第一報のつづきです。
小沢一郎さんの系列議員が民主党籍を持ったまま、新会派を結成しようとしていることは、立法事務費を受け取るのがねらいの可能性があります。仮に現時点の報道通り16人が新会派を結成すると、毎月1040万円の立法事務費を衆議院事務局から受け取ることができます。仮に今、新会派ではなく、新党を結成すると、国政選挙がない限り最初の政党助成金の受け取りは来年4月20日になることから、手っ取り早い立法事務費に目を付けたのではないでしょうか。
立法事務費は、昭和28年に政界浄化を目的にできた「国会における各会派に対する立法事務費の交付に関する法律」に基づきます。議員1人当たり月65万円。新会派をつくった場合は、所属議員数および所属議員の氏名を届け出なければならない、となっています。しかし、そもそも新会派の認定は議院運営委員会の議決による、と「立法事務費法」の5条で定めており、川端達夫委員長(民主党員)が、新会派と認めることは考えられず、新会派は認められない見通し。おそらく小沢反乱軍はこの法律を知らない可能性が高いと思われます。
民主党は、衆院の立法事務費も参院の立法事務費も党本部に上納させています。仮に立法事務費について、そろばんを数えている人がいるとして、その1040万円を山分けしたいのか、それとも一定額を特定のバックボーンに上納するのか、気になるところです。
きょうは第一報を書いた後、散歩にでかけたら、帰りに迷子になり、路面電車とバスを乗り継いで帰宅しました。こういうときこそ、しっかりと泰然自若をこころがけたいものです。最後の一人になっても、私は政権交代ある政治を日本に根付かせます。
[写真]川島智太郎・衆院議員
(初エントリーは2月17日午前4時過ぎで、その後、状況に応じて書きかえています)
第45回衆院選の比例単独名簿、いわゆる小沢名簿で当選した1期生議員「いちもく会」のメンバー44人のうち、十数人近くがきょう(17日)午前にも記者会見し、「民主党・無所属クラブ」から離脱したい意向を表明する動きがあることが分かりました。仮に会派離脱となると、衆院での3分の2再可決ができない事態になるほか、衆議院事務局から会派に振り込まれる立法事務費が大幅に減り、党財政に打撃を与えます。
こういうのは初期消火が大事です。
国民総出のバケツリレーで、真冬の冷水を奴らにぶっかけましょう。
私たちの投票行動とはまったく関係のない民意にそむいた行動であり、日本国憲法の第15条第2項「すべて公務員は、全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」にそむく暴挙。絶対に封じ込めましょう。
この動きの首謀者が「小沢一郎さんの党員資格停止が正式決定した直後に首相が解散に踏みきる」というデマを流して、小選挙区を持たない議員をそそのかしている可能性もあり、菅直人総理・民主党代表周辺からの何らかのメッセージが必要ではないか、と私は考えます。このままいったら、統一地方選挙は、民主党は現職が少ないという相対的な他党との優位性がありながら、中・大選挙区ながら単記式投票のわが国の選挙制度では、惨敗しかねず、1998年の結党以来最大のピンチを迎えた、という歴史認識が必要だと思われます。
比例北陸信越ブロックの沓掛哲男・元防災担当大臣も行動に参加しないと思われます。比例四国ブロックと中国ブロックには、初めから比例単独当選者はいません。
次の第46回総選挙で、小選挙区から出馬できるとみられる、北関東ブロックの中島政希さん、東京ブロックの竹田光明さん、近畿ブロックの松岡広隆さんの3議員は会派に留まり、行動に参加しないと思われますが、それ以外のいちもく会の他の議員は、選挙区がなく、未来への展望が開けずにいるのが現状です。
このほか、幹事長補佐でいちもく会会長の金森正さんや北海道の工藤仁美さんらが交渉役になると思われます。
会派離脱運動にくみしていると思われるのは東北ブロックの山口和之さん、高松和夫さん、北関東ブロックの川口浩さん、石井章さん、南関東ブロックの相原志乃さん、東京ブロックの川島智太郎さん、東海ブロックの笠原多見子さん、三輪信昭さん、近畿ブロックの熊谷貞俊さんら。
【追記 2011-2-20 10:30】山口和之さんは、会派に参加しませんでした。山口さん失礼しました。【追記おわり】
