予算委員会は国会の最大の華であり、基本的質疑や証人喚問を中心にNHKでも放送されます。
参院の構成(議席数)は通常国会でもほとんど変わらないわけですから、再び予算委員長ポストを要求するわけにもいかないでしょう。
読売新聞の記事では、小沢一郎代表を初めとする衆院側とも合意しているとされています。
民主党は政策は得意ですが、「けんか」は苦手なようです。「けんか」が上手くなくては政権は取れません。今回のケースはどうでしょうか。
参院予算委員長は自民が確保、民主は外交防衛など獲得へ(読売新聞) - goo ニュース
第168臨時会では、民主党は参院予算委員長よりも、外交防衛委員長の方が重要です。テロ特措法が最大のカギを握る国会であり、予算案の審議は来年の通常国会になります。
しかし、予算委員会は国会の最大の華であり、基本的質疑や証人喚問を中心にNHKでも放送されます。 参院の構成(議席数)は通常国会でもほとんど変わらないわけですから、再び予算委員長ポストを要求するわけにもいかないでしょう。
この読売新聞の記事では、小沢一郎代表を初めとする衆院側とも合意しているとされています。
1998年の金融国会などもそうでしたが、民主党は政策は得意ですが、けんかは苦手なようです。けんかが上手くなくては政権は取れません。今回のケースはどうでしょうか。
(上記の読売からの引用です)
自民、民主両党の参院国会対策委員長は7日、国会内で参院常任委員長ポストの配分問題を巡って断続的に協議し、焦点となっていた予算委員長ポストは、自民党がこれまで通り確保することで合意した。
民主党は、テロ対策特別措置法の延長問題で論戦の舞台となる外交防衛、年金問題を扱う厚生労働などの主要委員長ポストを獲得する。 同日の協議で、自民党の鈴木政二参院国対委員長は「予算委員長以外のポストはすべて民主党の要求に対応したい」と提案した。これを受け、民主党の輿石参院議員会長ら参院執行部が小沢代表ら衆院側と協議した結果、自民党の提案を受け入れることを決めた。
自民党は予算、文部科学の2ポストを維持、内閣、国土交通などを民主党から譲り受けた。民主党は外交防衛、厚生労働、農林水産、経済産業、決算、総務の各委員長ポストを自民党から奪取した。 (引用終わり)
【追記(2007年9月8日)】
マッタク不可解な参院民主党です。軟弱すぎます。「あり得ない」といっていいくらい意味不明な輿石東・参院議員会長(山梨選挙区)の対応です。猛暑の中、第21回参院選に勝利した同僚や支持者が必死で作った「貯金」の3分の1をみすみす自民党に渡した・・・というような印象です。「政治とカネ」に限らず、さまざまな問題で証人喚問ができる予算委員長をみすみす自民党に渡してどうするのでしょうか?
「テロ特措法の対案」「年金流用禁止法案」は参院先議で提出するのですから、委員長が自民党であっても多数決で可決し、衆院に送付できるわけです。ですから外交防衛委員会や厚生労働委員会はだれが委員長を務めても、民主党が優位に国会審議を進めることができるわけです。
委員長が民主党案の採決を職権で抵抗しても、民主党が委員長解任動議を提出すれば、採決の結果、過半数で成立→民主党委員が議事を進める・・・ということで済むわけです。
一方、参院予算委員長を民主党をとれば、証人喚問などで、政治資金に問題がある遠藤武彦前農相(山形2区)や偽装請負の問題がある御手洗富士夫・日本経団連会長などはビビりまくります。
公法人(特殊法人)などの国会同意人事に関しても、参考人招致をして話を聞くことにすれば、首相官邸など政府・与党も対応が慎重になりますし、民主党により配慮した国会運営が必要になります。
民主党国会対策委員会の中での衆参の足並みの乱れ。これは第168臨時国会において、民主党の致命的なミスになるのではないでしょうか?
日刊スポーツが踏み込んで書いていますので、要約します。全文はlink先か紙面でお読みください。
「民主党が予算委員長で衆参足並み乱れる」
民主党は7日、与野党が逆転した参院の予算委員長ポストをめぐり早くも衆院と参院の足並みが乱れた。小沢一郎代表は証人喚問など疑惑追及の場となる予算委員会で主導権を握るため委員長獲得に固執したが、参院議員会長の輿石東代表代行は与党との融和を優先し最終的に自民党にポストを譲る形となった。
民主党は衆参両院が一体となって安倍政権を追い込む戦略を描いていたが、臨時国会を前に連携不安が表面化、与党にとっては「付け入るすき」を見いだした格好だ。
ところがふたを開けてみれば予算委員長はこれまで通り自民党で決着。輿石氏は会見で「選挙をやれば取れるが、衆院で同じことをされる。最終的に予算以外の希望する委員長を取れる」と“実利”を強調した。ただ輿石氏は自民党の青木幹雄前参院議員会長との関係が深いとされており、民主党の衆院側からは「談合か」との見方も出かねない。
山岡賢次国対委員長は「最終的には小沢氏も了承し、輿石氏に一任していた。参院議員会長の判断だ」と述べた。関係者によると、報告を受けた小沢氏は厳しい表情だったという。衆院側の党幹部は「党内融和のためだ。仕方がない」とつぶやいた。
[2007年9月7日22時34分]
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