れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

ママコノシリヌグイ(継子尻拭)

2019-09-30 05:01:15 | 野の花日記

ママコノシリヌグイ(継子尻拭)
<タデ科イヌタデ属>
道端や野原などにはえるつる性の1年草。



茎はよく枝を分けて蔓を伸ばし、
刺で回りのものに絡む。



刺のある葉柄の先に、
三角形で基部が心形となる長さ3~8センチの葉をつける。
裏面の脈上にも刺がある。
托葉は腎園形で茎を抱く。



枝先に十数個の小花が丸く集まって咲く。


↑白色のママコノシリヌグイの花。





↑は、濃い紅色のママコノシリヌグイの花。


萼は5深裂して紅色から淡紅色、白色などがある。

和名は下向きの刺がある茎で継子の尻をふく草
と言う意味でつけられた。

 


 

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ツルボ(蔓穂)

2019-09-29 06:59:03 | 野の花日記

ツルボ(蔓穂)
<ユリ科ツルボ属>
山野の日当たりのよいところに生える多年草。
りん茎は卵球状で長さ10~25センチあり、
外皮は黒褐色をしている。

球根は小さいが丁寧にあく抜きをすれば食べられる。
かつて凶作の時に救荒食として利用された。



20~40センチの花茎が立ち、
その先端に4~7センチの穂のような総状花序をつけ、
淡紫色の花をたくさんつける。



花被片6個は平らに開き、長楕円状倒被針形で長さ3~4ミリある。
雄しべは6個あり、花被片とほぼ同じぐらいの長さである。
花糸は糸状で下半部は広がる。

 



長さ15~25センチの葉は、根生する。
春秋2回葉が出るが、春に出た葉は夏に枯れる。
初秋に、高さ20~40センチの花茎を伸ばし淡紅紫色の小さな花を多数つける。

いつもなら↓のように群生するのだが、
今回は土手の草刈りで、刈られた後に伸びたもので、
1本づつが生えていることが多かった。



皮を剥いたなめらかな鱗茎から「つるん坊」と呼んだものが
転訛したのが名前の由来と言われる。

 

 

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トキリマメ(吐切豆)

2019-09-28 06:51:23 | 野の花日記

トキリマメ(吐切豆)
<マメ科タンキリマメ属>
つる状の多年草。
茎は長く伸び他物に絡みつく。
全体に黄褐色の毛が生えている。



葉は互生し、長い葉柄を持ち3出複葉となる。
小葉は卵形で長さ5センチ、幅3,5センチあり、
質は薄く裏側にまばらに伏毛がある。

 

よく似たタンキリマメとは、葉の薄さで区別ができます。



似たタンキリマメと花を区別するときは、
☆萼片の最下の裂片の長さと萼筒の長さを見ると、
トキリマメは萼筒の方が長い。
(ちなみにタンキリマメは裂片の長さの方が長い)



葉のわきから葉より短い総状花序をだし、
黄色の蝶形の花をつける。
萼裂片は三角形で萼筒より短い。


豆果は長楕円形で、中に種子が2個入っていて、
割れたところが愛らしい。



目玉おやじみたいなところが愛くるしいのだ。



 

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シロバナサクラタデ(白花桜蓼)とサクラタデ(桜蓼)

2019-09-27 04:54:43 | 野の花日記

シロバナサクラタデ(白花桜蓼)
<タデ科イヌタデ属>

花はサクラタデに似ているが、少し小さめで真っ白、
先が垂れ下がることが多い。


茎は高く、枝分かれし節が膨らむ。
葉は披針形、先がとがり基部はくさび形。

 

 

葉縁や脈状に伏毛があり、葉裏に腺点がある。
托葉鞘は褐色、長さ10~18ミリ、長さ約10ミリの縁毛がある。

 

花序は1~5本に分枝し花柄が長い。
雄しべが花被から突き出る。
雄しべは6個からまれに8個。

サクラタデ(桜蓼)
<タデ科イヌタデ属>
花被が長さ5~6ミリと大きく、淡紅色、花被が深裂する。



サクラタデの方が見栄えがします。



淡紅色で可愛い。

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ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)

2019-09-26 05:55:50 | 野の花日記

ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)
<マメ科ササゲ属>
草地に生えるつる性の一年草。
茎や葉に黄褐色の毛がある。



葉は互生し、3出複葉となる。
小葉は卵形または狭卵形で長さ3~10センチ。
幅2~8センチあり、全縁または浅く3裂、
両面に黄褐色の長い毛がある。

 

葉のわきから総状花序をだし、淡黄色の花をつける。



花は長さ幅とも1、5~1,8センチ。
豆果は↑線形で毛はなく、
長さ4~9センチ。



よく似た花のノアズキの豆果は幅8ミリほどの広線形なので、
区別ができます。



花の下の細長いのが豆果です。

 

