れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ナンテン(南天)の実とビワ(枇杷)の花と俳句と日記

2021-12-31 06:43:08 | 木の実

ナンテン(南天)の実
<メギ科ナンテン属>
ナンテン(南天)は「難を転ずる」と言う事や、
お赤飯にナンテンの葉を添えて厄除けにするという
おめでたい植物とされる。


庭木としてもよく植えてある常緑低木。
茎は叢生し、葉は3出複葉で茎の上部に集まつて互生する。


茎の先に大形の円錐花序を出し、白い花を多数つける。
果実は直径6~7ミリの球形で、赤く熟し
咳止めの薬として利用される。


下はもう終わりのビワの花

ビワ(枇杷)の花
<バラ科ビワ属>
葉は枝先に集まって互生し、長さ15~20センチの高披針形で
革質。

枝先に芳香のある白い花を密に開く。
花弁は5個。
果実は翌年の6月頃に黄褐色に熟し美味しい。

もう、花も終わりだが、花弁は5個。
葉裏、花柄、苞、萼に褐色の綿毛を密生する。
冬の最後の花だといつも私は思う。

              休憩
    

 葉はすっかり枯れているのに、カラスウリ(烏瓜)の赤い実は、
 色のない冬の景色に鮮やかな色どりを添えていた。

        俳句は季語年の暮れ
     歳晩(さいばん)・歳末・年の末・年の瀬・
    年の果・年の内・年暮る・年つまる・年終わるなど。
    
    ともかくもあなたまかせの年の暮  小林 一茶

     何とも、呑気でおおらかでいい・・ね。
     そうありたいものだ。

   ★今年もお世話になりました。
    来てくださった方、ありがとうございました。
       よい年をお迎えください。(#^.^#)

 

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シモバシラ(霜柱)とフユサンゴ(冬珊瑚)と俳句

2021-12-30 07:26:56 | 野の花日記

シモバシラ(霜柱)
<シソ科シモバシラ属>
実は今年は、遠くから細いシモバシラを見ただけだった。
ちょうど時期が悪くて、出会えなかったのだ。

これは数年前の赤塚植物園で撮ったものです。


山地などの木陰に生える多年草。


夏、枝の上部の葉のわきに、片側だけの白い花をつける。


冬に、枯れた茎に霜柱のような氷の結晶ができるので、
シモバシラの名がある。


冬の氷の花。
冬になると、シモバシラの地上部は枯れるが、根が吸い上げた
水分を茎から噴き出し、それが冷たい外気に触れることで、
このような、氷の華ができます。
風のない気温の低い早朝にしか見られません。


下はフユサンゴ

フユサンゴ(冬珊瑚)
<ナス科ナス属>
常緑低木。
明治時代に観賞用に渡来した帰化植物。
葉は密に互生し、長さ5~10センチの披針形または長楕円形。


葉に対生して直径約1,5センチの白い花を下向きに開く。
花冠は鐘形で5深裂する。


果実は直径約1,3センチほどの球形の液果で、橙赤色~赤色に熟す。

             休憩

こんな寒い時期、熱
帯性なのに、ブーゲンビリアが満開だった。
<オシロイバナ科ブーゲンビリア属>

        俳句は季語霜柱

    正刻に路線バス来し霜柱   仁尾 正文

   霜柱を踏みながら?できるほど?寒い日にバスを待っていた・
     定刻に来たバスに安堵してる作者・・かしら。
   

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クチナシ(梔子)の実とオモト(万年青)と俳句

2021-12-29 07:18:45 | 木の実

クチナシ(梔子)の実
<アカネ科クチナシ属>
今年は梔子の実を見ることが少なかった。
いつも、たくさんなるクチナシの木に、一つもなってない
と言う事も多くあった。
今年は、オオスカシバを育てたので、梔子はよく見ていたが、
実になってるものが少ない。
常緑低木。
葉は対生し、長楕円形で基部に小さな托葉がある。

芳香のある白い花を咲かす。
冬、黄赤色に熟す。
中に小さな種子が多数ある。

この実を乾燥させたもの物で、栗きんとんなどの料理着色料に
使われる。


下はオモト(万年青)

オモト(万年青)

