物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

Kさんが転勤した

2017-08-17 11:28:57 | 日記

朝日新聞の記者で諫早で朝の1時間だけ農作業をしてコメ作りに励んでいた K さんが、今朝の新聞に記事を久しぶりに書いていた。彼は東京の渋谷区かどこかの生まれと育ちであるのだが、数年前に志願して諫早に赴任した。

そしてときどき諫早でのコメ作りについて記事に書いていた。ところが4月から大分県日田市に転勤になった。それで毎朝1時間の田んぼの作業はできないこととなった。だが、日田からひと月に一回また二回の諫早詣でして、農作業を続けることにした。

もっとも彼に農作業を教えてきた師匠が4月6日にガンで亡くなったという。もっともこの K さんは前日の4月5日にその師匠にあって毒づかれていたが、深くその師匠に感謝をしているという。

K さんにメールしてみようか。前のメールアドスが生きているればだが。


擬似科学と科学

2017-08-17 11:17:01 | 日記

とはどう違うか。科学はどんなことでもその手法にこだわらない。ところが擬似科学は手法によってはそれを忌避するところがある。

先日の新聞でみたのだが、ところが再現性とかが科学では必要なのだが、それが必ずしもできない難いこともあることがあると書いてあった。特に生物学や医学の分野にそれがあるということだった。ちょっと微妙な事態になってきた。だれがどこでやっても同じ条件なら、同じ結果が得られないと科学としては認めるのが難しい。それは医学でも同じであろう。

AIの予想したこととか示す処方とかでも、それについて人間が理解することが難しいことが出てくるという。すぐには理解が難しくても人間が理解できないようだとやっぱりちょっと困るのではないかと思う。だが、AIの専門家によるとそういうことが起こるのではないかという。それはちょっと困りはしないか。

昨日は病院に行くために新聞を読んだのが、もう就寝前だったので、この記事を切り取ってこようと思っていたのだが、来る前にそうしなかった。もう一度今日帰って昨日の新聞を読んで見たいとお思っている。


定期健診

2017-08-16 12:18:41 | 日記

に行ってきた。PSAの値はほぼ横ばいでまた6か月後の検査になる。お盆明けということか病院の方々でトラブルが起こっているようだ。たぶん、ベテランの人がまだお盆の休みから復帰していないので、そのすき間を埋めている人が慣れない仕事でミスをしているのだろう。

なにか患者さんが事務員に抗議をしているような光景を見た。この人は事務員との対話を録音していたらしい。かなりのミスであろうか。私自身も診てもらった医師からは何も言われなかったのに注射があると言われて中央処置室の前まで行ったが、これも間違いだった。

ときどき病院の看護師さんとか事務員の対応を非難する怒号が聞こえたりするが、今日はそういうことはなかったけれども。


講演準備中

2017-08-15 10:48:47 | 日記

8月19日に徳島市での研究会の講演を準備中である。パワーポントの原稿をつくればよい。ところが話題を一つか二つに絞って話したいのだが、一つの方はいいが、もう一つの方の話題がまだ十分に何を話したらよいか決めかねている。

何回も取り上げるべき文献を読み返してはいるのだが、どうまとめたらいいものかもう少し時間がほしい。もっとも最後の期日は8月18日なので、あと今日もいれて、4日間である。

まあ、なんとか話すことができるとは思うが、自分自身の納得ができるかどうかであろう。もしそれがクリアできたら、9月末までの投稿締め切りまで文章を練るということになる。

9月初めには「数学・物理通信」の発行が控えているので、なかなか忙しい。


ブラックホール再論

2017-08-14 11:48:39 | 物理学

昨夜のNHKのE テレのサイエンスゼロはまたまたブラックホールの話題を取り上げていた。MCの竹内薫さんがブラックホールの話題を好きなこともあるだろうが、最近はブラックホールの話題が多い。

