宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

「比例単独チームA」が大活躍 衆・予算委分科会

2011年02月27日 10時25分31秒 | 第177常会(2011年1月)大震災・3党合意

[画像]民主党比例単独議員の若泉征三さん、2011年2月25日、衆院予算委員会分科会

(このエントリーの初投稿日時は2011年2月27日)

[衆・予算委員会 分科会 2011-2-25(金)]

 衆院予算委員会の分科会が25日開かれました。予算採決の条件になります。例年は「2日間開催」なのですが、ことしは金曜日ということもあってか、1日間にまとめて、早い分科会では午前8時からスタートしました。官僚、それも局長より下の官僚が答えることが多かったのですが、政権交代後初の昨年の分科会は、政務三役だけが答えるという力の入った審議でした。ことしは大臣だけでなく、政府参考人とのベスト・ミックスで、立体感ある充実した審議となりました。

 民主党は第1次野党期(1998年~2009年)は、分科会では「地元の国道」といった地元の利益について国会質問できる数少ない機会という位置付けがあったように思います。が、第1次与党期(2009年~)になってからは、民主党の政府外議員は、あまり質問に立てないので、ひごろの議員活動がファッション・ショーのような彩りで伺いしることができました。鹿児島、宮崎両県の読者には不謹慎な表現で申し訳ありませんが、まさにマグマが噴出するような感じでした。一方の野党・自民党は、閣僚経験者も含めて、大臣とサシで「テレビと選挙」について議論したり、「私、実は文科省関係で質問するの初めてなんです」と、長年の所属委員会とは違う府省の分科会で質問したり、ヒジョーに大きな変化が見て取れました。ただ自民党は、質問を希望した議員はおそらく半数以下という感じで、高知1区の福井照さんは、いろいろな委員室を渡り歩きながら、いろいろ質問していましたが、「国会の見える化」という与野党問わずの政治と国民の間にある変化に気付いていない議員が多いことを伺わせました。

 なかでも、印象に残ったのは、ふだん質問の機会が少ない、「民主党・無所属クラブ」の1期生議員の質問。とにかく、政策的。質問がしたいことは山ほどある。でも質問できないし、政務三役にもなれない。そのフラストレーションを一気に発散させた印象があります。民主党はやはり人材はいます。その人材をいかに配置して、民主党の力を100%近くまで引き出すか。第1次与党期の政権運営の大きなカギとなりそうです。内閣への人材活用術については、小渕恵三さんのやり方を菅直人総理(民主党代表)に丸飲みして欲しいですね。

 そして、「民主党・無所属クラブ」所属の比例単独議員11人が八面六臂の大活躍をみせました。一方、「自称・新会派」の渡辺浩一郎・笠原多見子・川島智太郎ら16人は一人も登場しませんでした。すでに新会派のつもりなんでしょうか。

 ちなみにいちもく会に限れば、出ていった、もとい出ていこうとしている人は14人(+2期生2人)ですが、21人は残っています。そして、この21人の「比例単独チームA」はテレビに出ないから、全国的な露出はまったくない。一方、渡辺・笠原・川島ら「比例単独チームB」はテレビに出演しちゃって時の人。フラッシュライトが快感でたまらない。テレビさんも自重すべきです。この予算委分科会は、「チームA」が質問に立ち、「チームB」はだれ一人質問に立ちませんでした。政策もないのでしょう。ちなみに、「比例単独チームB」のBは「BAKA(馬鹿)」の頭文字で、この先、造反したメンバーは「チームK」に降格です。「チームK」は「KOKUZOKU(国賊)」の頭文字です。

 11人のうち、当選2回生の若泉征三さんは議長にあたる、予算委第二分科会主査として議事進行にあたりました。このほか、当選1回生では、金森正さん、磯谷香代子さん、山崎摩耶さん、吉田統彦さん、中島政希さん、竹田光明さん、浜本宏さん、山口和之さん、松岡広隆さんが質問し、全員が個性溢れる、そして日ごろよく仕込んできたなあ、と唸らせる質問を30分間にコンパクトにまとめました。このほか、新党大地の比例単独名簿で当選している新党大地代表代行の一回生ですが、統一会派「民主党・無所属クラブ」の仲間である浅野貴博さんも質問に立ちました。