<ユリ科オモト属>
根際から出る葉は長い卵形で大きい。
葉の質は革質で分厚く艶があり、縁は波打つ。


球形の液果(水分が多く柔らかい果皮を持つ果実)で、
赤く熟す。


              休憩

フジバカマ(藤袴)のドライフラワー
乾燥するとさらにいい香り(クマリンと言う物質)がします。


          俳句は季語立春
       (春はこれからだけれど・・)
      春立つ・春来る・春に入るなどと使う。
    
      立春の夢に刃物の林立す 柿本 多映

      ちょっと、物騒な夢だけれど・・
     たぶん・・刃物はとんがった木々の芽立ちのような気がした。

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イヌツゲ(犬黄楊)とジャノヒゲ(蛇髭)の実とフユシャクと俳句

2021-12-28 07:33:12 | 木の実・花・昆虫・俳句・日記

イヌツゲ(犬黄楊)
<モチノキ科モチノキ属>
山地に生える常緑低木。

葉は互生し、楕円形または長楕円形で表面は光沢がある。


雌雄異株。
雄花は多数つき、雌花は1個づつつく。
花弁と萼片は4個。雄しべは4個あり、雌花では小さく退化している。


果実は直径5~6ミリの球形で黒く熟す。

下はジャノヒゲ(蛇髭)


藍色の玉が美しい。

ジャノヒゲ(蛇髭)
<ユリ科ジャノヒゲ属>

山地の林内に生える多年草。
淡紫色または白色の小さな花をつける。

種子は濃い青藍色に熟し、いくつかがまとまってつく。


和名のジャノヒゲ(蛇の髭)は、葉を竜(蛇)のヒゲにたとえたもの。

       
              休憩

私のカメラではここまで。
丸の中にいるのはオオタカ

昆虫はフユシャク蛾です。


♀には翅が無い、または翅が極端に短く飛ぶことが出来ない。
♀は尾部からフエロモンを出して♂を誘う。
天敵の少ない冬に活動することで飛んで逃げる必要が無くなつたためと、
産卵を行う重たい♀にとつて冬の寒さを飛翔するのが困難なので、
翅を退化させ、飛ぶのをやめて、フエロモンで♂を呼ぶことに徹した”と、
考えられる。
冬には探してみよう~。クロオビフユナミシャク♀

   ★himeちゃん、フユシャクまで解ってたけれど、
   正規の名前まで教えて下さり有難う。💛



        俳句は季語毛糸編む
        毛糸玉とも使う。

     毛糸玉たぐればいくつかの絆  上田 歌子

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ソシンロウバイ(素心蝋梅)とムラサキシキブ(紫式部)の実とゴイサギ

2021-12-27 06:55:08 | 木の花

ソシンロウバイ(素心蝋梅)
<ロウバイ科ロウバイ属>
内側の花被片が黄色で、
ロウバイの花よりやや大きい。

落葉低木。
葉に先立って花径2センチほどの花をつける。
蝋梅は内側の花被片が濃い紫色になるが、
ソシンロウバイは、全体が薄い蝋のような質の黄色い花をつける。


葉は卵形で向かいあつて生える対生。

さく果は熟すると下部が避け種子が散布される。

 

下はムラサキシキブ

ムラサキシキブ(紫式部)
<クマツヅラ科ムラサキシキブ属>
山野に生える落葉低木。
今年は、あまり実がなっているのが見られなかった。

果実は直径3~4ミリの球形で、紫色に熟す。


もう、冬芽が出ています。

 

              休憩


ブラックテイーと言う名の薔薇

★ゴイサギ(五位鷺)
<サギ科ゴイサギ属>

青と灰色の混ざった背面と赤い虹彩が目立つ。
じつと動かないでいることが多い。

         俳句は季語おでん

   コンビニのおでんが好きで星きれい  河野 沙希

   きっかけが必要おでんのちくわぶ  れんげ

   この頃、河野沙希さんをテレビで見ないけれど、
   私は、このおでんの句が大好き。
   おでんを買いに行くのは夜なのね・・
    星を見に行くついでに?
    コンビニに寄っておでんを買うのかな・・。

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ホソバヒイラギナンテン(細葉柊南天)とスノウドロップと俳句

