午前中に妻に誘われて、堀之内の県展で日本画と書道の一部を見た。
一つだけ印象に残る日本画があった。タイトルは「憩う」で、図書館の蔵書の前に男子高校生が立っている構図である。
その後ろの書棚に『数学入門辞典』が描かれていたので笑ってしまった。そのタイトルがはっきりと読み取れるように描かれていたからである。これはもちろん私ももっている、岩波書店の書である。その近くにどなたの書籍かは知らないが、『物理数学』とタイトルの読める本もあった。これは、少なくとも私の著書ではなかった。
この絵を描いたのは「段の上翔太」とあった。どんな人かは知らない。高校生かもしれない。これは美術会大賞という特別な賞を受賞した作品であった。