 金森正さんは比例東海ブロック単独。「企業と生活」ということで、ものづくり企業を中心に社員教育のあり方について、文科大臣と討論しました。金森さんは四日市工業地帯のはたらく仲間の応援で、四日市市議4期と三重県議4期をやりました。、四日市市議4期・三重県議4期で、岡田克也執行部の幹事長補佐を務めています。


[画像]民主党衆院議員の金森正さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ

 ふだんから衆・予算委員である金森さんは質問を終えると、長丁場の審議のため、他の主査の手伝いで委員長席にも座りました。


[画像]民主党衆院議員の金森正さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ

 磯谷香代子さんも比例東海ブロック単独。政権交代フィーバーでマスコミの注目が集まっていたときに、「フリーター議員」と話題になりましたが、その後の国会議員資産公開で意外に資産家だということが明らかになりました。やはりその辺の経験が生きた質問で。年金積立金の運用について、少子高齢化(による低成長・マイナス成長)の時代に必要だと指摘しました。質疑の中では、海外への資金運用に関しての自分の経験談も交えて話しました。

 
[画像]民主党衆院議員の磯谷香代子さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ

 比例近畿ブロックの浜本宏さんは、まず、「私は神戸ですので、ニュージーランドの地震にお見舞い申し上げます」としたうえで、国会内の分煙について、衆議院事務総長に質問しました。「朝から煙たい話で恐縮です」と関西の方らしいユニークもありました。こういう人柄も、質問に立ってくれると、伝わってきます。


[画像]民主党衆院議員の浜本宏さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ

 比例東京ブロックで青梅市に事務所を持つ、竹田光明さん。「日本語学校は日本に来る外国人の第一印象につながります。経営者は儲ける、岳では困る」と質問。江田法相は「委員が初々しい目でこの国の統治のあり方について、調査・考察していることに敬意を表したい」と答弁を切り出しました。竹田さんは、統一地方選の陣頭指揮をとっていると思います。確定的なことは言えませんが、次期衆院選では小選挙区から出馬できる可能性が高いように思われます。民主党に少ないお坊ちゃん議員として、政局に右往左往しない、ひらたく言えば「今解散になっても困らない」という状況をつくることが大事です。言論の自由はタダではありません。竹田さんには大いに期待したい。この「日本に来る外国人の第一印象」に思いを馳せることができる強さとやさしさを国政に反映させ続けて欲しいです。


[画像]民主党衆院議員の竹田光明さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ

 群馬県連会長代行として統一地方選での党勢拡大の陣頭指揮をとっている、比例北関東ブロックの中島政希さんも質問に立ちました。中島さんは初当選前から、新党さきがけ系議員などの秘書として、国会内では有名な人ですので、時流にあった答弁をベテランの江田法相から引き出しました。中島さんは、衆参ねじれを踏まえて、参院議長から入閣したことについて、江田さんから「参院議長から菅内閣の一員になることについて、参院の権威を損なうという意見はあった。しかし、私が昨年7月に岡山(選挙区)でもう6年間やって来いとして当選したのは、『権威でございます』と座っていることをのぞんだわけではないだろう」とその正統性を主張。中島さんも「上院(参議院)の権限がこんな強い国は日本だけです。イタリアでは、上院も解散できる」として、「日本国憲法の欠陥だ」と強く断定。これに対して江田さんは参院議員ですので、「私たち国会議員はこの憲法で国を動かす負託を受けている」と中島さんをたしなめ、「首班指名で衆院の優越規程で、衆院の指名が国会の議決になっても、天皇陛下には衆参両議長が報告に行っている」と議長経験者らしいエピソードを披露しました。これには私も「へー」と驚きました。江田さんは中島さんに「国民のねじれを生かして、国会は答えを出さなければならない」として、老壮青、衆参、政府内外がいったいになって、国益のためにこの通常国会を頑張ろうと呼びかけました。