 

 

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ヤブマメ(藪豆)

2019-09-25 07:37:31 | 野の花日記

ヤブマメ(藪豆)
<マメ科ヤブマメ属>
日当たりのよい乾いたところや、
やや日陰などに生えるつる性の植物。



通常の花のほかに、地中に花弁を開かない閉鎖花をつける。



地上の花は長さ1、5~2センチの蝶形花で、
葉腋に数個つく。
上の大きな花弁(旗弁)は紫色、
それ以外は白っぽい。



葉には長い柄があり、互生する。
3枚に分かれ、小葉は丸みがあり、葉の両面に毛がある。
茎にも下向きの毛が生える。

 

 

果実は豆果で長さ2.5~3センチ、
中に3~5個の種子が入る。
小さなうずら豆のように模様がある。
地下の豆はより大きい。

 

 


 

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ノダケ(野竹)

2019-09-24 05:45:15 | 野の花日記

ノダケ(野竹)
<セリ科シシウド属>

山野の林内や草原に生える多年草。
小さな暗紫色の花が茎の先にたくさん集まって咲く。


茎も暗紫色を帯びている。




葉は互生し、3出羽状複葉で鋸歯があり、
葉裏は白っぽい。
葉柄の基部は袋状に膨らんださやになり、葉が伸びた後も目立つ。




暗紫色の細かい花が何とも言えない。
果実はカレーの匂いがすると言うので是非、
実がなったら嗅いでみたいと思う。

 



根は咳止め、痛み止めの薬として用いられる。

枝分かれしないことで、野の竹、「野竹」となった。

 

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メドハギ(目処萩・筮萩)

2019-09-23 04:01:23 | 野の花日記

メドハギ(目処萩・筮萩>
<マメ科ハギ属>
茎の高さ60~90センチになる多年草。
よく枝分かれしてなかば低木状となる。




葉は3小葉を持つ複葉で、密に互生する。



頂小葉は他の小葉より大きい。


花は葉のわきに2~4個集まってつく。
花弁は長さ7ミリ、黄白色で紫色の線がある。

 

 

萼は深く5裂し、裂片は披針形で毛が密生する。




全草を咳止め・去痰などに用います。
茎は占いの筮竹「ぜいちく」にしたことにより筮萩(めどはぎ)
の名がある。

ちなみにこれは去年の我が家のメドハギにキタキチョウが卵を産み、
奇麗な黄色の蛹になって、↓元気に飛び立ちました。

 

 

今年もよくキタキチョウが来ていますが、
卵も幼虫もまだ見つけられません。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ヤハズソウソウ(矢筈草)

2019-09-22 05:36:09 | 野の花日記

ヤハズソウソウ(矢筈草)
<マメ科ヤハズソウ属>

日当たりのよい野原や道端に生える1年草。



茎は高さ10~25センチになりよく分岐して、下向きの毛がある。



花は葉腋に1~2個付き、淡紅紫色で長さ約5ミリ。
萼は花期に長さ3~3,5ミリでまばらに伏毛がある。



旗弁があり、高さ約3ミリ。

 

葉は互生し、長楕円形の3小葉を持つ複葉で、
小葉の先はまるいかややへこむ。




和名は矢筈草(やはずそう)で、葉先がやはず形に
ちぎれることによる。

矢筈は、踏み台を使わずに掛軸を掛けるための棒状の道具で、
掛け棹が本来の名称である。

 

 

 

 

 

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ネコハギ(猫萩)

2019-09-21 03:50:58 | 野の花日記

ネコハギ(猫萩)
<マメ科ハギ属>
毎年、ネコハギに会いに行く場所が2か所ある。
一か所は石神井公園の神社の入り口近くに毎年生えるけれど、
今年はまだ確かめていません。
もう一か所は、自転車で10分くらい・E公園の裏道。
今年はもう駄目かと思ったら、
金網の向こうから茎を長く垂らして小さな花を咲かせていたのでほっとした。



日当たりのよい、やや乾いた場所に生える多年草。

 

葉は互生し、3小葉を持つ複葉(三つ葉)で、
小葉の両面に短毛がある。




花は白色の蝶形花で、葉のわきに3~5個集まってつき、
長さ7~8ミリ。
中心に紅紫色の紋がある。




萼は深く5裂し、長毛がある。
体に軟毛が多く、ネコハギ(猫萩)の名前の由来となっている。

 

茎は丈夫で開出毛を密生し、地面に這う。
あまり枝分かれせず、直線的に伸びて1mに達することも ある。

 

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