微妙なのは、北海道ブロックの山崎摩耶さん、山岡達丸さん、東北ブロックで山形県連代表の和嶋未希さん、菊池長右エ門さん、北関東の玉木朝子さん、東海の山田良司さん、吉田統彦さん、小林正枝さん、磯谷香代子さんら、近畿の室井秀子さん、浜本宏さん、渡辺義彦さん、樋口俊一さんら、九州の川越孝洋さん、中屋大介さんら。山崎さんは仕分け人を務めるなど「目立ちたがり屋」に思われますが、支持母体が止めると思われ、玉木さんは人柄からして会派にとどまると思います。磯谷さんは小沢氏に批判的ですが、磯谷さんに限らず、小沢系でなくても、小選挙区がない若い議員は行動に参加する可能性があります。こういった人が積極的に離脱派を説得した場合は、論功行賞が必要でしょう。
【追記 2011-2-20 10:30】この中から、菊池長右ェ門議員、小林正枝議員、渡辺義彦議員が参加しました。【追記おわり】
民主党の各議員のプロフィールは下のリンクから。
http://www.dpj.or.jp/member/
とくに小沢氏秘書出身で、コワモテの川島智太郎氏が小沢被告や一新会と連絡をとって、策動しているものと思われます。政府外議員ももっと能動的に情報を集めて、執行部に上げないと、政務三役入りの芽はないですよ。
それにしても、予算審議中に会派離脱とは、与党議員とは思えず、その責任感のなしでは、仮に「元衆院議員」となっても、首長選などへの転出はあり得ません。小沢一郎氏は11日の「小沢一郎政治塾」で、岡田啓介内閣当時の2・26事件に言及しました。きょうは2月17日です。冬は人間の感覚をおかしくさせるのかもしれません。インターネットで小沢一郎を賛美していた人も、反省してください。自分の見る目の無さを恥じてください。こいつら、ホントウに国賊ですよ。
政治業界では、市町村合併と定数削減で、この8年間で、議員バッジと首長のイスが2万減っており、秘書も政権交代があってもまるっきり増えていません。民主党本部職員が5人ほど増えたぐらいです。このため、全国的に「蜘蛛の糸」を求めて阿鼻叫喚の年度越えとなっていますが、ここは国民が厳しく接しなければいけません。まさに政治家を鍛える「訓政期」を迎えています。菅・岡田の厳しさの耐えられない議員は、会派離脱届ではなく、議員辞職届を出すべきです。
国民注視で暴挙をやめさせましょう。また目立ちたがり屋もいるでしょうから、あまりテレビなどで騒ぐのは考えものです。
冬来たりなば春遠からじ。辛抱できない仲間がいる集団はもろくなります。バカ者どもに、バケツの水をぶっかけましょう。
民敵・小沢一郎を、今度こそ、根絶やしにしましょう。
一部議員にだけ官房報償費を配って分断したり、面倒なのでマスコミ総ぐるみで無視しても、根絶やしにはできません。2013年まで菅にやらせるしか私たちに選択肢はないんですよ。
民主党主流派は勇気を持って、ブルドーザーのように前に進むのみです。他に選択肢はないのですから。
■自称「民主党・政権交代に責任を持つ会」の16議員に抗議しよう!(参加者が分かり次第、随時更新します)■
議員名 国会事務所の電話番号 地元事務所の電話番号
渡辺浩一郎 03-3508-7409 03-5922-5077(板橋区)
豊田潤多郎 03-3508-7018 075-864-2957(京都市)
笠原多見子 03-3508-7073 058-231-3133(岐阜市)
菊池長右ェ門03-3508-7065 0193-63-1073(宮古市)
川島智太郎 03-3508-7269
熊谷貞俊 03-3508-7079 06-6532-9317(大阪市西区)
高松和夫 03-3508-7068 018-884-5665(秋田市)
渡辺義彦 03-3508-7021 06-6944-7777(大阪市中央区)
水野智彦 03-3508-7253 0470-72-0615(勝浦市)
石井 章 03-3508-7436 0297-83-8900(取手市)
川口 浩 03-3508-7526 0297-74-7007(取手市)
石田三示 03-3508-7470 04-7098-2011(鴨川市)
大山昌弘 03-3508-7100 0533-84-0830(豊川市)
相原志乃 03-3508-7305
小林正枝 03-3508-3911 054-340-3911(静岡市清水区)
三輪信昭 03-3508-7906 052-896-1425(名古屋市天白区)