[画像]民主党衆院議員の中島政希さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ

 比例東北ブロックの山口和之さんは理学療法士です。質問の冒頭、「質問通告はしていないが、ニュージーランドの震災を踏まえて病院の耐震化について質問したい」と切り出しました。厚労政務官は、「山口委員には、またご意見があれば、ぜひ厚労省に意見書を持ってきて欲しい」と答えました。山口さんが日ごろ、質問の時間はないけれども、与党議員として厚労省政務三役に直接、つないでいるのではないか、とうかがい知ることができました。山口さんは、いろいろな党内議員連盟に入っていて、この辺りから、私は議連の乱立で執行部をゆさぶっている小沢氏の影響があるのではないかと疑い、「自称・新会派設立」に関するこのブログ内の記事で、山口さんは怪しいと書いてしまったのだけど、こうやって、政務三役でもなく、質問時間もないなかで、理学療法士としての政策実現のために議連を使っていたことが分かりました。この場を借りて、先日のエントリーの非礼を詫びたいと思います。


[画像]民主党衆院議員の山口和之さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ

 比例北海度ブロックの山崎摩耶さんは、日本看護協会の代表として質問。現在「日本看護協会」からは民主党の山崎さん、「日本看護政治連盟」から自民党参院議員の高階美恵子さん(南野知恵子元法相の後継者)が出るという状態になっています。山崎さんは、事業仕分けでも活躍しています。この日は、成年後見制度について、法務省と厚労省の両方から答弁を引き出しました。予算委分科会の使い方をしっかり活用。やはり日本看護協会は政治の使い方が上手いです。


[画像]民主党衆院議員の山崎摩耶さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ

 第45回総選挙のとき、「愛知県連の吉田統彦(よしだ・つねひこ)さんは良いタマ(候補者)だ」と評判を聞きました。ただ、総選挙中は情報の引き出しの出し入れが通常のおよそ1万倍になっているため、誰から、いつ、どこで聞いたのか、まったく思い出せませ。僕はフリーランスですので、基本的には信頼できる人としか情報交換していないので、いずれにしろ、信頼できる人からの情報だと思います。吉田さんはまだ36歳ですが、名古屋大学院を出た医学博士。吉田質問で、4月から中学校で武道が必修化するという話を初めて知ったのですが、そのうちの柔道がラグビーと並んで怪我が多く、とくに首回りの怪我が多いということに対しての対応を質しました。命を守る政治に欠かせない質問です。


[画像]民主党衆院議員の吉田統彦さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ

 比例単独議員で、「民主党・無所属クラブ」の所属でも、民主党ではない議員がいます。この辺もホントウに選挙制度は複雑ですが、そこでサジを投げてしまうと、「政治より選挙が趣味」という人が囲碁を楽しむかのようにベテラン政治家が私物化してしまいます。その辺で、国民に「うんざり」してほしくないとは思いますが、浅学非才だけど、当ブログの役目もその辺にあると自覚したい。で、「民主党・無所属クラブ」の質問時間ですが、新党大地の北海道比例ブロックの「1議席」を国政につなぐ、新党大地代表代行の浅野貴博さんが登場。「取り調べの可視化」について法務省に質しました。ぜひ、今後は北海道、農業・漁業・畜産業、北方領土などに関する声なき声を国政に届け続けて欲しいと思います。


[画像]民主党衆院議員の浅野貴博さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ

 さて、イチバン印象に残ったのは、最年少国会議員である松岡広隆さん(比例近畿ブロック)の質問でした。松岡さんについては、2009年の大晦日のしめくくりエントリー(ありがとう2009年 最年少国会議員(松岡広隆さん)のふるまいに日本は潰れないとの確証得たり)で紹介しました。その松岡さんは「私は衆・内閣委員会に所属したことで、自殺問題の深刻さを知りました」と初々しい切り出し。最年少だからこそ、響く言葉だけど、影響力のある人物に洗脳されやしないか心配にも感じます。松岡さんは小沢一郎政治塾の出身です。松岡さんは「きょうから内閣府の自殺対策のホームページが変わりました」と述べました。午前10時半の質疑ですが、朝起きたらまず、ホームページをチェックしているというところに、時代の移り変わりを感じます。そして、「(担当大臣の)蓮舫大臣も変わったのを確認されたと思います。また、蓮舫大臣のツイッターを見ていると、毎朝、お子さんに弁当をつくっているとつぶやいておられます。私も母に弁当を作ってもらって学校に通っていて、部活の苦しさを乗り越えることができました」とし、「同じ日本でも、毎日90人(年間3万人)の方が自殺している」として、例えば「3月は自殺予防月間だから、各府省のすべてのメールに自殺予防のメッセージをつける。そういった縦割りを排した政策をするのが民主党政権ならではではないか」と提言しました。

