物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

「ちひろ」を観る

2019-10-03 12:10:58 | 日記

昨日、松山市コミュニティセンターで前進座の「ちひろ」を観た。

ちひろといってもピンとこないかもしれない。画家の「いわさきちひろ」さんの若き日を描いたドラマである。

私が「いわさきちひろ」さんと言って思い出すのは松田道雄の岩波新書『わたしはあかちゃん』『わたしは2歳』に挿絵を描いた人という知識である。

そのころの松田道雄の『わたしはあかちゃん』『わたしは2歳』はすばらしい本だった。これがいつのことだたったかよく覚えているわけではない。

それでも大学に入学したころだから、1958年か1959年くらいのことであろう。これはまず大阪の朝日新聞に連載されたコラムであったと思う。

あまりに評判がよかったために後で岩波新書になった。この2冊は大事にもっていたが、1,2年前に孫が生まれたときに、東京に住む子ども夫婦に譲って、送ってしまったので、もう手元にはない。

松田道雄の話の方に焦点が行ってしまったが、その挿絵を描いた人が「いわさきちひろ」という人だとは知っていたが、その人がどんな人生を送った人なのかは全く知らなかった。

生まれは私の母よりは後の人だが、私よりは前の生まれの人である。私と比べれば、14,5歳も年上のひとだろうか。

彼女の描く子どもとか赤ちゃんの絵はほのぼのとした香りが感じられる。人間を見る目がとてもやさしいという感じがする。

残念ながら、ちひろさんは55歳の若さで亡くなったという。


プロフェッショナル・仕事の流儀

2019-10-03 11:46:00 | 日記

NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」の料理人の肇さんの放映を見た。

とても感心させられたことはリピーターの方に2度と同じメニューを出さないということとか、デザートにいたるまで自分の納得ができるまで突き詰めるという姿勢である。これはちょっと真似ができない。

それもゲストがすでに来店されていて、食事が進んでいるのに、なお、自分の納得を求めていたことだった。合言葉は「食は希望だ」という。

料理を食べて下さる人に希望を与えるというのは簡単にできるようにことではない。すごい料理人がいるものだ。

この方は数学がよくできたために大学は工学部を卒業して一般の会社に勤務されたのちに自分の求めるところにしたがって料理人になったという。

納得ができるまでメニューを何日も何日も考えられるという。その緻密さはなかなか見倣うことができない。ミシュランの三ツ星レストランの称号は数年で得たが、その後がどうも自分らしさがないというかそういうことで悩まれたという。

日本人好みの道を究める人という印象である。しかし、これは肇さんの生まれつき持っている性質であろうか。ここまで突き詰める人を私はしらない。