが清々しい。
山野の湿地などに咲く多年草。
葉は互生し、
披針形でふちに細かい鋸歯がある。
茎の上部に総状花序をつけ、
濃紫色の唇形の花をつける。
上唇は2深裂、下唇は3浅裂し、
ふちには長い軟毛がまばらに生える。
ボタンズル(牡丹蔓)
<キンポウゲ科センニンソウ属>
日当たりの良い山野にはえる木質のつる性植物。
センニンソウに似ている。
葉は3出複葉で切れ込みがあり小葉には鋸歯がある。
(センニンソウは小葉に鋸歯がない)
悩むところです。
花は4枚の萼片で、
花糸が長く、萼片と同じかさらに長いところで
見分ける。
葉の様子から牡丹蔓の名がついた。
シロバナシナガワハギ(白花品川萩)
<マメ科シナガワハギ属>
道端や荒れ地にはえる帰化植物。
シナガワハギに似る白花。
葉は3小葉、
小葉はふちに鋸歯がある。
葉脈に長さ3~10センチの総状花序を伸ばし
白色の蝶形花を多数つける。
キツリフネ(黄吊船)
<ツリフネソウ科ツリフネソウ属>
確か・行きには咲いてなかったような・
帰り路、黄色い花を見つけた。
たぶん・まだ咲いたばかりだ♪
山地の湿り気のある所に生える1年草。
葉は長楕円形でふちに鋸歯がある。
黄色い花が細い花柄の先に垂れさがる。
下はツリフネソウ
カワラケツメイ(河原決明)
<マメ科カワラケツメイ属>
日当たりの良い河原に生えていて、
もう少しで見逃すところだった。
小さな黄色いマメ科の花が愛らしい。
道ばた、草地などに生える多年草。
高さは30~60センチになる。
葉は羽状複葉。
花は葉のわきに黄色い小さな花をつける。
和名は河原(かわら)決明(けつめい)で、
決明はハブソウの漢名からきている。