 答弁に立った、蓮舫さんは、「松岡議員はきょうがお誕生日・・・」として、きょう2月25日で松岡さんが29歳になったことを祝しました。小沢塾出身の最年少議員といったら、小沢氏の洗脳特攻部隊という印象もありますが、こうやって、ママ大臣の蓮舫さんが松岡さんのことを気にかけているのなら、松岡さんの議員生活は前途洋々な気がしました。で、大臣が退席した後、松岡さんの答弁に立った政府参考人の村木厚子・内閣府政策統括官(局長級、昭和53年労働省入省)は、「自殺は3月がイチバン多く、1日がイチバン多い」と松岡さんの指摘を裏付ける答弁をしました。私はビックリしました。なんせ、3月1日というのは、私が1974年、この世に生まれた日です。365日のうち、私が生まれた最もハッピーな私の3月1日、立春を過ぎた3月1日、芥川龍之介・菊田一夫・中山美穂・小島聖・宮崎信行の誕生日である3月1日、英語で言うと「マーチ・ファースト」というとても語感が良い3月1日が自殺がイチバン多い日とは。ですから、松岡さんの冒頭の「きょうから変わった」という発言は、この3月1日を意識して逆算した話だったのです。

 また、松岡さんは「自殺対策のホームページをプリントアウトすると、A4判で途中で切れて印刷される」ことを問題点としてあげました。私は「それがどうしたのかなあ」と思いましたが、この印刷が切れた部分に相談のtel番号が載っているんだそうです。だから、会社から社会から切り捨てられて、そして、一筋の光明を求めて、政府のホームページにたどり着いて、印刷したら、その人はこう思うのではないかと。「また切り捨てられたな」


[画像]民主党衆院議員の松岡広隆さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ


[画像]民主党衆院議員の松岡広隆さん、2011年2月25日、衆院予算委分科会=衆議院インターネット審議中継からキャプチャ


[画像]民主党比例単独Aチームの鋭い質問に答弁する政府参考人・内閣府政策統括官の村木厚子さん(昭和53年労働省)。

 私は1974年3月1日生まれですから、松岡さんは8歳年下ですが、それでも「全然世代が違うな!」と驚く指摘でした。ある民主党関係者に聞いたら、「松岡さんは目が恐いよな」というのですが、最年少国会議員で国益を思う気持ちは人一倍だからだと思います。玄葉光一郎さんが26歳のときに荒井広幸さん(現・新党改革幹事長、参院議員)との激戦のうえ福島県議に初当選したときも、今とは想像もつかない「ぎらついた目」をしています。私はある長老から「君は、松岡広隆君をどう思う」と聞かれたことがあり、そのときは、2009円の大晦日に書いてあるエピソードを話したことがありました。

 八面六臂の大活躍を見せた、民主党比例単独Aチーム。やはり小選挙区の数、現職議員(総支部長)の年齢から考えると、空白区は足りない。岡田克也幹事長が調整できればいいのですが、あまりこういうのは得意ではない。きょう紹介した中で、私が知っている限り2人以上は、小選挙区公認を得られる見通しですが、一人は、国民新党落選選挙区にぐいぐい入っていったし、もう一人は県連がしっかり面倒をみて、これも国民新党落選選挙区をあてがう意向のように聞いております。仮に衆参ダブルなら、参院ということもあります。場合によっては、一回休みでプールして、第47回総選挙で、引退議員の選挙区をしっかり守り抜くという長期戦略があるかもしれません。

 この日の審議を見て思ったのは、民主党幹部に求められるのは人事力です。城山三郎さんの『官僚たちの夏』では、通産事務次官をやった佐橋滋が、「将棋の駒」を動かすように名札を動かして、人事に構想を練る面があります。

