ムシクサ(虫草)
<ゴマノハグサ科クワガタソウ属>
東京の道路の脇からでも、
元気に生えてくる小さな花。
茎は下部で枝分かれし、
15~20センチになる。
葉は狭披針形で上部は対生し、
下部は互生する。
上部の葉のわきに白色の花をつける。
子房によく虫が入るので、
ムシクサ(虫草)の名がある。
チョウジソウ(丁字草)
<キョウチクトウ科チョウジソウ属>
湿った草地にはえる。
60センチ内外の多年草。
葉は互生して披針形で先は尖る。
茎の先に多数の花をつける。
花冠は青紫色で下部は筒となる。
だいぶ前に荒川の近くで初めて見たが、
今は野で見ることが少ない。
コバノガマズミ(小葉莢蒾)
<スイカズラ科ガマズミ属>
各地の山野に普通に生える。
落葉低木。
枝は灰白褐色。
葉は対生し先端は尖り、ふちに荒くて鋭い鋸歯がある。
両面に星状毛。脈に添って長い絹毛がある。
本年度の枝先から、
直径3~7センチの散房花序をだし
白い花を多数開く。
花冠は径5ミリで、先端は5裂して広がる。
ヤマルリソウ(山瑠璃草)
<ムラサキ科ルリソウ属>
植物園では見ていたのだが、
本当の山で見ていなかったので掲載を控えていた。
ここは、自然のハイキングコースになっていた。
もう、花も終わりに近かったが、
自然の中で見られてよかった。
上は3月12日の栃木の野山で見つけたもので、
まだ早すぎて花が咲く前だった。
咲き始めは薄紅色で、
後に青紫色に変化することがある。
山地の林の下や道端、
丘陵など、やや湿り気の多い場所にはえる。
花の中心部は白い。
咲き終わった後は
花柄が垂れ下がる。
花後のヤマルリソウ。
ハナヤエムグラ(花八重葎)
<アカネ科ハナヤエムグラ属>
ヨーロッパ原産の帰化植物の越年草。
私は初めてピンクの花の群生を見た。
茎からよく分岐して、
地表を這い、先端が直立して、
茎には下向きの棘がある。
優しいピンク色の小さな花に出会って感動。
葉は長さ2センチほどの線形。
両面がざらついている。
はじめは何だろうと思って、
公園の係の人に聞いたのだが解らなかった。
ただ、ヤエムグラの葉にそっくりなので、
スマホで調べたらハナヤエムグラが出て
やっと名前が解った。
枝先に8枚の苞葉に包まれた花序をだし
長さ1センチほどの筒状で先端が4裂した
淡紅色の花を数個つける。
ちなみに下はヤエムグラ(八重葎)
ジュウニヒトエ(十二単)
<シソ科ジュウニヒトエ属>
花の重なって咲く姿を、
宮中の礼装の十二単にたとえてこの名がある。
よく下刈りされた林の中にはえる多年草。
花茎は数本株立ち、
高さ10~25センチで全体が白い毛に覆われる。
花は茎の先に何段も輪生し、
4~8センチの穂状につき、
下から咲き始める。
花冠は長さ約9ミリの唇形で、
上唇は小さく、下唇は幅広く、深く3裂する。
上はセイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)
または、アジュガとも言う。
上はキランソウ(金瘡小草)
<シソ科キランソウ属>
別名ジゴクノカマノフタ
ウワミズザクラ(上溝桜)
<バラ科サクラ属>
山野にはえる落葉高木。
樹皮は暗褐色で横に長いはつきりした皮目がある。
葉がひらいてから
本年度の枝に長さ6~8センチの総状花序をだし、
白色5弁の花を密に開く。
雄蕊は多数あり、花弁より長い。
大泉中央公園にて。
下は
清里に行った時に見た実
新潟では杏仁香(あんにんこ)と呼び、
実を塩漬けにして食すそうだ。
コメツブツメクサ(米粒詰草)
<マメ科シャジクソウ属>
道端や公園、河原などに群生する
帰化植物。
長さ3ミリほどの黄色い花を5~10個
集めた花の塊は直径7ミリほどで
小さい。
地面を這うようにはえる。
葉は3枚1組。
芝生などによくはえる。
別名キバナツメクサ
チゴユリ(稚児百合)
<ユリ科チゴユリ属>
山地のやや明るい林内にはえる多年草。
茎の先に1~2個の白い花を垂れて咲かせる。
葉は薄く、
長楕円形または楕円形で長さ4~7センチ。
うつむいて咲くので
ちょっと上を向かせて貰って写真を撮った。
和名は稚児百合で
その姿がちいさくかわいらしいことによる。
ゲンゲ(紫雲英)
<マメ科ゲンゲ属>
レンゲソウ、またはレンゲ。
以前は田植え前に畑でよくみられたものだったが、
今は全く見られなくなった。
これは・実は秋に私が種を蒔いて植木鉢で
咲かせたものだ。
一面のレンゲソウが里山の風景だったのだが・・・。
葉腋から長い花柄を出して、
7~10個の輪状の赤紫色の花を咲かせる。
蓮の花に似ていることから
レンゲソウ(蓮華草)の名で呼ばれている。
たまに白花が咲く。