「35歳の高校生」は米倉涼子さん主演のドラマである。これは土曜日の放映である。
これはドラマなのだから仕方がないのだが、あまり授業の風景がでない。
数学の先生とかもいるのだが、授業風景で対数がわからないとか、三角関数が面白いとかいう話があってもいいのだが、それがほとんどない。
それと教員が全体としてなんだか大勢順応が強い。戯画的に書いているからではあろうが、どうももう少しスペクトラムがあった方がいいような気がする。
ドラマとしては米倉さんが毎回事件を解決するというような感じなので、それ以外のキャラが立っては具合いがわるいのではあろうが、それにしてもあまりに一方的にすぎるようである。
別に米倉ファンとしてはどうでもいいことではあるが、やはり気になる。
このドラマは生徒が第一級の生徒から第二級の生徒もおり、第三級に落とされたら、云々という話が基調になっている。
これは場の秩序をつくってクラスを支配をするという普通にどこでもありそうな話で身につまされるが、しかし、一般にそれから外れても全く気にかけない人が少数はいるはずだが、その描き方がたりない。
私などは高校生の時には第三級の生徒であったかもしれないが、あまりそのことを気にしたことはない。