2021-12-26 05:23:06 | 木の花

ホソバヒイラギナンテン(細葉柊南天)
<メギ科ヒイラギナンテン属>
ヒイラギナンテンの葉は丸くふちにあらい鋸歯があるが、
ホソバヒイラギナンテンはその名の通り、
葉が細いのですぐ違いが解る。

重力低木。
葉は奇数羽状複葉。
葉柄の基部はさや状になつて基部を抱く。小葉は2~4対あり、
長さは7~13センチの狭長楕円形で先は尖る。


ふちに浅い鋸歯があり、鋸歯の先は針状にとがる。
茎の先から長さ5~6センチの総状花序を数個だし、
黄色の小さな花を多数開く。

花弁は6個で裂けない。
果実は直径約5ミリのほぼ球形で、翌年の2~3月藍黒色に熟す。

下はスノウドロップ

スノウドロップ
<ヒガンバナ科ガランサス属>
雪解けの頃に、純白の花を下向きに咲かす。

一茎一花で3枚の長い花弁の内側の先端に、
緑の斑の入つた短い花弁がある。


日が当たると花弁が開き、夕方には閉じる。

             休憩

大好きなガブリエルと言う名の薔薇

         俳句は季語冬薔薇(ふゆばら)
   冬薔薇(ふゆそうび)・寒薔薇(かんばら・かんそうび)
   などと使われる。
     
      冬薔薇や海に向け置く椅子二つ  館岡 紗緻

     風景が目に浮かびます・・。

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ヘクソカズラ(屁糞葛)の実とカキ(柿)の実とエサキモンキツノカメムシ

2021-12-25 08:45:59 | 草の実

ヘクソカズラ(屁糞葛)の実
<アカネ科ヘクソカズラ属>
屁に糞だなんて、ずいぶんな名前だ。
確かに、匂いは臭いけれ度、名前ほどひどい匂いでもない。
垣根の縁などに普通によく見られる多年生のつる草。


秋に黄色で光沢のある球形の実をつける。
冬になって乾燥しながらも実の形が残っている。


冬らしい風情の中のヘクソカズラ。


花は夏に中心部が赤紅色の筒状の白い小花を咲かせる。先は5つに裂ける。

下はカキの実

カキ(柿)
<カキノキ科カキノキ属>
本当は、この柿の実に、ヒヨドリが群れて啄んでいたのだが、
カメラを向けたら、逃げられました。


鳥が?齧ったあとも、残ったヘタも、楽しい。

今年は少し、干し柿を作った。美味しくて、すぐ無くなつてしまつた。

               休憩

      

       バラの花束は、どなたにあげましょう。

★昆虫は大好きなハートマークが特徴のエサキモンキツノカメムシ


ハート型なんて、目立ちすぎだと思うけれど・・
カメムシ目 ツノカメムシ属

身体の中央にハート型斑紋がある


 

       俳句は季語
     渋柿・富有柿・次郎柿・柿日和とも使う。

    ダーウインのずっと前から柿を干す 森 由紀子
   

       もしかして?由紀子さん?
          らしい句で愉しい!

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エノキ(榎木)の実とユズ(柚子)とクロスジホソサジヨコバイと俳句

2021-12-24 07:34:50 | 木の実


エノキ(榎)の実
<ニレ科エノキ属>
もう、すっかり冬景色のエノキ。
風に吹かれて、寒そうだ。
今はもう、なかなか出かけることも無くなったけれど・・
よく、里山に出かけていた頃は、一里塚として古い大きな榎に

出会ったものだった。
今は懐かしいばかり。

落葉高木。
葉は互生し、広卵形または楕円形で縁の上部に鈍鋸歯がある。


果実は直径6~8ミリの球形で10月頃、
赤く熟し食べると甘い。
今は、枯れが進むのみである。

下はユズ(柚子)

今年は、あちこちから頂いて、絞ってお魚やお肉にかけたり、
冬至の柚子湯に使ったり、柚子ジャムを作ったりした。




色々、頂き物の柚子。

  

                                               休憩
                 

            メリークリスマス

昆虫は 、ヤツデの葉の裏にいたクロスジホソサジヨコバイ
      

カメムシ目ヨコバイ科
背部に黒紋がある。
体調は6ミリほどで黒い紋に赤い部分があるのが♀。
これは♂のようだ。
左側が目玉のように見えるが、実は逆さまで右側が頭部です。
脚のつき方を見ればわかりやすい。

