▲オケラ(朮)
<キク科オケラ属>
日当たりのよい乾燥した草地を好む。
花を囲む苞葉が、鳥の骨を並べたよう。
葉はかたく、縁に細かな棘状の鋸歯がある。
万葉集の「悲しければ袖も振らむを武蔵野のうけらが花の色に出なゆめ」
のうけらは、このおけら(朮)の花の事。
花を囲む苞葉は、魚の骨を並べたよう。
▲エノキグサ(榎草)
<トウダイグサ科エノキグサ属>
田畑や道端によく見られる野草。
草丈は30~50センチほどで、エノキに似た葉を互生してつける。
葉には葉柄があり、卵形または長楕円形で、縁に鋸歯がある。
葉腋から、花序をだし小さな褐色の雄花が密生して穂状の花序を形成し、
その下に苞葉に包まれた雌花を見せる。
▲エノキ(榎)の実
<ニレ科エノキ属>
落葉高木。
エノキグサを取り上げたので、ついでにエノキの実も♪
熟して黒く乾いた実は甘いです。
エノキの実は美味しいのでよく鳥が食べて、あちこちに増えていて、
幼木にはよく会います。幼木にアカボシゴマダラがよく卵を産むので、
都会でも、蛹から孵った抜け殻をよく見かけます。
※昆虫コーナー
わが家のウイキョウ(またはフエンネル)にいたキアゲハの幼虫
(楽しみに育てたいと思います。)💘
※クサカゲロウの幼虫
ゴミかと思います♪
※ハゴロモの幼虫
ボケたけど・表情が愛らしいナミアゲハの幼虫
※我が家のナミアゲハの幼虫もだいぶ虫らしくなってきました。
《俳句鑑賞は秋の季語葛(くず)》
葛の花・花葛・葛の葉・真葛原(まくずはら)などと使う。
葛の花も、もうすぐ咲くでしょう。
葛の今日小鳥の昨日黄泉の明日 豊口 陽子
▲ナンバンギセル(南蛮煙管)
<ハマウツボ科ナンバンギセル属>
寄生植物で、ススキ、ミョウガ、サトウキビなどの根に寄生する。
赤褐色のリン片状の葉を数枚つける。
葉のわきから15~20センチの花柄を直立し、その先に淡赤紫色の花をつける。
萼の先は尖る。
花冠は筒状。
万葉集に出てくるオモイグサは、この花の事です。
▲ムラサキルエリア
<キツネノマゴ科ルイラソウ属>
多年草で、花は径4センチ程度で紫色の筒状花。
枝に対生して咲く一日花。
毎日、咲いて楽しませてもらっている。
メキシコが原産。
別名ヤナギバルイライソウ
※昆虫コーナー
※ジャノメチョウ
※シジミチョウ
※イチモンジセセリ
今年は、どういうわけか?イチモンジセセリによく出会います。(#^.^#)
※アカボシゴマダラ
※アブラゼミ
卵から孵化しました♪
《俳句鑑賞は冬の季語海鼠(なまこ)》
海鼠(なまこ)は夏の季語かと思っていた愚かな私。
冬の季語です!
海鼠腸(このわた)とも使います。
画像は関係ない榎(えのき)の実です。
転生ののちの海鼠(なまこ)をみてみたし 山本 則
▲サワギキョウ(沢桔梗)
<キキョウ科ミゾカクシ属>
久しぶりに、赤塚植物園まで出かけた。
本来なら、もっと歩いてくるのだが、途中で雷が鳴りだした。
傘は持参したけれど、以前のように根気も気力も体力も無くなっていた。
植物園一巡りで、帰宅する。
もう少し、体力をつけてもっと近場の自然を楽しみたいと感じた日でした。
山野の湿地などに生える多年草。
茎は枝分かれしない。
葉は互生し、披針形で縁には細かい鋸歯がある。
茎の上部に総状花序をつくり、
濃紫色で長さ3センチ内外の唇形の花をつける。
上唇は2深裂、下唇は3浅裂し、ふちには軟毛がまばらにはえている。
▲クワクサ(桑草)
<クワ科クワクサ属>
道ばたや畑などに多い1年草。
和名は葉が桑に似ていることによる。
高さ30~80センチ。
葉は互生し、卵形で先がとがる。
葉質は薄く、表面は毛があり、ざらつく。
葉のわきに雄花と雌花を集散花序に混成する。
※昆虫コーナー
※フタテンオエダシャク
※カリバチ
※天使みたいな、ハゴロモの幼虫
※キマダラカメムシ
※セミの抜け殻
※卵から孵ったばかりです。(#^.^#)
《俳句鑑賞は夏の季語蜻蛉(とんぼ)》
蜻蛉(とんぼう)・あきつ・やんま(鬼やんま)・銀やんま
塩辛蜻蛉・八丁蜻蛉(はつちょうとんぼ)などと使う。
画像は関係ないけれど、カラスウリの花
凹面に名も無き人と糸とんぼ 柿本 多映
▲イチビ(莔麻)
<アオイ科イチビ属>
初めて出会った時は、なぜか不思議な帰化植物だと感じた。
荒れ地に咲いていた黄色の花はどこかで見たことがあるような花なのに、
奇妙な実をつけていたのでよく覚えている。
渡来は不明なのだが、平安時代には栽培されて、江戸時代まで栽培され、
茎の皮から繊維をとった。
今では、侵略的外来種ワースト100に入っている。
いかにも悪そうな(?)実の形が奇妙。
廻りに虫がいっぱい!
