れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

コウヤボウキ(高野箒)

2020-10-31 07:03:03 | 木の花

コウヤボウキ(高野箒)
<キク科コウヤボウキ属>
実は高野山では竹や果樹を植えることが禁止されていたそうで、
この茎を束ねて箒を作ったことからこの名があるそうだ。

やや日当たりのよい乾いた林下によく生える落葉小低木。
よく枝分かれして60~90センチほどになる。

枝や葉にも毛が多く、頭花が本年枝の先端につく。

本年枝には長さ2~5センチの卵形の葉を数個ずつ束生する。
どちらも伏毛があり、3脈が目立ち、縁には歯状の浅い鋸歯がある。


頭花は小さな筒状花が13個ほど集まつたものもので、
下部は総苞片が覆瓦状に重なつて円柱状になる。
筒状花は長さ1,5センチほどで深く5裂し、裂片は強く反り返る。
雄しべは5個。雌しべは1個で、花柱の先は浅く2裂する。


他にナガバノコウヤボウキ(長葉高野箒)があるが今回は
出会えなかった。よく見ていなかったので不確かだが、これは↑
ナガバノコウヤボウキっぽい?かな。



これは一昨年の11月初めの本当のナガバノコウヤボウキ(長葉高野箒)
です。花が枝先に何個もつくのが特徴。


花のつき方はこんな感じになります。

 

 

 

 

 

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アキノキリンソウ(秋麒麟草)

2020-10-30 07:37:49 | 野の花日記

アキノキリンソウ(秋麒麟草)
<キク科アキノキリンソウ属>
別名アワダチソウとも言うように、花はぼさぼさしている。
それでも名前のせいか秋が来たのだなとこの花を見て
そう思えるから不思議だ。
名前の由来は、ベンケイソウ科のキリンソウに花が似ていて、
秋に咲くからと言う事です。


日当たりのよい山地に、普通に見られる20~80センチの多年草。

下部には卵形、上部には細い葉が互生する。
茎は上部で枝分かれし、先端に直径約1.5センチの鮮やかな黄色の頭花が
集まって咲く。



ひとつの頭花は外側の4~6個の舌状花と、中心の筒状花から
できている。

同一種なのに、背が高かったり、低かったり、太かったりで
変化が大きいが花の一つ一つの大きさは変わらない。

 

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ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)

2020-10-29 07:17:57 | 野の花日記

ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)
<キク科ベニバナボロギク科>
こんな場所で会うとは思わなかった。
我が家のそば、地下鉄の駅のそばの新しくできたドラッグストアーの
何の木だったかも思いださない木が植えてある場所に手入れが悪いのか、
(私には都合がいいけれど)ヤブガラシやら雑草がはびこっていたが、
その中にあれぇ?と思ってよく見たら、
ベニバナボロギクが項垂れて咲いていた。
里山にもなかなか行かれないので、久しぶりのベニバナボロギクとの出会いでした。

アフリカ原産の1年草とある。
日本古来の花ではないわけだったけれど。
道端や山林の伐採跡地などに生える。

花序全体が下を向き、花冠の先は橙色。
下部の葉は羽状に切れ込み、柔らかい。
(図鑑には春菊に似た香りがあると言う。)

戦争中は、南洋春菊、昭和草と呼んでいた兵士が食用にしていたそうだ。

茎の先の頭花はうなだれたように下を向く。
頭状花で花弁の上部は紅赤色から橙赤色に変化し、
下部は白のまま。

茎は上部でよく枝分かれし、草丈は50~70センチ。
花後は綿毛をつけた果実ができ風に飛ばされる。

サワギクの別名がボロギクでそれに似て花が赤いのでこの名があるとあるが、
サワギクに似ている気はしないのだが。
名前の由来はいつも難しく何となく納得はできない事も多い(笑)

 

 

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シロダモ(白梻 )とキミノシロダモ(黄実白梻)とアカボシゴマダラの貌♪

