土曜は仕事を休まないことにしているのだが、先週の土曜10月12日は妻と映画を観に行ったので、ブログは休んだ。
映画の日本語タイトルはザ ウォーター ウォー(the water war)という。ボリビアだったかの話である。コロンブスのアメリカ発見に関係した映画を撮ろうとしたスペインの映画チームが当地でのある男を登用する。
ところが、そのおなじころ、行政当局が欧米の会社に現地の水道事業を任せる計画を立てる。そして、もし水道事業が民営化されれば、水道料金が年間450ドルとなるという。
映画の重要な役に起用した、当の現地人が実は水道民営化計画に反対する指導人物となり、当局に逮捕される。映画のプロデュ―サーはその男を金をつかませて、一時的に釈放させて映画の撮影を進めるが、ほぼ映画の撮影が終わると当局にその男はまた拘束される。
また、これはまた映画に出演した彼の娘がどこかでけがをしたのだが、水道事業反対運動の市民は町を封鎖する。
ところが、当局は警察や軍の力を借りて、それを弾圧しようとしている。その緊迫した環境の中で映画のプロデューサーが母親とともに娘を救いに行き、無事に病院に届けて、手術は成功する。
最後には当局が市民側におれて、水道事業が民営化されることはまぬかれる。
話の基底には昔に、現地人をクリスチャンに改宗させた宣教師が、現地人の立場に立って、自分の国スペインやポルトガルの植民政策に反対して、「解放の神学」を唱えたカトリックの神父たちの話がある。
そういう事実について詳しい話は私は知らないが、そういう宣教師が一人ならずいたことは知っている。
日本人にはそういうことを知っている人は少ないとは思うが、そういう知識が少しでもあれば、もっと興味深く見られる映画である。