途中から見たのでテーマの全体像はあまりわからなかったが、ブラックホールを見つける別の方法を見つけたということらしかった。いままでは強い強度のX線を検出することによってブラックホールを見つけていたが、そうではない方法でブラックホールを見つけるということだった。それはブラックホールからかなり遠いところにあるガスから出る電波を検出することによってブラックホールの存在を知るということであった。

そういえば、重力波の検出で問題になったのはブラックホールの合体による重力波の検出であり、それはとりもなおさずブラックホールの検出にも寄与した。いままでブラックホールの検出はX線の検出によるものであったそうだが、電波によるブラックホールの検出できるようになったことからブラックホールの銀河中での分布が分かるようになり、宇宙の質量の大部分がブラックホールによるものであることがわかるようになったのかもしれない。

まさにブラックホールの天文学の時代の到来という感じがする。

こういう話題を議論するときに人間の生きられる時代の長さの有限(これは人類全体の生存の時間の有限さでもあるが)であることを常に感じる。だが、それにしてもそういう制約の下でも人間の知的好奇心がたくましいことを痛感する。


ラメの定数のエッセイ

2017-08-12 11:34:40 | 物理学

先日から昔のメモとか書きかけのエッセイを出してきて、手直しをしている。先日書いた「ラメの定数」についてである。なかなか仕事が終わらない。毎日すこしづつ修正をしたり、新しい式の入力をしたりしている。

36個の定数がたった2個のラメの定数に帰着する、その考え方は簡単なのに計算だけはけっこう面倒である。これは岩波講座『現代物理学の基礎』の『古典物理学 I 』に豊田利幸さんが書いたものである。もっともその箇所を読んだのはもう40年以上昔のことである。導出法には問題はないのだが、もっと直観に訴えるような方法があるべきだと思う。

もっともあまり弾性体力学の本とかをもっていないし、読んだこともほとんどない。それで、豊田方式ではない、導出を知らないのは問題でもあろう。


独検

2017-08-11 10:42:19 | 日記
の準一級の試験をそろそろ受けることを考えた方がいいかと感じている。力はあまりついてはいないが、やはり試験に不合格という経験をしていけば、やはり動機づけができるだろうか。 毎年「ドイツ語学文学振興会」から応募の書類を送ってもらっている。2015年だったかに2級と3級の試験を受けたが、3級の方は文句なく通るとは思ったが、2級はすこし無理かもしれないと思っていた。だが、案に相違してたまたま合格してしまった。もっとも点数はあまりよくはなく74,5点であった。3級の方は95点くらいであったから、一つクラスが上がるごとに20点ぐらいの差がつくと考えると準一級は50点くらいの得点しか取れないと思って試験を受けるのは昨年は見送った。 2級の試験の最年長合格者となるかと思ったが、世の中は広く高齢の受験者もいるものと見え、全然お呼びではなかった。 だが、私の歳からいっていつまでも元気でいるとは考えられない。それで今年の秋の独検の準備を始めた方がいいのではないかと思い始めた。もっともまだ十分に覚悟ができているわけではない。準1級の上には一級しかないのだが、これは私には難しすぎるだろう。ということでこういう考えをもってはいるが、さてどうなるか。 ときどきNHKのドイツ語のテキストのBrieftaube(投書欄)では準1級に通ったという投書を寄せる人がおられる。なかなか世の中には勉学ご熱心な方がおられるものだ。今の準1級は前の基準の2級であって、あまりに2級が難しいというので、新しい2級ができて、それに私もかろうじて合格したという次第であった。だから、準1級はなかなか難しかろう。それに12月3日は孫の誕生日だということもある。それでこれはどうするのか、まえもって相談をしておかないといけない。

中国のAI

2017-08-10 11:54:36 | 日記

について冗談ともとれる話が今朝の朝日新聞の天声人語に載っていた。

中国で対話者がAIとは対話をしていた。ある対話者が「共産党万斉」と入力したら、AIが「こんなに無能で欺瞞や汚職ばかりの政府に万歳などいえない」というふうなことを答えたという。

