ヘクソカズラ(屁糞葛)
<アカネ科ヘクソカズラ属>
林の縁や、やぶなどに生える多年草のつる草。
夏から秋にかけて咲く。
花は筒状で先端が5つに分かれ、
花の内側は真紅色で毛が多い。
この赤い色をヤイト(お灸)に例えたのが
別名のヤイトバナ。
葉や茎をちぎると不快なにおいがして、
これを屁や糞の匂いに例えてこの名がある。
上の画像は実。
秋になると径7ミリほどの丸い果実が
かたまってつく。
ヘクソカズラ(屁糞葛)
<アカネ科ヘクソカズラ属>
林の縁や、やぶなどに生える多年草のつる草。
夏から秋にかけて咲く。
花は筒状で先端が5つに分かれ、
花の内側は真紅色で毛が多い。
この赤い色をヤイト(お灸)に例えたのが
別名のヤイトバナ。
葉や茎をちぎると不快なにおいがして、
これを屁や糞の匂いに例えてこの名がある。
上の画像は実。
秋になると径7ミリほどの丸い果実が
かたまってつく。
フユサンゴ(冬珊瑚)
<ナス科ナス属>
明治時代に渡来し、観賞用に庭に植えられた。
よく分岐する、草ではなくて常緑の低木だ。
葉は密に互生し、
長さ5~10センチの披針形または長楕円形。
縁は全縁で、質は厚く光沢がある。
葉に対生して直径1、5センチの白い花を下向きに咲かす。
花冠は鐘形で5深裂する。
果実は直径1,3センチの球形の液果で、橙赤色~赤色に熟す。
園芸品もあるようです。
またはタマサンゴとも言う。
夏の今、なぜ名前がフユサンゴ(冬珊瑚)なのかしらと、
思ってしまいますが、
夏から冬にかけて赤い実がなるからみたいです。
ひよどりなど鳥が啄みますね。
ハゼラン(爆欄)
<スベリヒユ科ハゼラン属>
コンクリートの隙間にも生える
1年草の西インド諸島の原産の帰化植物。
茎は円柱形でまばらに分岐して、
高さ80センチほどになる。
葉は互生し、倒卵形で多肉質で長さ3~6センチ。
夏から秋にかけて茎の上部に円錐形の花序をだし、
直径6ミリほどの桃色の5弁花をまばらにつける。
花は午後3時頃の2~3時間ほどしか開いていないので、
サンジソウ(3時草)の名前がある。
畑に咲いていた草で私が初めて教わった名前はサンジソウでした。
果実は径4ミリほどの球形。
始めは赤色で、のちに褐色になり、
黒い種子が入っている。
クサギ(臭木)の花
<クマツヅラ科クサギ属>
山野の縁や川岸など、日当たりのよい所に生える
落葉低木。
葉は対生し、長さ8~20センチの
三角状心形または広卵形で先は尖り基部は円形。
縁にまばらな鋸歯があることも。
枝や葉には強い悪臭があるが、
花はいい匂いで遠くからも香る。
枝先の葉脈から、長い柄のある集散花序をだし、
径2~2,5センチの白い花をつける。
花冠は長さ2~2,5センチの細長い筒状で、
先は5裂して開閉する。
雄しべ4個と雌しべ1個は花冠の外につきでて、
先端は上向きになる。
葯は黒紫色で丁子形のつき、
花粉はいい香りの花の匂いに誘われて集まる
蛾や蝶の体について運ばれる。
萼片は、果期には閉会して
美しい赤になり、果実は径6~7センチの球形で、
光沢のある藍色に熟す。下の画像
イヌホウズキ(犬酸漿)
<ナス科ナス属>
畑や道端などに見られる1年草。
花は6~7ミリで白い。
花のつく枝は節の間からでて、
4~5個の花をつける。
葉は卵形で長さ6~10センチあり、
ふちに波系の鋸歯があり、
質はやや厚い。
花が終わると柄は下を向き、
7~10ミリの艶のない黒い球形の果実をつける。
カラスウリ(烏瓜)の花
<ウリ科カラスウリ属>
里山や丘陵の林のふちで、蔓を絡ませ、
秋に5~7センチの赤く熟した実を吊り下げる。
雌雄異株。
日没後に5裂した白い花が咲き、
レース状に広がる。
朝には萎んでしまう。
私の経験によると、花は夜の7時ごろから開いて、
朝の4時には閉じてしまっていた。
香りがよく夜に蜜を求めてくるスズメガの仲間を誘う。
果実は5~7センチで、
食べられない瓜なのが名前の由来。
青い時はスイカのような線が入る。
秋に橙色に熟す。
中の種子は扁平だが翼があり、
カマキリの頭に似た形をしている。
又は、大黒様とも呼ばれる「打ち出の小槌」に似た形。
結び文の「玉ずさ」とも呼ばれる。
オミナエシ(女郎花)
<スイカズラ科オミナエシ属>
秋の七草の一つ。
万葉の時代から愛されて、多くの歌が残されている。
草丈は1~1,3メートルになる。
萩の花尾花葛花撫子の花
女郎花また藤袴朝顔(桔梗の事)の花
日当たりのよい山地や草原に生え、
黄色い小さな花を咲かせる。
粟花(あわばな)とも言い、原産地は日本。
根茎が横に這って増える。
花の径は4ミリ程度で、5つに分かれ、
雄しべは4個。
葉は深く切れ込み、表面に細かい毛が生え、
触るとざらつく。
アオギリ(青桐)
<アオギリ科アオギリ属>
樹皮は緑色でなめらかな落葉高木。
葉は枝先に集まって互生し、大形の扁平系で、
浅く3~5裂する。
枝先に大形の円錐花序をだし、
帯黄色の小さな花を多数開く。
花序には雄花と雌花が混じって咲く。
花には花弁が無い。
花弁のように見えるのは5個の細長い萼片で開出し、
反り返る。
はじめ果実は袋果で、
五徳(火鉢の火の上に置く鉄瓶などを置く道具)のような形。
これが、裂けて下の笹舟のような形になる。
ふちに数個の種子をつける。
種子は径1センチほどの球形で、網状の皺がある。
昔はこの実をいって食べたり、コーヒーの代用にしたりした。
秋には落葉の前に紅葉がきれいです。
葉が桐に似ているので、
アオギリ(青桐)または梧桐とも言う。
カリガネソウ(雁金草)
<クマツズラ科カリガネソウ属>
山地に生える高さ1メートルほどの多年草。
全草に悪臭がある。
葉は対生し柄があり広卵形。
縁に鋭い鋸歯がある。
上部の葉のわきから長い柄を持つ
集散花序をだし、青紫色の花をまばらにつける。
花冠の先は5裂し、
裂片の下側の1個が大きい。
萼は鐘形で5裂氏長さ2~3ミリ。
和名は花の形からで雁草(かりがね)の意味からきている。
ヘラオオバコ(箆大葉子)
<オオバコ科オオバコ属>
ヨーロッパ原産。
和名は、葉がヘラ状であることからこの名がある。
春から咲いて今も咲いています。
葉は10~30センチで細長くヘラ形で
全て根生する。
花茎はつぼみをつけたまま伸びあがり、
先端に長さ2~8センチの円柱形の花穂をつける。
花の外に長く伸び飛び出した1センチほどの雄しべが、
下から順に咲きあがって行く。
道端や荒れ地、河原などで、
近年増加している。