2020-10-28 08:30:35 | 木の実

シロダモ(白梻 )
<クスノキ科シロダモ属>
シロダモを調べると漢字は無い・と、でてくる。
まだ、赤く染まり切れないシロダモの実。
この種子から油が取れて蝋燭ができると言う事と、
シロダモの葉っぱの裏側に火をつけると煙が出る”と言う話は、
初めて聞いて今はできないけれど、
昔はライターで火をつけて観察会で見せてくれたものなのだそうだ。

ちょっとだけでいいから・・煙を出してみたいものです。

この枝のものは赤く熟していました。
山野に生える常緑高木。
樹皮は緑暗褐色で平滑。

葉は長さ8~18センチの長楕円形で革質。
3脈が目立ち、裏面は白色。

まだ色づかない実もある。

10月~11月、黄褐色の花を散形状に数個開く。
雌雄異株。実がなっている上に咲いていたので雌花でしょうか。

キミノシロダモ(黄実白梻)
<クスノキ科シロダモ属>
私がよく行く公園の林には、結構キミノシロダモが生えている。


公園なのでそんなに高く育てないので、
写真も撮り易い場所に生えていることが多いです。

果実が黄色の品種をキミノシロダモと言う。

用途は庭木、防風樹、器具材などに使用。

下はキミノシロダモの花

 

おまけのまた今日も見つけたアカボシゴマダラの幼虫

うまく撮れなかったけど、この表面を向いてる貌が撮りたかったのよね♪

ね♪可愛いでしょ♪

今が、探し時みたいな、アカボシゴマダラの幼虫。
緑のエノキの幼木の食われている葉っぱの近くを探せばきっと出会えますよ。

 

 

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ツリバナ(吊花)

2020-10-27 09:15:19 | 木の実

ツリバナ(吊花)
<ニシキギ科ニシキギ属>

何と言っても、ツリバナは実が愛らしい。
長い柄の先に、赤く熟すと5裂して、朱色の種子が見えてくるのが楽しい実だ。
山を歩いていて、緑の葉の中にツリバナを見つけると、
なんだか得をした気になる。

山地に生える落葉低木。
葉は対生し、長さ3~10センチの卵形または倒卵形でふちに細かい鋸歯が
ある。


5~6月、葉腋から長さ6~15センチの柄を出し、直径6~7ミリで淡緑色、
またはやや淡紫色を帯びた花を開く。


上はツリバナの花。
花も薄紫色を帯びて可愛い。

林の中は日陰になるので、たくさんの実はならないようだ。



花弁、雄しべ、萼片はともに5個。
蒴果は直径9~12ミリの球形で熟して5裂すると、朱赤色の仮種皮に包まれた、
種子が現われます。

 

 

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ヤナギタデ(柳蓼)とアカボシゴマダラ

2020-10-26 06:05:30 | 野の花日記

ヤナギタデ(柳蓼)
<タデ科イヌタデ科>
いいお天気の日曜日の朝、わんこと少し遠出の公園までお散歩へ。
途中の道はだいぶ風景が変わっている。
新築の家がたくさん建って、違う道を歩いているような気分だ。
主人がいなかったら道に迷いそうだった。
たぶん・・これがヤナギタデかな?
やっと空き地にヤナギタデらしき群生を見つける。
失敗した!食べてみて辛いのを確認するのを忘れた。


水辺の近くや湿地に生えるが、砂場や空き地などの乾燥地にもはえる、

一年草。

長い花序を出し、秋には紅葉して美しい。

ヤナギタデは全草が辛い。
単に蓼と言うと、このヤナギタデを指す。

花はややまばらな穂状につく。
花被は淡紅色で4~5裂し、長さ3~3,5ミリ。
托葉鞘は無毛で縁には短い毛がある。

おまけのお散歩で行った公園のエノキ(榎)の幼木で見つけた
アカボシゴマダラの幼虫6匹に出会いました。
ただし、幼虫ばかりでエノキの幼木の葉が随分虫に食われているなと思ってみたら、
見つけたものです。