もちろん、こういうふうに応答するAIの運営会社がそのAIの使用を止めてしまったという。これはよくできたユーモアの冗談みたいだが、本当のところはわからない。

一生懸命に汚職の防止に懸命な中国政府の高官もいるのだろう。だが、全体としては汚職は止まらない。こういう現実があるのは多分事実なのだろう。これに似た地位利用の問題は別に森友・加計問題に限らず日本でも多かれ少なかれあると思われる。


昨夜は爆睡

2017-08-10 11:47:10 | 日記

昨日は昼の間に根をつめて仕事をしたせいか、夕食がすんで、テレビを見ている間に爆睡してしまった。それほど根をつめて仕事をしたのだろうか。

もっとも1時ころに目が覚めて2階に上がって寝直した。大まかにではあるが、2つのエッセイを一応仕上げたので、そのために疲れたのであろう。ちょっとあまり使わない頭を使うということをした感じがあった。これは数式の表記の問題であるが、どうしてかいいかわからなかったことに挑戦したのであった。

最善ではないが、次善の方法を見出した。これは経験をいろいろして自然に至った表記法であった。


ラメの定数

2017-08-09 11:47:06 | 物理学

悪戦苦闘している。何をかというと約十年前に書きかけた数学エッセイを完成しようとしているのだ。このテーマは物理学の弾性体力学に関係したことで、「ラメの定数」というのがある。これはHookeの法則と関係している。

ひずみと応力とは広い意味で(多次元的に)正比例の関係にある。このときにひずみと応力のテンソルとの間には36個の定数がはじめあるが、それが等方的な弾性体においてはたった2個の定数になることを示す。

私も学生のころに弾性体力学の講義を聞いたが、それがまったくわからなかった。その後、50歳だったと思うが、工学部で1年か2年くらい材料工学というタイトルでこの「弾性体論」を教えたことがある。そのときにラメの定数が出てきたかどうか。よく覚えていない。

では、こういう話はどこで出てきたかというと友人に U という人がおり、彼が超音波ホログラフィーのセミナーをしていたときに、そのセミナーに少しの期間、参加していてそのセミナーでラメの定数の話が出てきた。それでそれを岩波書店の「現代物理学講座」の『古典物理学 I』に出ていたラメの定数を導く、数学的な計算をフォローしてメモしていたのを約10年前に数学エッセイとして書こうとした。

その昔のメモは探したら、出て来た。1975.6.24と日付が入っている、もう40年以上も昔のメモである。

ただ、この36個の定数から2個のラメの定数へと導く豊田利幸さんのこの説明はあまりに数学的過ぎて、もっと物理的な説明が欲しいところである。ところが私自身はそういう物理的な説明をまだ文献等で見たことがない。

(2018.8.10付記) この原稿を取り出してきて、昨年のいまごろ、すこし考えたのは事実だが、今に至るもこのエッセイは完成をしていない。いつ完成するかもわからない。まだ完成を断念でいるわけではないが。

(2019.7.2付記) この「ラメの定数」についてのエッセイはとうとう2019.1の「数学・物理通信」8巻10号に書いた。参考にされたい。


藤田哲也さん

2017-08-08 10:28:15 | 物理学

は気象学者であった。だが、彼ははじめアメリカの気象学会からその研究を無視されたという。

彼の業績はいまではダウンバーストという現象で知られており、ダウンバーストは飛行機の離着陸のときに事故を引き起こしてきたという。彼のことはいつかテレビで見たことがあったが、その伝記が最近発行されたらしい。

彼は、たつ巻の大きさの等級に名を残しているが、他のことではあまり日本では知られていなかった。なぜ彼がアメリカの気象学会がはじめ認めてくれなかったダウンバーストの存在に気がついたかというと彼が長崎に落とされた原爆の調査に従事したことから来ているという。

だが、その特異な体験をとても上手に生かしてダウンバーストの存在の提唱とその確証を行ったという。ダウンバーストの大きさは幅300mという小ささであり、これでは通常の気象学者がなかなかみとめなかったのもしかたがなかったろう。

