カラスウリの花
<ウリ科カラスウリ属>
林のふちなどにはえる蔓性多年草。
雌雄異株
夏の夜、
花弁の先端が5裂し
ふちが糸状に裂けた
レース状の白い花を
ひっそりと開き、
日が出る前には萎む。
晩秋、
実は赤く熟し吊り下がる。
黒い種子は玉ずさ(結び文)と呼び、
カマキリの黒い頭にそっくり。
<俳句歳時記>夏
カラスウリの花
烏瓜の花の闇にて呼ばれたる 正木 千冬
烏瓜の花見てしまう妖しき白毛 石井 雅子
山の闇来てゐし烏瓜の花 石田 勝彦
からす瓜咲きつぐ闇へ帰り着く 安田 くにえ