クサギ(臭木)の花
<クマツヅラ科クサギ属>
山野の林縁や川岸などの
日あたりのよいところにはえる落葉小低木。
樹皮は灰色で丸い皮芽が多く、
老木では縦に割れ目ができる。
葉は対生し、
三角状心形または広卵形。
枝や葉に臭気がある。
8~9月、
枝先の葉脈から長い柄のある集散花序をだし、
白い花をつける。
果期には、
平開して紅色になり、
果実は球形で光沢のある美しい藍色に熟す。
↓はクサギの花に黒揚羽
☆臭木の名が可愛そうと思うほど、
花はいい匂いだと・私は思う。
ましてあの赤い萼片の中
に藍色の実がなった姿はとても美しいのです。
<俳句歳時記>秋
臭木(くさぎ)の実
[定山木(くさぎ)の実・臭木の花]
旅の鼻歌青さはじける臭木の実 藤原 啓
川岸へ臭木咲く坂よけれ 波多野爽波
療養所古びて茂る花臭木 松崎鉄之介
水懈く臭木の花を浮かべをり 轡田 進