れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

カラスウリの花

2012-07-30 06:17:28 | 野の花日記

カラスウリの花
<ウリ科カラスウリ属>
林のふちなどにはえる蔓性多年草。
雌雄異株


夏の夜、
花弁の先端が5裂し
ふちが糸状に裂けた

レース状の白い花を
ひっそりと開き、
日が出る前には萎む。

晩秋、
実は赤く熟し吊り下がる。
黒い種子は玉ずさ(結び文)と呼び、
カマキリの黒い頭にそっくり。

<俳句歳時記>夏
カラスウリの花


 烏瓜の花の闇にて呼ばれたる   正木 千冬

 烏瓜の花見てしまう妖しき白毛   石井 雅子

 山の闇来てゐし烏瓜の花      石田 勝彦

 からす瓜咲きつぐ闇へ帰り着く   安田 くにえ
 

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桔梗(ききょう)

2012-07-29 05:48:53 | 野の花日記

桔梗(ききょう)
<キキョウ科キキョウ属>

日当たりのよい山野や野原のはえる多年草。
葉は長卵形で互生、
花は
鐘形の青紫色で
花が美しいため、八重咲きや白など園芸種も多い。
秋の七草の朝貌(あさがお)は桔梗のこと。

<俳句歳時記>秋
桔梗(ききょう)
<桔梗(きちこう)・白桔梗>
 
桔梗まで廻し続ける白い皿    晴野 みなと

きりきりしゃんとしてさく桔梗哉  小林 一茶

きちかうの蕾むりやり咲かんでも 中原 道夫

酔ひざめの水に差し置く白桔梗  榎本 好宏

 

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クサギの花

2012-07-28 05:50:56 | 野の花日記

クサギの花
<クマツヅラ科クサギ属>

山野に多く自生する落葉小高木。
葉は広卵形で
茎や葉に悪臭がある。

夏、
赤色の萼と白色の花冠とを有する管状の5裂の花を開く。

果実は、碧色で
下部に星状に開いた紅紫色の萼があり、美しい。
染料に使用される。

<俳句歳時記>秋
臭木の花(くさぎのはな)
<常山木の花(くさぎのはな)>

つい霽(は)れぬ空のにごりや花臭木   角田 独峰

水懈(たゆ)く臭木の花を浮かべおり    轡田  進

旅の鼻歌青さはじける臭木の実       藤原 啓




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ヌマトラノオ

2012-07-27 04:55:43 | 野の花日記

ヌマトラノオ
<サクラソウ科オカトラノオ属>

湿ったところに
地下茎をのばして群生する多年草。
オカトラノオに似ているが、
花穂が立つ。
7月頃、5弁の小白花を長い房状につける。
その形を獣の尾に見立ててた名。



<俳句歳時記>夏
虎尾草(とらのお)

青年の後ろ虎の尾の朝なり       加藤 青女

虎の尾花の咳とまるようなまぼろし  山中 葛子

虎尾草や日の通り道子が通る     磯貝碧蹄館

とらのをの尾の短さへ日が跳ねて   大石 悦子


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ヘラオモダカ

2012-07-26 05:38:40 | 野の花日記

ヘラオモダカ
<オモダカ科サジオモダカ属>
水田や溝など浅い水中に生える多年草。
葉がへら形で、
花茎をのばし
3本ずつ枝を輪生するのを繰り返し

先端に多数の白色3弁の花をつける。

<俳句歳時記>夏
沢瀉(おもだか)
<花慈姑(はなくわゐ)>

 沢瀉の鉢に溢るる懈怠かな     石塚 友二

 沢瀉や真北しづかに鉄を組む    柚木 紀子

 沢瀉のこのあたりなら吃るなし    岡井 省二

 おもだかに小虫の水輪ふえつづく  村沢 夏風

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2012-07-25 08:57:50 | 野の花日記

ハス(蓮)
<スイレン科ハス属>
古い時代に中国から渡来した多年草の水草。
池沼や水田に栽培される。
根茎は白く節が多く蓮根となる。
葉は楕円形で、
長い花柄が水上に伸びて紅色・白色・黄色など
大きな花をつける。
果実は楕円形で
果披はかたい。和名は蜂巣の意味で、
果実の入った花床がハチの巣に似ていることによる。

 

 

 

<俳句歳時記>夏
蓮(はす)
<はちす・蓮の花・蓮華>
 
 蓮ひらく一人の鬼がくる夕べ     菊川 貞夫

 夢の世の浮葉つぎつぎ生るるよ   加藤三七子

 
 泥中の姉が吹きくる蓮の花      野呂太 稔

 鬼蓮の鉢やぶれざる礫かな      阿波野青畝

 西方へ日の遠ざかる紅蓮       野沢 節子

 蓮咲きて風の異なる沼二つ      木村 風師
 

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オシロイバナ

2012-07-24 03:54:34 | 野の花日記

オシロイバナ(白粉花)
<オシロイバナ科オシロイバナ属>

よく分岐して心卵形の葉が対生する。

7月頃から10月頃まで、
トランペット形の花を咲かせます

夕方から咲きだして翌朝の9時ごろには花を閉じるので、
夕化粧とも呼ばれる。
紅・白・黄・絞りなどの花色があり
よい香りがする。
名前は、
花後にできる黒い種子をつぶすと白い粉が出ることから。
                                                     




<俳句歳時記>秋
白粉花(おしろいばな)
<おしろいの花・花白粉・おしろい・夕化粧>
 
 
本郷に残る下宿屋白粉花       瀧 春一

 祭りの裏道白粉花は泣きじゃくり   伊藤 和

 わが微熱白粉花に移りけり      金子 晋

 不登校おしろい花の真昼です     牧野 桂一

 

 

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緋合歓の花

2012-07-23 11:02:14 | 野の花日記

緋合歓(カリアンドラ)の花
<マメ科ベニゴウガン種>

合歓の深紅の花で、
合歓の木のように大きくはならない。

緋色の頭状花をつけるので、
緋合歓(ひねむ)と呼ばれる。

<俳句歳時記>夏
合歓の花(ねむのはな)
<ねぶの花・花合歓>

どの谷も合歓のあかりや雨の中    角川 源義

花合歓に夕日旅人はとどまらず    大野 林火

合歓ねむり百姓はみな力抜く      戸塚時不知

ほほゑみといふしづけさに合歓の花  坂本 宮尾

 

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ブラックベリー

2012-07-22 06:04:41 | 野の花日記

ブラックベリー
<バラ科キイチゴ属>

果実は夏に黒く熟す。
酸味が強く、
主にジャムにする。

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ヒヨドリジョウゴの花

2012-07-21 10:36:30 | 野の花日記

ヒヨドリジョウゴの花
<ナス科ナス属>

和名は鵯上戸で、
ヒヨドリがこの赤い実を好んで食べることによる。
葉は互生し、やわらかい毛が密生する。
花は白、五個の花弁はそりかえる。
果実は有毒だが、きれいな赤に熟す。

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