物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

無駄は無駄ではない

2019-10-23 12:27:31 | 科学・技術
ノーベル賞の受賞者が最近毎年出るので、政治家はまったく危機感がないが、大学の研究は窮地に陥っている。

それは大学への運営交付金がもう私が大学に勤務していたころと比べて1/3以下になっており、その傾向はまだずっと続きそうである。

歴代のノーベル賞受賞者などがこの件を憂いてしかるべき筋に訴えているが、首相をはじめとしてまったくそのことに耳を傾ける気がない。

学問とか研究とかはだいたい無駄になることがほとんどである。そういう無駄の中から有用な研究や成果がでてくるのである。

こういう風に資金を投入したら、こういう風に成果が出てくるなどというようなことに雄大な構想も法外な価値もないものである。

そういう無駄をおおぴらにできるだけの余裕がまったく日本の大学になくなっているのが、危惧を感じる理由である。

日本語の先生は

2019-10-23 11:52:37 | 日記

「日本語の先生は落ちこぼれのお笑い芸人だった」。これが今週のNHKの「逆転人生」の放送だった。

こういう人もいるのだと知らされた。落ちこぼれだからといって、卑屈になることはない。という見本のようだ。この方ははじめ中国で日本語の教師をされていたが、いまではヨーロッパや世界を駆け巡るカリスマ日本語教師だという。

本人の努力もさることながら、婚約解消になった中国人の婚約者の母が日本語教師の職を紹介してくれたというから、人生何が幸いするかわからない。

そのうちに精華大学の日本語教師に採用されて、北京大学との発表に精華大学の学生が打ち勝って優勝したという。その後、北京大学の方からも日本語教師として来てほしいと言われるようになった。

そして、現在では世界中を走り回る多忙で人気と実力を兼ね備えた日本語教師となったという。