この伝記は『Mr.トルネード』(文言春秋)という。一度彼の伝記を読んで見たい。(2017.8.6の朝日新聞の書評欄から)


ミドリムシ

2017-08-07 12:26:12 | 日記

またまたNHKのEテレの「サイエンスゼロ」のことで申し訳ないが、このミドリムシが食物としても燃料としても注目を集めていると昨夜の放送で見た。

ガソリンとかの代替にするのはちょっとガソリン車を電気自動車に代替するという現在の趨勢からは筋が違うような気もするが、飛行機はなかなか電気飛行機という訳にはいかないであろうから、航空機の燃料としての生き延びる道がある。

それとは話が違うが、AI でフェークニュースをつくって流すというような AI の悪用の話が話題として新聞に出ていた。マスコミでは AI で夢を語っていたかと思うと、AIには経済的な展望を拓くということが期待できないという記事も最近出ていたし、さらに AI の悪用の話も出てきた。もっともそれを防止するのも AI でできるかもしれないので、両刃の刃ではある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Halte Abstand !

2017-08-07 11:51:11 | 日記

ドイツでアウトーバーンを走っていると、ところどころにHalte Abstand !(ハルテ アップスタント)と書いてある。これはもちろん「車の車間距離を保て」という意味である。

距離はder Abstand(デア アップスタント)でいいが、別の言葉にdie Entfernung(ディ エントフェルヌング)という語もある。いま辞書を引いてみたら、「(2点間の)距離」という意味が出ている。fernという語は「遠い」とか意味であるので、「遠ざかっている」という感じがEntfernungにはある。fernは英語のfurに対応しているのだと思う。

これは日本の高速道路でも同じようなことが書いてあるのを見ることがあるが、「ゆっくり走ろう」Langsam fahrenとかところどころにある。このスローガン見ると、その反対の「速く走れ」Schnell fahren(シュネル ファーレン)とかいうようなスローガンは見ないので、スローガンの対称性を欠くのではないかと思っていたが、人は自然と車の速度を出すのが常なので、私みたいなつむじ曲がりはいないのだと思う。

とかいうようなことはこのブログですでに書いたと思うが、また同じ話題を書いてしまったかもしれない。これはやはり10年以上もブログを書いていると読者の方々に、多少の重複はご勘弁をお願いしなければならない。

 


暑い

2017-08-05 13:13:16 | 日記

いま私が座ってパソコン入力している、この席は風が通らずとても暑い。できるだけ夏はパソコンの前には座らないで風のよく通るところで本を読んでいたい。ところがそうはできない、事情がやはりある。

9月になると、つぎの『数学・物理通信』の発行をしなくてはならないので、そろそろ私の書くエッセイをまとめる時期が来ている。もちろん投稿原稿はすでに来ているのもあるし、これからも投稿があるであろう。

だが、その中に一つ二つは自分も何か書きたいと思っている。それに8月19日の土曜には恒例の徳島科学史研究会の例会が徳島である。そちらのパワーポントの原稿にはまだ手を付けていないが、話の構想はまとまりつつある。

それで、これらの作業はどうしてもパソコン入力が欠かせない。何とも因果な巡りあわせである。

そして、9月末までに徳島科学史研究会で話したことを論文としてまとめなくてはいけない。


共時性

2017-08-04 14:28:25 | 日記

このことをいうのはちょっと気が引ける。ドイツの駐日大使が松山にやって来て講演をされるという。それはまだ先の10月である。

その講演会の後の大使との懇親会に出るひとりにどうですかとお誘いがかかった。だが、一般には私は人見知りをする方なので、出席を勘弁願いたいとメールを世話役の方にした後で、大使の略歴を見たら、この方が学んだマインツ大学は私が研究滞在していた大学でもあり、それもほぼ同じ時期にマインツにおられたことを知った。

そういうことを知ると、なんだか懐かしいような気がして出席を断るのは仁義にもとるような気がしてきた。それで「ちょっと考えせてください」とまたあわててメールを入れたところである。

そういう共時性というのはやはり心惹かれるものがある。