れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

マメグンバイナズナ(豆軍配薺)

2020-05-31 05:33:57 | 野の花日記

マメグンバイナズナ(豆軍配薺)
<アブラナ科アブラナ属>
友人がもう、「T 山のケーブルが動いてるよ」とメールと画像を送ってくれた。
ずっと、都内のお散歩の草たちとお話ししてきてるけれど、
やっぱり会いたい低山の花達よ。
6月に入ったら・ってもう明日からだけど、
すぐにでもT山に行く予定の約束をして嬉しい。
でも、マメグンバイナズナだって、それなりに可愛いものよ。

道端や荒れ地で見られる北アメリカ原産の1年草または越年草。


茎は上部で枝分かれし、根生葉はロゼツタ状。
茎先に総状花序を出し、径3ミリほどの緑白色の4弁花を多数つける。

萼片は4個で緑色。
花弁も4個で雄しべは6個で4個が長い。

果実は長さ2,5~4ミリで平らな軍配状の円形となり、
左右2室に分かれて、各室に1個の種子があります。

 

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センダン(栴檀)

2020-05-30 06:57:10 | 野の花日記

センダン(栴檀)
<センダン科センダン属>
センダン(栴檀)は、古名でオウチ(楝または樗)とも、
書く。俳句ではよく花樗(はなおうち)などと使われています。
また、「栴檀は双葉より芳し」の栴檀は、
このセンダンとは違うインドにあるビャクダンの事です。



暖地の海岸近くに自生。
街路樹や公園などにもよく植えられている。

葉は大形の奇数2~3回羽状複葉で互生する。
小葉は長さ3~6センチの卵形または卵状楕円形で先は長くとがり、
基部はゆがむ。
ふちには不揃いの鈍鋸歯がある。

新しく伸びた枝の葉脈から長さ10~15センチの
複集散花序を出し、淡紫色の小さな花を多数開く。

花弁は5個で、長さ8~9ミリの倒披針形。
雄しべは十個あり、紫色の花糸が、合着して筒状になり、
その上部内側に黄色の葯がつく。

一つ一つの花は小さいがまとまって咲くので、
木全体が紫色に見える。

秋に果実は黄褐色に熟し、約1.7センチほどの楕円形。
葉が落ちた後も長く枝に残る。

果実は薬用にし、核は数珠の玉に使われる。
樹皮は苦陳皮と言って、駆虫剤にします。

 

 

 

 

 

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サラサウツギ(更紗空木)

2020-05-29 05:18:47 | 野の花日記

サラサウツギ(更紗空木)
<アジサイ科ウツギ属>

私の植物辞典ではユキノシタ科になっています。
S公園で初めて出会って大好きになり、この時期になると

見に出かけています。一見、白い八重の花に見えますが、
外側にほんのり紅がかかってるのが愛らしいですね。



落葉低木で、幹や枝は中空なので空木(うつぎ)です。
若い枝は赤褐色を帯び、毛が生えている。

葉は対生し、卵形~卵形披針形。
葉の両面に星状毛がはえてざらつき、ふちには細かい鋸歯がある。
葉柄には星状毛が密に生え、花序の下につく葉には葉柄がある。

花は鐘形の八重咲きで、花弁の外側が紅紫色、
内側が白色です。
(ここのサラサウツギはほんのりの紅があまりありません。)
萼には星状毛が密に生えます。

写真には撮れなかったのですが、たぶんダイミョウセセリが
よく来て羽を休めていました。
昆虫はよく解らないのだけれど・全身真っ黒な熊蜂(胸が黄色ではないので・)
が蜜を求めてやってきていました。
もしかしたら、タイワンタケクマバチ(台湾竹熊蜂)かもしれませんが、
間違ってたらごめんなさい。

雄しべが覗いて可愛いです。

 

 

 

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キリンソウ(黄輪草または麒麟草)

2020-05-28 04:12:50 | 野の花日記

キリンソウ(黄輪草または麒麟草)
<ベンケイソウ科キリンソウ属>

キリンソウの漢字を調べると、麒麟草と黄輪草の2つがある。
花の色から中国の想像上の生き物で、
牛の尾と馬の蹄を持ち、頭部に角がある麒麟を連想した事と、
花を上から見ると黄色い輪のように見える事から黄輪草になつたとあるが、
麒麟草の由来は楽しいけれど、どうみてもこれは黄輪草です。