      俳句は季語柚子
      柚子味噌とも使う。
   柚子落とし山国の空覚ましけり  布川 武男
    
    自然に落ちた柚子だろうか?
  いや、作者が落としている柚子だろう・・

 たくさんなっていて、落とす柚子の音が山国の空に響いている。

 

 

 

 

 

 

 

 

          

 

 

   

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ムクロジ(無患子)の実とカラタチバナ(唐橘)の実1両から億両迄と感謝の薔薇と柚子

2021-12-23 08:42:33 | 木の実

ムクロジ(無患子)の実
<ムクロジ科ムクロジ属>
今はもう無いのだけれど、
何といつても、懐かしい実だ。
近所の緑化地区で畑をやっていたお爺さんから、
ムクロジの名前を教わり、
実だけが、残った枝をよく戴いたものでした。


山地に生える落葉高木。
葉は偶数羽状複葉で互生する。
小葉は4~6対あり、長さ7~15センチの広披針形。

果実は直径約2センチの球状で、中に黒い種子が1個ある。
種子は羽根付きの球にする。

下はカラタチバナの実

カラタチバナ(唐橘)の実
<ヤブコウジ科ヤブコウジ属>
常緑小低木。
茎は直立して枝分かれしない。
葉は互生し、披針形。濃緑色で質は厚い。

果実は直径6~7ミリの球形で赤く熟す。

ここで、★1両から億両と言われている赤い実を
取り上げたいと思います。

  赤い実の縁起物
   ★<一両から億両まで>
一両 アリドウシ
十両 ヤブコウジ
千両 センリョウ
百両 カラタチバナ
万両 マンリョウ
億両 ミヤマシキミ

 

一両 アリドウシ

十両   ヤブコウジ


百両 カラタチバナ


 

千両  センリョウ

 

万両 マンリョウ


億両 ミヤマシキミ


               休憩 
      
   虫の楽しさを教えてくれた今日子ちゃんへ捧げます。  れんげ

   
        俳句は季語クリスマス
    降誕祭(こうたんさい)・生誕祭・聖夜・聖樹
    などと使う。
    
      黒人の掌の桃色にクリスマス 西東 三鬼

   黒人の掌は、黒くなく肌色だ。
   そこを見つけて俳句にするのがすごいなぁと思った。

 

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コマユミ(子檀・小真弓)と水仙(ペーパーホワイト)とタケカレハの繭

2021-12-22 08:10:30 | 木の実

コマユミ(子檀・小真弓)
<ニシキギ科ニシキギ属>
ニシキギと子檀は似ている。
ニシキギの枝には翼があるが、コマユミには無い。
これで見分けられる。

落葉低木。
枝に板状の翼はない。
葉は対生する単葉で、長さ1~9センチ、幅0,5~4,5センチ。



紅葉が美しいのだが、日当たりが悪いのかまだ青い葉がついていた。

果実は長さ0,5~0,8ほどの楕円形の分果で、濃い赤紫色に熟して
裂開し、朱色の種子を吊り下げる。

 

下は水仙のペーパーホワイト

ペーパーホワイト
<ヒガンバナ科スイセン属>
新宿御苑の水仙はペーパーホワイトが多い。
私なら・日本水仙を植えるけど。


名前の由来は、「紙のように薄く純白」の意味。
花姿は日本水仙に似るが、副花冠が黄色とならず、
花冠も花被片と同じように純白となる。

 

       休憩

バラの花束


昆虫コーナーは、タケカレハの蛾の蛹


数年前に、埼玉の彩湖に行った時、名前が解らなかったもの。
やっと、タケカレハと言う蛾の蛹だと解った。


        俳句は季語水仙
      水仙花(すいせんか)・野水仙(のずいせん)
     などと使う。
      水仙は怯(ひる)まざる白怒涛音  西谷 孝

    怯まざる白(孤高と言う事?)は、なんとなく解るのだけれど、
    怒涛音は、波の音かしら?
    水仙はよく海岸近くの崖に群生するので。

 

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