ニワトコ(庭常・接骨木)の新芽
<スイカズラ科ニワトコ属>
別名セッコツボク
落葉低木。
各地の山野に生える。
枝や幹の黒焼きは骨折、打ち身などの薬になる。
ここからセッコツボク(接骨木)の名がある。
まだ、やっと出たての冬芽。
春に若葉と同時に
円錐花序の淡黄白色の小さな花を多数つける。
若芽は山菜として利用するが、
青酸配糖物を含むので注意が必要。
ニワトコ(庭常)とも書く。
下は3月24日の新宿御苑のニワトコの花。
カジイチゴ(構苺)の新芽
<バラ科キイチゴ属>
落葉低木。
またの名は、キイチゴ。
幼い頃には、
庭に植えてあった懐かしい木である。
よく枝分かれし、
はじめは棘があるが後に無くなる。
葉は、長さ10~20センチで
掌状に3~7裂する。
春に直径3~4センチの白い花が
3~5個咲く。
果実は直径2センチくらいで
淡橙色に熟して食べられる。
ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
<シソ科オドリコソウ属>
ヨーロッパ原産の越年草。
茎は高さ10~25センチで根元は横に這う。
上部の葉は三角状の卵形で柄の無い苞葉となり、
表面には脈に添って小じわが多く、両面に軟毛がある。
花は葉の付け根から数個づつ輪のようにつき、
葉の間から顔をのぞかせる。
下は、
野川で見つけた白いヒメオドリコソウ
ミチタネツケバナ(道種浸花)
<アブラナ科タネツケバナ属>
ヨーロッパから東アジアにかけて分布。
北アメリカで帰化している。
越年生草本。
タネツケバナに似ているが、
開花が早く、果時にも根生葉が生存する。
道端、芝生、庭園などに群生する。
花弁の長さ2~3ミリ、雄蕊数4本の花が多い。
シナマンサク(支那満作)
<マンサク科マンサク属>
落葉小高木。
まだ咲いたばかり・
葉は花期にも褐色になって残っているものが多い。
香りのよい黄色い糸状の花を咲かす。
花弁は長く黄色で基部は紅色。
他に
アカバナもある。
アカバナマンサク
ナギイカダ(梛筏)の花
<ユリ科ナギイカダ属>
常緑小低木。
葉のようにみえるのは枝の変化したもので、
重なった葉は棘のようにも見える。
花は帯白色で中心が紅紫。
花披片は6個で外側の3個が大きい。
雌雄異株。
果実と蕾。
果実は冬になっても残っているものがある。
セリバオウレン(芹葉黄蓮)
<キンポウゲ科オウレン属>
山地に生える多年草。
早春、高さ7センチほどの花茎を出し、
柄のある1センチほどの白い花を咲かす。
萼片は5~7個で披針形。
花弁は5~6個あるが、線状で萼片より短い。
和名は葉が芹の葉に似ていることから。
オウレン(黄蓮)とは根茎の断面が黄色いため
その名がついている。
赤塚植物園にて。
フラサバソウ(フラサバ草)
<ゴマノハグサ科トウダイグサ属>
オオイヌノフグリのミニチュア版に見える。
ヨーロッパ原産の帰化植物。
気にして見てないと見逃しそうな小さな小さな花だ。
2年草。
はじめはイヌノフグリかと思ったが
検索するとフラサバソウと解った。
直径5ミリほどの淡青紫の小さな花を咲かす。
特徴は葉の全体に白い軟毛がはえていることだ。
フラサバソウの名はフランス人の二人の
植物採集をした人の名をとってつけられたものだ。
別名はツタバイヌノフグリ
オオベニガシワ(大紅槲)の冬芽
<トウダイクサ科オオベニガシワ属>
下はたぶん雄花の蕾。
落葉低木。
本来の葉は名前の通りに若葉は紅色を帯びて
美しい。
別名はオオバアカメガシワ。
葉は互生し、
心円形でふちに浅い鋸歯がある。
雄花の蕾でよくわかる。
雌雄同株。
上は果で雌花の赤い糸状の花が残っている。