山地の日当たりのよい岩上などに生える多年草。
太い根茎から肉質で円柱形の茎を出し、高さ5~30センチになる。

葉は互生し、倒卵形または長楕円形で長さ2~7センチ、
ふちに鈍鋸葉がある。

茎の先端に集散花序を出し、黄色の花を多数咲かせる。

石神井公園の野草園のキリンソウは本当に立派な
黄輪草になります。

花序には葉状の苞があり、花弁は披針形で先がとがる。

 

 

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オオキンケイギク(大金鶏菊)

2020-05-27 06:00:15 | 野の花日記

オオキンケイギク(大金鶏菊)
<キク科ハルシャギク属>
オオキンケイギクは、大好きな花なのに、
実は特定外来種で本来は栽培禁止なのだそうだ。
(2018年の朝日新聞に九州の臼杵市での一斉駆除の記事が載っている

北アメリカ原産の多年生草本。
茎はたくさん出て高さ30~70センチ。

根生葉は長い柄があり3~5小葉に分裂する。
両面とも荒い毛がある。

頭状花は直径5~7センチ、舌状花は橙黄色で
花冠の先は歯状のきざみがある。

筒状花も同じ色で花床に細長い鱗片がある。
この花は八重のようだ。

花期は初夏で、明治中期に導入栽培されたものが、
広く野生化し、河川敷や道路添いに大群落を作る。

私は好きな花なのですが、都会ではいいけれど?
地方では困らせているオオキンケイギクでした。

 

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コナスビ(小茄子)と、コバンバコナスビ(小判葉小茄子)

2020-05-26 06:54:11 | 野の花日記

コナスビ(小茄子)と、コバンバコナスビ(小判葉小茄子)
コナスビ(小茄子)
<サクラソウ科オカトラノオ属>
林の日影に葉っぱだけ見えていたのだが、
葉を裏返すと咲いていました。
小さな小さな黄色いコナスビの花。

平地から山地まで広く分布、道端や草地などに見られる。
草丈は5~20センチほどで、茎は地面を這うように広がり、
先のとがった広卵形の葉は対生し、
葉や茎には柔らかい毛が生えている。

葉腋から短い柄を伸ばし、
直径5~7ミリの星形の黄色い花を1つずつつける。

果実は暗い紫色で、直径5ミリほどの球形。
熟すと5つに裂けてたくさんの種子を出す。

コバンバコナスビ(小判葉子茄子)
<サクラソウ科>
ヨーロツパ原産で、ロックガーデンやグランドカバー用に栽培される
多年生草本で咲くと明るい黄色が鮮やかです。

茎は地を這って広がり、節から根を出す。
葉は長さ2センチほどの卵形で、ごく短い柄があつて対生する。

春から秋にかけて葉脈に1~2本花柄を出し、直径2、5センチほどの
濃黄色の5深裂した花を上向きにつける。

北海道で、1973年に帰化状態にあるとのことで、
東京でもすぐにでも広がりそうだ。

市街地や公園の周辺で見られる。
ヨーロッパでは畑や芝生の雑草です。

東京でもすぐ帰化植物で広がりそうな気がします。

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テイカカズラ(定家葛)

2020-05-25 05:22:56 | 野の花日記

テイカカズラ(定家葛)
<キョウチクトウ科テイカカズラ属>
あまり気にも留めなかったのが本音だったが、
藤原定家に由来することを聞いてなんだかほっておきたくない花になった。
キョウチクトウ科だから有毒植物でもあります。
茎や葉を切ると白い乳液が出てそれが有毒だそうです。