<アカボシゴマダラの幼虫>

エノキの幼木に、葉っぱが無くなるほど食われた跡があった。
もしかして?と思って探したらいました!いました!
私が見ただけでも6匹はいました。


本当は真正面から見るとすごくかわいいが、
必ず顔は伏せているので正面から撮るのは、難しい。

アカボシゴマダラは、エノキの幼木の葉を食べます。(食草)
他に同じ榎の葉を食べるのは、ゴマダラチョウと国蝶のオオムラサキがいる。

小太りのアカボシゴマダラの幼虫。

見分け方
☆背中に2列4つずつある突起
上から3番目の突起が大きい。
☆尻尾部分が閉じている(オオムラサキは開いている)

2年前の12月初めに出会ったアカボシゴマダラの蛹です。
サナギは、かっこいいです。
それ以来、出会ってないので、今年の12月になったら昨日行った公園まで
見に行こうと思っている。

残念ながらアカボシゴマダラは「特定外来種」に指定され、
生態系への影響が大きいランクになっています。

翅が少し傷んだアカボシゴマダラ


 

 

 

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ミゾソバ(溝蕎麦)とハナタデ(花蓼)

2020-10-25 07:13:39 | 野の花日記

ミゾソバ(溝蕎麦)
<タデ科イヌタデ属>
別名、ウシノヒタイと言うが、葉っぱの形が牛の顔に見えます。
表面に八の字形の斑紋が入るものだと牛らしいです。
花も可愛いピンクのコンペイトウ(金平糖)のようです。



田の畔や林の縁、河原などのやや湿り気のある場所に群生する。

茎は地を這い、上部は立ち上がって高さ30~80センチになる。

葉は互生し、表面に八の字形の斑紋が入ることがある。

茎には刺状の毛が下向きに生える。

枝先に10~20個の小さな花が金平糖のように集まって咲き、
色は白から紅色まで変異がある。

ハナタデ(花蓼)
<タデ科イヌタデ属>
イヌタデ(あかまんまと呼ばれているもの)より、花が小さくまばらにつく。
名前の割にはめだたないタデの花です。
まだ今年は、アキノウナギツカミに(葉が茎をまくのが特徴)
出会っていない。

山野の林内や林縁、草藪など湿った場所に生えるので、
またの名をヤブタデと言う。



花自体も小さくて長さは2~3ミリ。
ミズヒキと一緒に咲いています。



きちんと開く花は少なく、殆どが蕾のよう。
タデの中では花色が白っぽい。

 

 

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ミヤマシキミ(深山樒)

2020-10-24 05:30:32 | 野の花日記

ミヤマシキミ(深山樒)
<ミカン科ミヤマシキミ属>
今、高尾山では、よく見られる赤い実だ。
ただし、有毒植物なので要注意。
よく例えでセンリョウやマンリョウは知られているが、
人はこれらの赤い実を、1両から億両まで決めるのが好きで、
よく観察会に行くと、この話を聞きますので、メモ用にも書いて置きます。
1両(アリドウシ)十両(ヤブコウジ)百両(カラタチバナ)
千両(センリョウ)万両(マンリョウ)億両がこのミヤマシキミだそうだ。

林下にはえる常緑低木。
葉は枝先に集まって互生し、長楕円状披針形で革質。

表面は光沢があり、腺点がある。
誰が食べたのか?摘んだのか?落ちたのか?
中の柔らかい部分は有毒だそうですよ。
回りの赤い皮だけ食べたのかしら?それでも中身は毒だから、
吐きだして芽が出るのかとか思ってしまいました。

ミヤマシキミの雄花
いつも、私には雌花雄花の見分けがつかないのでちょっと調べてみた。
雄株の雄花は4個の雄しべが突出、葯が黄色。
雌花は淡黄緑色の子房と柱頭が目立ち、仮雄しべ4がある。
柱頭は扁平で4裂。