※キクヒメヒゲナガアブラムシ
▲アメリカタカサブロウ(亜米利加高三郎)
<キク科タカサブロウ属>
名前が可笑しい・タカサブロウ(高三郎)のアメリカ版の帰化植物だ。
熱帯アメリカ原産で、水田や水路、路傍などに広く分布する。
頭花はタカサブロウより小さく、周辺の舌状花が沢山あるので花弁が重なり、
乱れた感じがある。
種子の断面はひし形で、黒褐色に熟す。
※昆虫コーナー
※ヤマトアシナガバチ
※クズクビホソバハムシ
葛の葉に沢山いました。葛の葉は穴だらけです。
※ミスジチョウ
今年はよくセセリチョウに出会います💛
※ハッカを写したら、何か虫がいました?
はい💛卵から育てます(#^.^#)
《俳句鑑賞は秋蝉(あきぜみ)》
画像は関係あるかないか?空蝉 蝉の殻でした。
秋蝉の死に惜しみたる日射しかな 豊口 陽子
▲ハシカグサ(麻疹草)
<アカネ科ヤエムグラ属>
葉が乾くと、赤褐色に変わるので、ハシカの発疹が乾くにつれて、
赤から褐色になる症状に似ていることに寄る。
山野の薄暗い林の下に生える。
葉は、対生し葉のわきに3~4ミリの4弁花の白い花をつける。
小さな花で見つけずらいので、出会うと嬉しい花です。
▲ジュズダマ(数珠玉)
<イネ科ジュズダマ属>
よく、お手玉の中に入れたり、糸と針で繋げて、首飾りや腕輪を作ったものです。
高さは1メートル前後になり、幅の広い長い葉を多くつけ、
上部の葉のわきから多数の花穂を立てる。
ジュズダマの左上にクモがいます。ササグモ?
※ジュズダマが生えていたら、探してみよう♪
運が良ければ、可愛いクロコノマチョウの幼虫に会えるかもしれません!
※昆虫コーナー
※ツチイナゴ
携帯で💛
※ナミアゲハ
※チャバネセセリ
《俳句鑑賞は秋の季語葛(くず)》
葛の花・花葛・葛の葉・真葛原などと使う。
有線へまぎれこむ葛の増殖音 豊口 陽子
▲ヒメマツバボタン(姫松葉牡丹)
<スベリヒユ科スベリヒユ属>
観賞用のマツバボタンに似るが、花はとても小さい。
この頃はなかなか見つからなくて、道端の乾いた日当たりの良い所で、
見つけると、嬉しい花です。
葉は互生し、肉質で棒状で基部に白い毛がある。
花は直径0,5~1,5センチの紅紫色、5弁花。
▲マツバボタン(松葉牡丹)
<スベリヒユ科スベリヒユ属>
南アメリカ原産の1年草。
葉は多肉で高温と乾燥に強い。
観賞用によく栽培される。
ヒメマツバボタンと比べるとよく解るように花が大きい。
※昆虫コーナー
※メハジキの花にダイミョウセセリ
※台風の前に飛んできてキバナコスモスから離れない
ツマグロヒョウモンの♂
※ちなみに・こちらがツマグロヒョウモンの♀
昆虫ではないけれど・・お腹が大きく見える?カナヘビ
《俳句鑑賞は秋の季語露草(つゆくさ)》
蛍草(ほたるぐさ)とも使う。
露草のつゆの間という光の間 豊口 陽子
▲ガガイモ(蘿芋)
<ガガイモ科ガガイモ属>
この頃、お散歩途中でよく見かけます。
道端に生えていたのを持って来て植えたらもう大変!
