野に出られず、
春を待っています。
< 俳句歳時記>冬
雪達磨(ゆきだるま)
(雪兎・雪釣)
酔い帰る教師に夜の雪だるま 新田 裕久
鶏鳴いてころんだままの雪だるま 五島 高資
雪達磨我を旅ゆく我居りて 折笠 美秋
雪達磨兄は潜水艦だった 相原 左義長
イラガの繭
小枝に付いているのは、大きさ12mm前後のイラガの繭(まゆ)です。
繭には独特の灰白地に茶色の縦縞模様がある。
分泌液によって形成され、石灰質で硬い。
繭の中は前蛹(まえさなぎ)と呼ばれる状態で、
この形で越冬。
来年の5月頃から羽化し始め成虫として出てきます。
硬い繭は上部の方に丸く弱くなった箇所が作られていて、
内部から力を加えると簡単に丸い蓋(ふた)となって開くそうです。
イラガの繭は普通カキ,ナシ,ウメ,リンゴの木で見かけます。
イラガの繭は、穴の開いた形から雀の小便担桶(スズメのしょうべんたご)ともよばれます。
☆私が見つけたものは、
ハンノキに産みつけられていました。
ネコヤナギ(猫柳)の冬芽
<ヤナギ科・ヤナギ属>
別名(カワヤナギ・エノコロヤナギ)
山間渓流などのへりなどに、はえる落葉低木。
早春、
葉に先立って花を開く。
花穂の銀毛が
猫のふさふさした毛を連想させることからこの名がついた。
<俳句歳時記>春
猫柳(ねこやなぎ)
猫柳湖畔の春はととのはず 五十嵐 播水
生れたるばかりの水や猫柳 不破 博
晩年や思うところに猫柳 手代木 唖々子
猫柳着地の下手な雀です 谷 今日子