民主党幹事長の岡田克也さんは、14日、党本部で記者会見し、「変な話ですが・・・」とことわったうえで、議員や地方組織代表者などへの活動資金の決済について、「今後は(銀行)振り込みでやります。きちんと記録が残るように」と述べ、現金での手渡しを止めることを表明しました。第22回参院選の直前に、菅直人代表になってから、前執行部(小沢一郎幹事長)が止めていた7つほどの県連活動費を選挙間近ということで、緊急に手渡したことがありますが、岡田幹事長の下では現金手渡しはなくなることになります。
現金手渡しに関しては、2009年7月21日の衆議院解散当日に、前職候補者に次ぎ、新人・元職候補者を東京に呼び寄せて公認証を渡した際、上階の会議室に上げ、選対職員が新人候補者に「太ったんじゃない?」「あれ、痩せた?」などとメンタルを刺激する発言をした上で、他の職員が500万円の現金を目の前で剥き出しにし、「入れときますよ」と言ってカバンに詰め、これから選挙を闘うのにストレスが溜まったとの苦情が出ていました。また受け取った時点で午後3時を過ぎており、東京に不慣れな新人候補者は銀行の場所も分からないし、ATMじゃいっぺんに入れられないし、かといって、500万円を持って新幹線や飛行機を使って数時間もかけて帰省するのは気が重い。党本部の隣の全国町村会館に郵便局があるので、ここを使えば良かったんですが、知っている人は霞が関・議員秘書出身者など一部でしょう。
このときの経験が、小沢一郎氏のマインド・コントロールにつながっているとの指摘が出ていました。渡部恒三さんは代表選直前の2010年8月29日放送のTBS「時事放談」で、「新しく当選した人たちは純情で素晴らしいんですよ。(小沢)ガールズなんて言われているくらいなんだから。党からもらった公認料を小沢君からもらったと錯覚ししているかわいらしい人がいっぱいいるんですよ」と指摘し、司会の御厨貴・東大教授もどうやら何か訳知りのようで、苦笑いしながら大きく頷きました。ちなみにこの7月21日の党本部では、福田衣里子さんは代理の方が来ていて、これだけは妙にホッとしました。もうこういうことは止めましょう。仮に岡田さんが同じことをすれば、岡田さんの求心力が高まるわけですが、こういうことを断ち切れる幹事長として、菅さんが岡田さんを選んだのはベストの判断だったでしょう。岡田さんは先週、石川3区(総支部長・近藤和也衆院議員)を訪れた際に、「輪島塗のお椀を5万3000円で買う羽目になったのは誤算だった」と笑わせながらも、「一生使うと思えば、高くない」と述べ、育ちの良さを隠せませんでした。このほか、「一回生の先生に幹事長補佐という役職についてもらうことを検討している」と表明しました。
また特定の人物に渡しきりで領収書がいらない「組織対策費」を廃止することや、決裁者を財務委員長(現在は長浜博行・参院議員)だけでなく、一定額を超えると幹事長代理(現在は枝野幸男さん)、さらに一定額を超えると幹事長が決済するシステムに改めることを検討していると表明しました。
岡田幹事長が「ねじれ国会でのプライオリティ(優先順位)が低い」として、すぐに手を付ける必要がないとしている「党綱領の策定」に関して、前日、菅代表(総理)が野党の質問に答える格好で、前向きな姿勢を示したことについて、「(菅さんとの)世代の違いかな」とポツリと述べ、会場内の笑いを誘いました。
人事院総裁の江利川毅さん(昭和45年厚生省入省)が「ごあいさつしたい」ということで、「知らない人ではないのでお会いしました」ものの、江利川総裁が分厚い資料を取り出し、説明しようとし出したので、「私はちょっと幹事長になってから(政策面の)細かいことを頭が受け付けない」として、「読んでおきますと言って、資料を受け取って、お引き取り頂きました」と、幹事長職のペースをつかみだしたことをうかがわせる答えを連発しました。今政治に求められていることは、なによりも安定です。
現金手渡しに関しては、2009年7月21日の衆議院解散当日に、前職候補者に次ぎ、新人・元職候補者を東京に呼び寄せて公認証を渡した際、上階の会議室に上げ、選対職員が新人候補者に「太ったんじゃない?」「あれ、痩せた?」などとメンタルを刺激する発言をした上で、他の職員が500万円の現金を目の前で剥き出しにし、「入れときますよ」と言ってカバンに詰め、これから選挙を闘うのにストレスが溜まったとの苦情が出ていました。また受け取った時点で午後3時を過ぎており、東京に不慣れな新人候補者は銀行の場所も分からないし、ATMじゃいっぺんに入れられないし、かといって、500万円を持って新幹線や飛行機を使って数時間もかけて帰省するのは気が重い。党本部の隣の全国町村会館に郵便局があるので、ここを使えば良かったんですが、知っている人は霞が関・議員秘書出身者など一部でしょう。
このときの経験が、小沢一郎氏のマインド・コントロールにつながっているとの指摘が出ていました。渡部恒三さんは代表選直前の2010年8月29日放送のTBS「時事放談」で、「新しく当選した人たちは純情で素晴らしいんですよ。(小沢)ガールズなんて言われているくらいなんだから。党からもらった公認料を小沢君からもらったと錯覚ししているかわいらしい人がいっぱいいるんですよ」と指摘し、司会の御厨貴・東大教授もどうやら何か訳知りのようで、苦笑いしながら大きく頷きました。ちなみにこの7月21日の党本部では、福田衣里子さんは代理の方が来ていて、これだけは妙にホッとしました。もうこういうことは止めましょう。仮に岡田さんが同じことをすれば、岡田さんの求心力が高まるわけですが、こういうことを断ち切れる幹事長として、菅さんが岡田さんを選んだのはベストの判断だったでしょう。岡田さんは先週、石川3区(総支部長・近藤和也衆院議員)を訪れた際に、「輪島塗のお椀を5万3000円で買う羽目になったのは誤算だった」と笑わせながらも、「一生使うと思えば、高くない」と述べ、育ちの良さを隠せませんでした。このほか、「一回生の先生に幹事長補佐という役職についてもらうことを検討している」と表明しました。
また特定の人物に渡しきりで領収書がいらない「組織対策費」を廃止することや、決裁者を財務委員長(現在は長浜博行・参院議員)だけでなく、一定額を超えると幹事長代理(現在は枝野幸男さん)、さらに一定額を超えると幹事長が決済するシステムに改めることを検討していると表明しました。
岡田幹事長が「ねじれ国会でのプライオリティ(優先順位)が低い」として、すぐに手を付ける必要がないとしている「党綱領の策定」に関して、前日、菅代表(総理)が野党の質問に答える格好で、前向きな姿勢を示したことについて、「(菅さんとの)世代の違いかな」とポツリと述べ、会場内の笑いを誘いました。
人事院総裁の江利川毅さん(昭和45年厚生省入省)が「ごあいさつしたい」ということで、「知らない人ではないのでお会いしました」ものの、江利川総裁が分厚い資料を取り出し、説明しようとし出したので、「私はちょっと幹事長になってから(政策面の)細かいことを頭が受け付けない」として、「読んでおきますと言って、資料を受け取って、お引き取り頂きました」と、幹事長職のペースをつかみだしたことをうかがわせる答えを連発しました。今政治に求められていることは、なによりも安定です。