【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

選挙に勝たせるだけでは、親(有権者)の責任は終わらない

2009年08月26日 16時09分17秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 これはここだけの話ですから、絶対に転載しないでください。

 代議士(衆院議員)とはまさに私たちの子供です。私たち有権者(主権者)が親として、8月30日、国政に送り出しましょう。

 代議士の力とは、票の数でなければなりません。そうでなければデモクラシーとはいえません。

 ところで、マスコミでは民主党が圧勝だとか、300議席だとか言われていますが、これらはまったく根拠のない数字です。私が今持っている最新のデータだと、民主党は213議席~256議席ぐらいだと推測されています。

 さて、うきうきローンをご存知でしょうか。これは「選挙資金が足りなくなったら、無担保(笑)でお金を貸す」という業者です。選挙に勝っても、資金が足りなくて、借金返済に時間がかかる人も多いでしょう。

 ちなみにうきうきローンは、選挙に強いある有力者が経営しているのですが、「信者」が多いので、特定の名前は出しません。

 うきうきローンは無担保です。金利は16%?というのは冗談ですが、政治家としての行動を制約し、「子分」になるという利息を払わなければいけません。

 うきうきローンの存在は、私たちの負託をゆがめる可能性がある行為だと思います。

 わが国は間接デモクラシーですから、選挙が終われば、一人一人の主権者は自分の仕事に変えるべきですが、候補者を支える方々は、選挙に勝つだけでなく、自分たちの「子供」がうきうきローンの餌食にならないよう、物理的にも精神的にも支えてやってほしいと思うのです。

 政権交代はスタートに過ぎません。政権交代のその先に、私たちに政治の手を取り戻すために、日本の夜明けを迎えるために、このような裏事情があることをお伝えしたいと思います。

 さあ、気を取り直して、選挙頑張りましょうか。


大阪16区森山浩行候補「ええことも悪いことも全部表に出そう」

2009年08月26日 01時26分19秒 | 森山浩行 大阪16区

 大阪16区の民主党公認候補、森山浩行さんは25日、南海中百舌鳥(なかもず)駅前西口ロータリーで演説しました。

 「選挙戦が始まって1週間が経ちました。自転車でクルマで、この堺の街でお訴えをさせていただいている間、『頑張れよ』、『応援しているよ』、『入れてきたよ』、たくさんのみなさんからお声がけをいただいております。また、子どもたちからは、元気モリモリということでたくさん声援をいただいております。今回の総選挙、テーマは政権交代。今のままの日本でいいのか、それとも変えるのか、この大きな選択。8月30日に政治を変えるのは政治家ではありません。一人一人のみなさん、国民、市民の決断、これが政治を動かすんだ。この思いを実感しています」

 「今回の総選挙は始まるまでが本当に長かった。(民主党公認に)決めていただいてから1年1ヶ月(が経ちました)。みなさまの間にお訴えをしてまいりました。中央の官僚とその周りの一部の人たちが、湯水のように税金を無駄遣いをする。本当に必要なところに、国民お一人お一人の生活であり、医療や福祉であり、介護であり、また教育や中小企業の現場に予算が、お金が回らない。そんな時代が続いています。おかしいじゃないですか、今の日本。今でも経済力は世界の中で上から数えたほうが早い」

 「それなのに、格差が拡大し、私たちの生活で言えば、非常に困っている人が増えています。若い人の自殺も増えた。職がない、失業される方も増えた。このまんまずるずる行ったら日本はどうなってしまうんだろうか。私には、8歳と1歳の男の子がいます。頑張れば報われる。頑張れないときには、助け合う。そんな社会であるよ。頑張って自分のやりたいこと、一生懸命やれよ。そういう教育をしたいと思います。しかし今の社会ではずるい人が得をする。悪い人が得をする。そんなことを教えたくないんです。思いやり、助け合い、お蔭様、お互い様。日本の社会が昔から持ってきたええ部分、良かった部分を取り戻していくという第一歩を踏み出していきたいと思うんです」

 「ええことはええ、悪いことは悪い。はっきり子どもたちに教えていくためにも、今回の民主党のマニフェストの第一項目、207兆円という日本全体の予算のおよそ1割を組み替えるという部分です。1割を組み替えて、ほんまに必要なところにお金を回していく」

(ここで岡田幹事長が登場、拍手)

 「岡田幹事長、到着されました、ありがとうございます。教育の現場、介護の現場、福祉の現場、生活の現場、子育ての現場。現場できちんと予算を使えるようにしたら、今の日本はもっと元気になれる。もっと本当に未来への投資をしていける社会になれると思います。その第一歩が政権交代。これが今回のテーマです」

 『この国にはすべてがあるが希望がない』

 10年前の小説、村上龍さんの小説「希望の国のエクソダス」で主人公の小学生が言ったせりふです。「すべてがあるが希望がない」。あの10年前の状況、バブルがはじけた、失われた10年と言われた。あの状況の中でも今ほど自殺率は高くなかった。今ほど失業率は高くなかった。あれよりも経済力が落ちているし、平均の所得は100万円も落ちている。こんな今の状況、どうでしょうか。政治が悪い、政治による私たちの生活の破壊、これが起こってしまった」

 「ここを立て直していくためには、まずは税金の使い方を変える。私はテレビの報道記者の出身です。隠れていたものを表に出して、しっかりと透明化していく、情報公開していく。これは得意分野ですし、市議会、府議会を通じてもやってまいりました」

 「そして、地方分権。今、橋下知事でさえ、民主党が政権を取らなければ地方分権は進まない、と言うてます。中央の官僚とのしがらみでにっちもさっちもいかなくなってしまった今の政権。変えるためには政権を変えるしかないと思うんです、どうですかみなさん?(拍手)」

  「このまま今のままの状態を続けてずるずるとしんどい社会を続けていくのか。それとも政権交代して、いっぺん全部表に出して、ええことも悪いこともあるでしょう。ええことも悪いこともあるでしょう。腹立つことも情けないこともあるでしょう。でも全部いっぺん膿を出さないと次には進めないんです。どうか、みなさん、私森山浩行と一緒に民主党政権をつくっていただいて、次の4年間任せていただきたいと思います。今のままずるずるいくのではなくて、まずは膿を出す、大掃除をする、そこからスタートしていきたいと思います。元気モリモリ、森山浩行です。ありがとうございました」

 森山浩行さんは体言(名詞)止めと類義語の繰り返しを多用しながら演説するんですね。だからメッセージが伝わりやすい。日本の大掃除、森山浩行にかけてみてはどうでしょうか。ところで、ある報道機関の世論調査では、森山候補は北側候補に1~10ポイントビハインドになっているそうです。大掃除の道具に森山を使ってやろうという方は、人気に安住せずに、しっかりと仕上げてくださいますよう、よろしくお願いします。