常緑つる性で、林内に普通に生える。
葉は対生し、革質で光沢がある。

枝先や葉脈にまばらな集散花序をだし、
直径2~3ミリの芳香のある花をつける。

はじめは白色で、のちに薄黄色になる。
花冠は7~8ミリの筒状で、上半部が膨れて5裂し、
裂片はスクリュー状にねじれて平開する。

雄しべは5個で花筒の中部につく。
葯は黄色で花冠からわずかに出る。

平安時代に式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、
テイカカズラに生まれ変わって彼女の墓に絡みついたと言う伝説に
基づく能「定家」からつけられたそうです。

その他に、古事記の天照大神が岩戸に隠れた時、
天鈿女命(あめのうずめのみこと)はヒカゲカズラを襷(たすき)に、
マサキノカズラ(定家葛の事)を髪飾りに、束ねた笹の葉を手に踊ったとされています。

物語を知って花を眺めるとまた、違った意味で興味深いものです。

 

 

 

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トチノキ(栃木)と、ベニバナトチノキ(紅花栃木)の花

2020-05-24 06:57:54 | 木の花

トチノキ(栃木)の花
<トチノキ科トチノキ属>
山地に生え、大木になるものもあり、
くりぬいて臼を作ったりする。
栃の実は、大変な手間暇をかけて栃餅にする。

落葉高木で、樹皮は灰褐色で、老木になると割れ目ができる。

葉は大形の掌状複葉で対生する。
小葉は5~7個あり、長さ15~40センチの倒卵状長楕円形で、
ふちに鈍い重鋸歯がある。
裏面には赤褐色の軟毛がある。

5月頃、枝先に大きな円錐花序を直立し、
雄花と両性花をつける。

上はベニバナトチノキ(紅花栃木)
(セイヨウトチノキとアカバナトチノキの雑種)
花弁は4個あり、雄しべは7個。
雌しべは1個で、雄花では退化している。

蒴果の種子は光沢のある赤褐色で、
すりつぶして栃餅をつくる。

下はトチノキの実で3つに割れます。

下は割れたもので中から栗の実のような種子が覗いています。



蒴果は直径約4センチの倒円錐形。

ちょっと悪戯してみたものです。
(古いフアイルを探していたら懐かしいこの画像を見つけました。)

 

 

 

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マツバウンラン(松葉海蘭)

2020-05-23 05:45:07 | 野の花日記

マツバウンラン(松葉海蘭)
<ゴマノハグサ科ウンラン属>
今年は、気になりながらマツバウンランに出会ってはいたものの、
いつもの場所にないので数か所で撮った。
同じ場所に生えそうで生えていないのは、
抜かれてしまうからだろうか?
ずいぶん、時期が遅れてしまって掲載しています。


北アメリカ原産の帰化植物。
空き地や草地などに生える。
紫色の唇形の花を穂状に咲かせる。
草丈は50センチほどで、葉は針状で細長い。

基部から走出枝を伸ばし分株を作る。
葉は初めはロゼッタ状に重なるが、のちに互生する。

春から初夏にかけて、直径1センチほどの紫色の花を穂状につける。

群生すると奇麗だ。
コンクリートの隙間からも花を咲かせるしぶとい花です。

名前の由来は、葉が松の葉のようで、花の形がウンランに似ているからと言う事だが、
ウンランは海岸地方に咲く黄色いキンギョソウのような花で、
私は出会ったことが無い。

 

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ヤセウツボ(痩靭)

2020-05-22 05:08:05 | 野の花日記

ヤセウツボ(痩靭)
<ハマウツボ科ハマウツボ属>
野川公園の川沿いの土手で去年はたくさん出会ったものだが、
今は植物園が閉門なのでしばらく行ってない。
我が家の近く?では光が丘公園に出かけた。
駐車場は閉門なので、近くの駐車場を借りた。
北口方面から入ったら、今年初めてのヤセウツボが数本生えていた。



ヨーロッパから北アフリカの原産の1年草の帰化植物。
此の頃はよく群生したりしている。

マメ科、セリ科、キク科などの植物から寄生根で、
養分を吸収し、春から初夏にかけて地上に出現する。

茎は褐色の腺毛を密生して分岐せずに直立し、
高さ20~50センチになる。

葉は鱗片状に退化して互生する。
茎の上部に淡黄色で紫色の班点のある長さ15ミリほどの唇形花を、
やや密な穂状に着ける。

 

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