イボタ(水蝋木)の実
<モクセイ科イボタノキ属>
山野に生える。
高さ2~3メートルの落葉低木。
枝は灰白色。
葉は対生し、長さ2~7センチの長楕円形。
果実は長さ7ミリの楕円形で黒紫色に熟す。
イボタノキの樹皮にはイボタロウムシがつき、
イボタ蝋がとれる。
花は5~6月、
白い花を総状に多数つける。
花冠は筒状漏斗形で先は4裂する。
イボタ(水蝋木)の実
<モクセイ科イボタノキ属>
山野に生える。
高さ2~3メートルの落葉低木。
枝は灰白色。
葉は対生し、長さ2~7センチの長楕円形。
果実は長さ7ミリの楕円形で黒紫色に熟す。
イボタノキの樹皮にはイボタロウムシがつき、
イボタ蝋がとれる。
花は5~6月、
白い花を総状に多数つける。
花冠は筒状漏斗形で先は4裂する。
ハゼノキ(黄櫨)の実
<ウルシ科ウルシ属>
山野に生える落葉高木。
葉は奇数羽状複葉で互生する。
小葉は4~6対あり、長さ5~10センチの
披針形または卵状披針形で先端は長くとがる。
裏面は緑白色。
上は11月頃のまだ緑色の葉をつけた、
ハゼノキの実と葉。
今は葉が少し紅葉し始めた。
5,6月のハゼノキの花。
葉脈から円錐花序をだし、黄緑色の小さな花を多数咲かす。
雌雄異株。
核果は径1センチの扁球形で白くて光沢がある。
果皮からロウをとる。
かぶれる人もいるので要注意。
ノゲシ(野罌粟)
<キク科ノゲシ属>
主に春に咲くので、ハルノノゲシと呼ばれる。
草丈は40~100センチ。
茎は太く中空で、
羽状に切れ込んだ葉が茎を抱くようにつく。
葉のふちには不揃いの棘があるが痛くない。
葉も茎もやわらかく、
傷つけると白い乳液がでる。
茎の先に舌状花でできた2センチほどの
黄色い頭花をつける。
町の道端や草むら、畑などでよく見られる。
クチナシ(梔子)の実
<アカネ科クチナシ属>
下部からよく分岐し、
樹皮は灰緑色~灰褐色。
葉は対生し、
長楕円形で革質。表面は光沢がある。
基部に小さな托葉がある。
6~7月、芳香のある白い花が枝先の葉腋に
1個ずつつける。
花冠は筒部が細く、先が5~7裂し、
平開して径6~8センチ。
雄しべは6個。
花柱は4ミリほどのこん棒状でよく目立つ。
下はオオヤエクチナシの花。
果実は長さ2センチほど楕円形で5~7個の
稜があり、先に5~7個の細い萼片が残る。
冬、黄赤色に熟す。
なかに小さな種子が多数ある。
庭木や公園樹によく見られる。
スイカズラ(吸葛)の実
<スイカズラ科スイカズラ属>
半落葉つる性。
各地の山地や道端に普通に生える。
茎は長く延びよく分岐する。
樹皮は帯灰赤色。
若枝には褐色の軟毛と腺毛が密生する。
髄は中空。
葉は対生し、3~7センチの楕円形または長楕円形だが、
変異が多い。
葉は内側に巻いて冬を越す。
花は5,6月、枝先の葉髄に2個づつ咲く。
花冠は長さ3~4,5センチの筒形で唇状に
大きく2裂し、上弁は先が4裂し、
下弁は線形。
はじめ白色でのちに黄色になる。
雄しべ4個と雌しべ1個は花冠から突き出る。
液果は径5~19ミリの卵形で2個が並んで付き、
黒く熟す。
中には広楕円形の褐色の種子が2個ある。
葉や茎、花は薬用や染料にする。
中国名は忍冬。
別名キンギンカとも。
ヤブコウジ(藪柑子)の実
<ヤブコウジ科ヤブコウジ属>
