ムクロジ(無患子)の実
<ムクロジ科ムクロジ属>
山地に生える落葉高木。
葉は偶数羽状複葉で互生する。
小葉は4~6対ある広披針形で革質。
6月頃、
枝先に大形の円錐花序をだし、
淡緑色の小花を多数開く。
雌雄同株。
果実は
直径2センチほどの球形で、中に黒い種子が1個ある。
種子は羽根つきの球や数珠になる。
昔は
果皮を煎じて石鹸の代用にした。
ムクロジの実
☆葉が黄色くなる頃、実も飴色になり中の黒い種子が透けて見えてくる。
葉が落ちた後も実は残っていることが多い。
<俳句歳時記>秋
無患子(むくろじ)
<無患子の実(むくろじのみ)>
無患子の弥山(みせん)颪(おろし)に吹きさわぐ 阿波野 青畝
無患子や跣足参りの足裏(あうら)炎え 本多 静江
深大寺無患子拾ふ十あまり 柴崎 忠雄
無患子に風あつまってをりにけり 鈴木 三都夫