クズ(葛)
<マメ科クズ属>
山野のいたるところに見られる大形のつる性草本で、
茎の基部は木質となる。
根は太く大きく、多量のでんぷんを含んでおり、
葛粉(クズコ)がとれる。
葉のわきから総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)
をだし、紅紫色をした蝶形の花をたくさんつける。
花には甘い香りがある。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)
で、互い違いに生える。(互生)
小葉の形は卵円形や楕円形で、浅く3つに裂けるものもある。
葉には長い柄があり、裏面には白い毛が密生する。
豆果は線形で5~10センチあり、
褐色の毛におおわれている。
和名は大和(奈良県)の国栖(くす)が
葛粉の産地であった事に由来する。
秋の七草のひとつ。