物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

チョコレートに注意せよ

2012-11-30 12:05:35 | 外国語

昨夜、ドイツ語のクラスでT"urchen f"ur T"urchen mehr Vorfreude auf Weihnachten--- von wegenという新聞の文章が出てきた。

ところが最初のT"urchen(ティゥアヘン)が私にはわからなかった。先生のR氏からは何の説明もなかった。それでなんだろうなとは思ったが、私も尋ねなかった。

それについてああ、T"urに縮小語尾がついていたのかとわかったのは今朝の朝食時に妻にこのニュースを話していたときだった。なんて頭のめぐりの悪いことだろう。

T"urとあれば、私だってドアのことだなとすぐわかったのだろうが、それがT"urchenとなっていた。こういう綴りのドイツ語を知らないと思ってしまった。そこがドイツ語にとって外国人である私の限界であった。

-chenはドイツ語での縮小語尾であるという説明をいままで何度聞いているだろう。ああ、それだのに、それだのにわからなかった。

それも話がAdventskalenderというドイツ人の子どもにとってとてもわくわくする話であったのだから、それからT"urchenの意味がすぐにわかって当然であったのに。

ドイツの子どもは大抵11月になるとAdventskalenderというカレンダーを買ってもらって家のどこかにかけており、毎朝そのカレンダーのその日のところにある、小さな扉T"urchen(ティゥアヘン)を開けては、その中のチョコレートを取り出して食べる習慣がある。これはクリスマスまで続く。

だから、11月の終わりからAdevent(待降節)がはじまると子どもはママやパパに朝起きたときにもおはよう(Guten Morgen)とも言わずに、このAdventskalenderのところへ駆け寄るのだとR氏はいう。

ところが子どもにとって大切なそのチョコレートが発ガン物質の恐れのある鉱物油に汚染されているらしいということがStiftung Warentest (財団:商品テストととりあえず訳しておく)という団体の調査でわかった。

ドイツで出回っている、このAdventskalenderの製造元は24社あるらしいが、そのうちの3社が特に鉱物油の汚染がひどかったらしい。幸いなことにそれ以外の各社のチョコレートの汚染はそれほどひどくはなく、一日1個だけ子どもが食べるくらいなら許容されるということである。

それにしても、Stiftung Warentestはなんでも調べるのだなあという驚きがあった。これは最新のニュースであり、日本でもAdventskalenderが売られているらしいので、要注意である。

(付記) Adevent(待降節)はクリスマス前の4週間のことであり、その4週間前の日曜日から始まる。11月はさびしい1年で一番自殺も多い月だというが、12月になるとクリスマスが近づくと町に灯りが多くなり、街が華やいでくる。

そのために季節的には11月よりも気温は下がってくるが、人々の気持ちは明るくなってくる。クリスマスは北国にも心の暖かさをもたらすのだ。