イボタノキの花
<モクセイ科・イボタノキ属>
(水蝋の木)
山野に生える落葉低木。
枝は灰白色。
葉は対生し長楕円形で、
5~6月、本年度の枝先に白い花を総状似咲かせる。
果実は楕円形で黒く熟す。
イボタノキの仲間の樹皮にはイボタロウムシがつき、
イボタロウがとれる。
イボタノキの花
<モクセイ科・イボタノキ属>
(水蝋の木)
山野に生える落葉低木。
枝は灰白色。
葉は対生し長楕円形で、
5~6月、本年度の枝先に白い花を総状似咲かせる。
果実は楕円形で黒く熟す。
イボタノキの仲間の樹皮にはイボタロウムシがつき、
イボタロウがとれる。
ホタルブクロ
<キキョウ科・ボタルブクロ属>
各地の山野に見られる多年草。
チョウチンバナ・トッカンバナなどの呼び名で親しまれている。
蛍袋の名も昔の呼び名「火垂る袋」によると言われている。
シロバナもある。
昔は、この中にホタルを入れて遊んだそうだ。
<俳句歳時記>夏
蛍袋(ほたるぶくろ)
<釣鐘草・提灯花・風鈴草>
毀れそうな橋ですほたる袋が咲き 山田 諒子
蛍袋うつむき雨を聴く老女 富田 勇
蜜月を蛍袋の花で指す 中村草田男
おさなくて蛍袋のなかに棲む 野沢 節子
蛍袋雨はためずにぶらさがる 平 赤絵
スイカズラ
<スイカズラ科・スイカズラ属>
別名キンギンカ
各地の山や道端にはえる。
半落葉つる性。
樹皮は帯状赤褐色で、茎はよく伸びて分岐する。
髄は中空。
5~6月、枝先の葉腋に二個づつ花を咲かす。
くちびる状に2裂して、
上弁は4裂、下弁は線形。
はじめ白色でのちに黄色になる。
液果は球状で2個つき黒く熟す。
<俳句歳時記>夏
忍冬の花(すひかづらのはな)
<忍冬(にんどう)>
忍冬の花のこぼせる言葉かな 後藤比奈男
すいかずらなだれ咲くとき世のかげり 村井 国男
すいかずら恋の迷路に入りしかな 坂巻 純子
センダン(栴檀)の花
<センダン科・センダン属>
別名(楝・樗)おうちの花
暖地の海岸近くに自生する落葉高木。
街路樹や公園にもよく植えられている。
樹皮は紫黒褐色で縦に裂ける。
葉は大形の羽状複葉で互生する。
小葉は卵状楕円形で先がとがる。
5~6月、新しく伸びた枝の葉脈から長さ10~15センチの複葉集散花序をだし
淡紫色の小さな花を多数開く。
果実は核果で楕円形
10月頃に黄色く変色して葉が落ちた後も長く枝に残る。
果実は薬用にし、
核は数珠の玉に使われる。
樹皮は苦楝皮といって、駆虫剤にする。
<俳句歳時記>
楝(おうち)の花
(樗の花・花楝・栴檀の花・楝咲く)
旅人の旅に倦むとき花樗 森 澄雄
地に書いて道を教えて花樗 松本雨生
花樗旅人われも侘ち憩う 大竹孤愁
たらよう(多羅葉)の花
<モチノキ科・モチノキ属>
山地に生え、庭や寺院などによくみられる常緑高木。
樹皮は灰黒色で浅く裂ける。
葉は互生し、
長さ10~18センチの長楕円形で質は厚く、表面に光沢がある。
4~5月、葉腋に淡黄緑色の小さな花を密につける。
雌雄異株。
果実は球形で、多数集まってつき、赤く熟す。
クスノキの花
<クスノキ科・クスノキ属>
関東以南の暖地に自生する常緑高木で巨木になる。
葉は互生し、切ると(☆特に枯れ葉がよくう)樟脳の匂いがする。
今、葉の付け根から円錐花序をだし、
黄白色の小さな花を多数つけている。
果実は球形で、
秋に黒く熟す。
ヤマボウシ(山法師)
<ミズキ科・ミズキ属>
各地の山野に生える落葉小高木。
樹皮は暗朱紅色、
葉は対生し卵状楕円形で、
小さな花が20~30個集まった球状の頭状花序をつくる。
花弁のように見える白い4個は総萼片。
果実は集合果で球形、
10月頃に赤く熟し食べられる。
<俳句歳時記>
山法師の花(やまぼふしのはな)
山法師・山桑
山法師妻籠は雨に変わりけり 松本陽平
一里ゆき半里を戻る山法師 進藤一考
遥か見るとき遥かなる山法師 篠崎圭介
エゴノキの花
(エゴノキ科・エゴノキ属)
雑木林などにふつうに生える。
幹はあまり太くならず、根元から何本も出て株立ち状のよく目立つ樹形になる。
樹皮は暗紫色でなめらか。
葉は互生して長楕円形で先端がとがり
基部は楔形。
今年伸びた枝の先に白い花を下垂させる。
果実は卵球形で灰白色だが、
縦に裂けて褐色の堅い種子が1個残る。
果皮にはサポニンが含まれていて、
新鮮な果実を洗濯石鹸にしたり、
麻酔効果があるので、
すりつぶして川に流し、魚とりに使ったりするそうだ。