北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

次世代の新幹線運用を構想する 中央新幹線・北陸新幹線開業後

2009-02-06 20:34:30 | コラム

◆新幹線の未来

 N700系新幹線に追い抜かれる瞬間を撮影した写真が入手できたので、この写真を軸に、次世代の新幹線についての話題を一つ提示したい。

Img_5964  現在、東海道新幹線は、東京と名古屋、京都、新大阪を結ぶ過密路線の旅客輸送需要に対応する観点から、新幹線は一編成あたり300系・700系・N700系の普通車1123名&グリーン車200名、1323名定員という体制への共通化を目指している。高性能で定員も多い500系新幹線の山陽新幹線転用の背景にもこうした背景があるとのことだ。

Img_5969  他方で、現在、リニア方式の中央新幹線が長野県の経路における混乱を除けば整備計画が進められており、2025年には、東京から名古屋までの区間が開業する計画となっている。最終的には大阪まで延伸され、これによりJR東海は東海道新幹線とともに、のぞみ号を中央新幹線に、こだま・ひかりを東海道新幹線という基幹ダイヤのもと運行する構想である。

Img_5799  すると、現在、東海道新幹線の大きな旅客需要に対応するための普通車1123名&グリーン車200名、1323名定員体制についても余裕が出てくることが考えられる。すると、九州新幹線の東京乗り入れや、東海道新幹線の東北新幹線、場合によっては北海道新幹線と九州新幹線の直通運転について可能性は出てくるのかな、と考えた次第。

Img_5808  また、中央新幹線開業前であっても北陸新幹線が、過密状態の東海道新幹線を経由しないかたちで新大阪までの延伸が実現すれば、北陸新幹線経由での東北新幹線への乗り入れという可能性も出てくるかもしれない。この長距離を運行する新幹線が実現すれば、ビュッフェや食堂車、もしくは試作に終わった新幹線の寝台車計画も再び息を吹き返す可能性があるかもしれない。

HARUNA

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コメント (6)
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