山地の木陰などによく群生する常緑小低木。
地下茎を伸ばしてふえる。
葉は3~4個が輪生状に互生し、
長さ4~13センチの長楕円形で、
ふちに細かい鋸歯がある。
葉や輪片状葉のわきから花序をだし、
径5~8ミリの花を散形状に2~5個下向きに開く。
花冠は白色で5裂する。雄しべは5個。雌しべは1個。
果実は径5~7ミリの球形で、
10月頃赤く熟す。
ムサシアブミ(武蔵鐙)の実と花
<サトイモ科テンナンショウ属>
山地から海岸近くの林の中などに生える。
花序を包む苞葉(仏炎苞)がぐるりと丸まった形で、
これをかってムサシノ国で作られた馬具の鐙(あぶみ)
に見立てたのがこの名の由来。
武蔵鐙は一般的な鐙と異なり、
スリッパのような形をしていた。
4月に咲いていたムサシアブミの花。
仏炎苞がぐるっと丸まった形。
小さい花が集まってできた花序は暗紫色から
緑色の苞葉(仏炎苞)に包まれている。
仏炎苞は白い筋があり、
先の部分が巻いた独特の形。
高さ30~60センチの地下の球茎から、
2枚の葉をだす。
葉は大形で3つに分かれている。
ムサシアブミの葉。
裏面は白い。
春の芽出し。
果実は緑色の期間が長く、
春の終わりに緑色の果実がつき、
秋の終わりまで緑色で、冬になると朱色になる。
枯れた林の中で見ると、
ちょっと、グロテスクな感じは否めない。
キチジョウソウ(吉祥草)花と実
<キジカクシ科キチジョウソウ属>
茎は地を這い、ひげ根を下ろしながら
広がる。
葉は長さ10~30センチで細長く、
根元から束になって生える。
葉の間から高さ8~12センチの、
濃い紅紫色の花茎をだし、淡紫色の花を穂状につける。
長さ0,8~1,2センチの6枚の花被片は反り返る。
球形の果実は赤く熟し、
縁起物で庭に植えられ園芸品も種も多い。
花被片がめくれ黄色い花粉が目立つ。
リンドウ(竜胆)
<リンドウ科リンドウ属>
花は天気が良く、気温があがらないと、
開かない。
見に行った時はまだ蕾んでいたので
お弁当を食べてまた見に行った。
青紫色の花は、
花が開くと雄しべから花粉が放出される。
雄しべがしおれると雌しべが開く。
自家受粉を避けるため時間差で雄花が変化する。
美しい青紫の花、鐘形で長さ4~5センチ。
花冠の先が5つに裂け、裂けめの部分に少し
とがったような「副片」がある。
花の内側は、褐色の斑点模様がある。
山の草地などに生え、草丈20~100センチほど。
立ち上がらないで、地を這う。
葉は長さ3~8センチで対生する。
竜胆はリンドウの苦い根を乾燥させてつくられた
生薬のこと。
ノササゲ(野大角豆または野豇豆)の実
<マメ科ノササゲ属>
何と言っても、この時期一番見たいのは、
紫色の鞘から藍色の種子が飛び出すノササゲの実だ。
丁度いい時期に出会うのも、
運があると思う。
食用になるササゲに似て、
野にはえることが名前の由来。
他の草に絡みついて広がるつる植物。
葉は3出複葉で互生する。
小葉は長卵形で質は薄く、裏面は白色を帯びる。
丁小葉は長さ3~15センチ、幅2~6センチある。
葉のわきから出る花序に、15~20ミリの
淡黄色の蝶形の花をつける。
豆果は倒披針形で、長さ2~5センチ。
熟すと淡紫色になり、中の種子の藍色も美しい。
山地のやぶや林の縁などで見られる。
(野川公園にて)