でもこの実が愉しいので、1本だけ残して自由にさせています。
葉は対生し、長卵状心形で長さ5~10センチ。
葉のわきから長い花柄を出し、淡紫色の花を咲かせる。
花冠は5裂し、萼片の先は反り返る。
もうすぐ、青い実になります。
冬になると、白い綿毛が(綿毛の先に種がついて折りたたまれています。)
風に飛んでいきます。
その風情が一番好きです。
▲トキワハゼ(常盤黄櫨)
<サギゴケ科サギゴケ属>
サギゴケに似るが花期が長い。
花の下唇部には黄色い斑点があり、昆虫に蜜のありかを示している。
枝が地を這わないことやサギゴケより花が小さく、やや乾いたところを好む。
上唇は淡紅紫色で、下唇は紫色を帯びた白色で黄色と赤の斑点がある。
根元の葉は2~5センチで、茎の上部ほど小さい葉になる。
※昆虫コーナー
嫌いな方は要注意
※ものすごい元気そうだったセスジスズメ
ボケたけれど、名前も解らなかった毛虫🐛
※オオスカシバ
※キマダラカメムシの幼虫
※名前は解らない蛾でした。
※アブラゼミ
今年やっと撮れたアブラゼミでした。
《俳句鑑賞は夏の季語蜘蛛(くも)》
蜘蛛の囲・蜘蛛の巣・蜘蛛の糸・蜘蛛の子・女郎蜘蛛・袋蜘蛛・蠅取蜘蛛
などと使う。
ぼくのなかに家出の蜘蛛が戻ってくる 田中 陽
▲ナツハゼ(夏黄櫨)
<ツツジ科スノキ属>
庭があつて、木が植えられるものなら・私はナツハゼ(夏黄櫨)を植えたいと思う位、
大好きな木の実です。紅葉もそれは美しいです。
やっと少し色づいてきた木の実です。
落葉低木。
葉は卵状長楕円形、または卵状楕円形で長さ4~6センチ、
縁と両面に粗い毛がある。
5~6月、淡黄褐色の花を咲かせる。
液果は直径7~9ミリの球形で黒褐色に熟して美しい。
▲ハキダメギク(掃溜菊)
<キク科コゴメギク属>
牧野富太郎が、世田谷の掃き溜めで見つけた事からこの名がついた。
都会の片隅にしぶとく生きている。
頭花は5個並んだ舌状花の白い花弁は、先が3つに分かれている。
中央の筒状花の黄色とのコントラストが何とも言えない。
花の時期が長い。
結構よく見ると、愛らしい花です。
※昆虫コーナー
朝、玄関にいたカマキリ
威嚇してる?お腹が大きい?
※キバラヘリカメムシ
この前もいた、まゆみの木にて、交尾中
※ショウリョウバツタ?
※ホシヒメホウジャク
階段で儚くなっていた・
※ツゲノメイガかな?
《俳句鑑賞は秋の季語終戦記念日(しゅうせんきねんび)》
終戦日(しゅうせんび)・終戦忌(しゅうせんき)・敗戦日(はいせんび)
敗戦忌(はいせんき)・八月十五日(はちがつじゅうごにち)などと使う。
画像は特に意味が無いミニヒマワリです。
衣紋掛へチリチリと干す敗戦日 金谷 サダ子
▲ショウジョウソウ(猩々草)
<トウダイグサ科トウダイグサ属>
葉の基部が開花期に色づき、観賞用とされる。
草丈は60~80センチ。
(花そのものは、あまり観賞用にはならない。)
帰化植物で、明治期に渡来。
▲スベリヒユ(滑莧)
<スベリヒユ科スベリヒユ属>
葉が滑らかで茹でるとぬめりが出るが、葉や茎などおひたしにして食べる。
赤みを帯びた茎は枝分かれして地を這い、上部は立ち上がって草丈は15~30センチになる。
道端によく生えています。
葉は厚みのあるへら形で光沢がある。
茎の先に直径6~8ミリの5枚の黄色い花弁の花を咲かせる。
花は午前中、日が当たると花を開く。
※昆虫コーナー
マンションの壁にいたヤガの一種
マメコガネ
※シオカラトンボ(携帯だと難しい)
知らない間に羽化してたアカボシゴマダラ
育てさせてくれてありがとう~💛
元気でね!
《俳句鑑賞は夏(なつ)》
画像は関係ないけれど、黒くなっったイチジク
湖に1本の匙夏了る 飯島 晴子
▲キセワタ(着綿)
<シソ科メハジキ属>
葉は卵形で縁に粗い鋸歯があり、長さ5~9センチで毛がある。
花は2,5~3センチで葉に輪生する。
和名は着せ綿で、白い毛が花を覆っていることによる。
花に白い毛が多いからそれを綿に例えて着せ綿というのだが?
私には名前の由来ほど、白い綿毛があるとは気が付かないのだが・・。
▲チゴザサ(稚児笹)
<イネ科チゴザサ属>
湿地や水辺に地下茎を伸ばし群生する。
笹の葉に似て、小さい(稚児・ちご)のでこの名がある。
高さは、30~50センチ。
花序は茎の上部に円錐状につき、
細い枝先にまばらに長さ2ミリの小穂をつける。
▲キンミズヒキ(金水引)
<バラ科キンミズヒキ属>
キンミズヒキがバラ科なのに驚きます。
普通のミズヒキは、タデ科なのに・。
花弁は楕円形で、雄しべが11~13本ある。
葉は奇数羽状複葉で5~9枚の大小の小葉が集まり、
1枚の大きな葉を形成している。
※昆虫コーナー
※クサギカメムシあらため、キマダラカメムシ
💘アメーバーブログの「四季の風」さんより、
キマダラカメムシと教えて頂きました。
※セセリチョウ
※ドウガネブイブイ
※ドウガネブイブイの交尾中💛
※ミスジチョウ
※アカボシゴマダラ
※ツマグロヒョウモン
《俳句鑑賞は夏の季語蛇(へび)》
くちなわ・ながむし・青大将などと使う。
画像は関係ないけれど、グレビア
結界へ昏睡の蛇かへしけり 柿本 多映