◆2016年までに統合
東北新幹線について、新たに導入されるE5新幹線に将来的には統合される、という話を聞いたので、本日はこの話題を掲載。
現在、東北新幹線で運行されている列車はE1や200系などいくつかの車両が運行されているが、JR東日本では2010年12月に開業する東北新幹線新青森駅とその延伸とともにE5系新幹線の導入が開始される。このE5新幹線は、2016年までに59編成が生産され、写真のE-1新幹線などを置き換える構想という。
現在、上越新幹線に運行されているE4型新幹線と、E2型新幹線は上越新幹線に向けられることとなり、E5新幹線といえば東北新幹線で、それ以外の新幹線に乗れば別の方面に行くことができる、として明確化を行う構想。他方で、東北新幹線といえばMAXのダブルデッカー式新幹線車両が運行されている印象があるが、ダブルデッカー車は2016年に東北新幹線から姿を消す計画だ。
E1型新幹線に対して、E5新幹線は導入とともに300km/h運転を開始し、2013年には日本最速の320km/h営業運転を開始する構想とのこと。現在、鉄道方式の営業運転世界最高速度は、フランス国鉄がTGVの高速化を行ったことで320km/h運転を実施しており、これが世界最速であるが、東北新幹線はこの記録に追い付くことになる。
東海道新幹線の、こだま号、ひかり号、のぞみ号と山陽新幹線の、ひかりレールスター号という、区分に比べると、東北新幹線や長野新幹線、上越新幹線と秋田新幹線、山形新幹線の名称区分は、少し判りにくいという印象を持つのだが、これが多少は改善されるということになるのだろうか。
400系新幹線つばさ。この車両は、在来線規格の車両限界の区間を運行される、いわゆるミニ新幹線であるが、こちらは間もなく置き換えが始まり、一年ほどで姿を消す。また、秋田新幹線のE3系も2013年から置き換えが開始されることとなっており、東京駅に並ぶ新幹線の顔ぶれが転換期を迎えることは確かである。
他方、300km/h、将来的には320km/hの高速営業運転を開始するわけであるが、E5系と同等の性能が、連結される山形新幹線と秋田新幹線の車両には必要になるわけで、この場合連結しての加速性や制動距離の面、そして最高速度で運行できる区間や所要時間の短縮などの点に興味が湧く。
HARUNA
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