渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

テロ特措法のカギを握る民主党幹部

2007年09月18日 13時45分31秒 | 第168臨時会(2007年9月~1月)法案の嵐作戦

アフガンメディア、民主の「黄門様」直撃(朝日新聞)
2007年9月6日(木)22:49

 「もっとわが国も積極的な協力をしたい」。民主党の「黄門様」の愛称で知られる渡部恒三・同党最高顧問は6日、国会内でアフガニスタンの新聞の取材を受け、同国支援への協力姿勢をしきりに強調した。
 小沢代表は同国での対テロ作戦を支援するテロ対策特別措置法の延長に反対しているが、記者は渡部氏に復興支援への関与を引き続き求めた。ただ、渡部氏は「臨時国会で議論する。私がどっちがどうとは言えない」と静観の姿勢を示した。
アフガンメディア、民主の「黄門様」直撃(朝日新聞) - goo ニュース

 国会論戦は休戦中。しかたがないので、自民党総裁選挙の福田康夫、麻生太郎候補の街頭演説でも聴きに脚を運ぼうかと思ったら、「二人とも議員会館で党所属の全国会議員にあいさつ周り」とお昼のNHKニュース。しかたがないので、12日たってしまいましたが、この記事について書きたいと思います。

 渡部恒三さん(福島4区)が日本アフガニスタン友好議員連盟会長だったことは初めて知りました。こういうのって外交・安全保障とどう関係があるのか?と思う向きもあるでしょうが、私は大いに関係があると思います。
 国際政治学・安全保障論に「信頼醸成措置」という言葉があります。英語ではConfidence Buillding Measures、頭文字を取って、「CBM」ないしは「CBMs」などと言います。この「CBMs」の複数形を意味する「」(スモール・エス)がミソです。

 二国間外交にしろ、多国間外交にしろ、首脳会談だけでは意味がないということに異論をとなえる方はいないでしょう。駐在外交官が食事会を開いて情報交換。経済使節団が訪問してビジネス交流。民間人による文化交流。学生訪問団や相互の交換留学制度などがあれば、その友好関係は半世紀を超えるものになるでしょう。

 安倍晋三政権の功績として、日韓外交の改善を挙げる人が多いです。なぜ、日韓外交は改善したのか。日本から韓国への年間の観光客が以前に比べて1・5倍に増えたことも複数の理由の一つです。特に40~60歳代の女性の団体客が飛躍的に伸びました。

 その要因は何でしょうか? そうです「ヨン様」です! ペ・ヨンジュンさんをはじめとする韓国俳優たちの人気が韓国への関心を高め、観光というか、人的交流というか、とにかく日韓関係を大きく改善させたわけです。「微笑みの貴公子」ヨン様は「平和の貴公子」だったのです。このことを、「ヨン様ブーム」に「何だよ、チッ!」と舌打ちした、日本のステキなおじさまも素直に認めましょう。

 「民主党の黄門様」の話が「ヨン様」の話になってしまいましたが、つまるところ、外交は首相、外相、外交官の独占物ではない。
 インド洋海上自衛隊パキスタン軍艦船に無料でガソリンを提供することは、アフガニスタン国民と日本国民のCBMsの「」(スモール・エス)の一つといえるのでしょう。日本・アフガニスタンの友好関係にとって、アフガニスタンが平和であることは絶対的な条件です。でもそれに至る方策には、絶対的な一つの条件があるわけでなく、いろいろな条件があります。恒三さんが、アフガニスタンの新聞に「支援への協力姿勢をしきりに強調した」――それも「」(スモール・エス)です。

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