ミヤマシキミは、雌雄異株。
まだ蕾だけれど、花弁は4個。花が淡紅色のものもあり、
アケボノミヤマシキミと言う。


やっぱりおまけにしたいアサギマダラ
何と言っても私が好きなのは、頭の黒白部分かなぁ。
もちろん、飛び方の優雅な所も好きです。

カシワバハグマの花の蜜が好きみたいです。

 

 

 

 

 

 

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オオヤマハコベ(大山繁縷)とタカオヒゴタイ(高尾平江帯)

2020-10-23 07:08:07 | 野の花日記

オオヤマハコベ(大山繁縷)
<ナデシコ科ナデシコ属>
☆最初にgooブログのHさんに感謝。
ブログで見させていただいて、「いつか会えるかなぁ」と、
心惹かれた小さな白い花だったこと、
帰路でのんびり歩いていて1本だけ咲いていたことに出会い、
もしかしてあのオオヤマハコベ?と思ったが、自信は無かったので、
Hさんにお手数をかけて画像を送らせていただき、ここに至ったと言う事です。
ただ、申し訳なく、画像が奇麗なものが無いのが心痛いのです。
是非、写真ではなく自分の目で見て、できればルーペで見てくださいね。

山地の湿つた林内で、茎の上部葉腋から柄を出し、集散花序に花を開く。
花弁は5個で爪部は細く、萼片より短い。

葉は対生し、短い柄があり長楕円状披針形で無毛、ふちは波打つ。

萼は花弁より長く、萼片には腺毛が生える。
苞には腺毛がある。
花弁の5個は白く、萼片が長い。爪部が細く先は2中裂し、裂片は尖る。
今度は是非、ルーペで見ましょう。また会いたい花です。

タカオヒゴタイ(高尾平江帯)
<キク科トウヒレン属>
実は、図鑑でも名前は知っていたのだが、
いつか出会いたいと思っていた花だったのだ。
特に珍しい花でもないかもしれなののだが、
葉っぱの形がバイオリンのが気に入っています。
やっぱり、実際に会えると嬉しいものです。


日本固有種で多年草。
名前の由来は高尾山で見つかったことから。
草丈は35~60センチ。
茎先に紅紫色の花をつける。
総苞(花全体を包む葉の変形したもの)は鐘形で総苞片は中ほどから反り返る。
茎に長い毛が生える。


葉は卵形で互生する。
下部の葉の縁は深く切れ込み、バイオリンのような形になる。

 

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シロヨメナ(白嫁菜)

2020-10-22 04:41:53 | 野の花日記

シロヨメナ(白嫁菜)
<キク科シオン属>
山地を歩いていて白い菊を見るのは疲れがとれる。
シラヤマギクに似ているけれど、今回は白嫁菜ばかりに出会った。
葉っぱにギザギザが多いので、間違えずに済みます。

山林の縁で見られる高さ30~150センチの多年草。
茎は上部で枝分かれし、葉には根出葉と、茎葉があるそうだが、
私には解らなかった。茎につく葉は互生する単葉で、長さ4,5~15センチ

幅、2~6センチの長楕円形状披針形となり、3本の脈がめだつ。
葉の縁に大きな鋸歯があり、葉の基部は細くなる。
上部の葉では葉柄はほとんどない。茎の上部に頭花が散房状につき、径1,5~2センチで、
舌状花は時には淡い紫色を帯びる白色です。


上はアサギマダラが蜜を吸っている、シラヤマギク(白山菊)っぽくもみえますね。

これがシロヨメナ(白嫁菜)?って、あとから思った画像です。
丸い葉の向こうから茎が伸びてるみたいで紛らわしかったですね。

多分最後の大好きなムラサキニガナ(紫苦菜)の花

 

 

 

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