 一部の人はバカにするでしょうが、民主党国対が作っているように、議員ごとの勤務評定表・カルテをつくるというのも、いい。政治家である以上は、あまり「自薦」で物事を任せるのはいかがかと思うし、何でもかんでも「党内選挙」で決めるのもよくありません。

 佐橋滋に限らず、各省の人事の専門家というのは大したものだと思います。私は、今、日本郵政株式会社の副社長をやっている、坂篤郎(さか・あつお)さんなんかは人事の天才。先輩、同輩、さらに自分も含めた人事に関するモーレツな電話掛け。すさまじい執念。大蔵省・日銀接待事件(いわゆるノーパンしゃぶしゃぶ事件)の時は、大蔵省の武藤敏郎官房長と官邸の坂総理秘書官で最小限のダメージ(事務次官更迭、キャリア1人逮捕、銀行局・証券局の分離・独立)で省を救いました。また日経新聞時代の上司が、支局長としての任期切れを前に東京本社に戻ったときのポストについて、新聞製作そっちのけで、ふだんは使わない支局長室にこもって、散々電話しまくっている姿も見てきました。政治家の場合は、選挙事情、当選回数、年齢、当選前の経験に加えて専門分野と利害関係の問題もあり、自薦も他薦も難しい状況があります。その辺で、坂さんなんかを人事コンサルタントに迎えて、民主党の人事力を引き出す。

 菅直人さん、岡田克也さんには、小渕恵三さんの「人事力」を丸飲みして欲しいと思います。

 ◇

 第177通常国会の衆院予算委員では、民主党から若泉征三さん、金森正さん、竹田光明さんに加えて水野智彦氏も比例単独で予算委員に起用されていました。比例北関東ブロックの水野氏は、自称・新会派、比例単独Bチームの16人に加わりました。ネット中継にまったく映らなかったので気が付かなかったのですが、予算委員会に出席して、質疑応答を見ていたようです。水野智彦さんのブログに次のような写真が載っていました。


[写真]水野智彦氏(奥) 衆院予算委分科会で、質問に立つ同じ比例単独1期生の浜本宏さん(マイクのある質問者席)、次の質問に備える村越祐民さん(着席)をみつめる=2011年2月25日、水野氏のブログから。

 さみしそうな水野さん。帰りたいのかもしれません。

 水野さん、今ならまだ、間に合いますよ(*^_^*)


恒三「あまり自慢のできることではありません」輿石「激怒するのを初めて見た」と岡田さんをさとす

2011年02月27日 08時59分27秒 | 岡田克也、旅の途中

 比例単独Bチームによる「自称・新会派」(渡辺浩一郎・笠原多見子・川島智太郎ら16人)結成、一新会創設者の松木謙公さんが鹿野道彦農相に辞表を出すなどの騒動で、国民に予算執行への不安が弘があった2011年2月24日(木)の代議士会で、岡田克也幹事長(57歳)が党代議士会でビシッと引き締めるできごとがありましたが、27日(日)放送の討論番組で、発言がありました。

 民主党最高顧問で衆院議員の渡部恒三さん(78歳)はTBS「時事放談」で、「私もその場におりましたけどね」として、「党の方で何で菅君の奥さん(菅伸子さん)を取り上げたのか」として党に苦言を呈しながら、「しかし、これね代議士会で取り上げるような話でもない」と評しました。そのうえで、岡田さんの「今しゃべった奴、立ってください」との発言に、「岡田君は頑固で潔癖で、いままでいろいろなことがあったなかで、ヒステリーをおこしたみたいなものだ」として、心の鬱積が身体的な反応に現れるヒステリーにも似たような状況だったとしました。この代議士会について、民主党にとって「あまり自慢のできることではありません」と述べました。同志社大学教授で、ドルが国際基軸通貨でなくなりつつある、との未来予想図で定評がある、浜矩子・同志社大学教授は「やる場所が違いますよね。国会の中で、野党を相手にやるべき話だ」としました。

 フジテレビ「新報道2001」には、参院議員会長(民主党・新緑風会会長)の輿石東さん(74歳)が出演。フジテレビアナウンサーひとすじ40年、生涯賃金10億円(推定)の須田哲夫さんが、先週の政治でもっとも印象的なシーンだった、と水を向けると、輿石さんは「(教師出身の)私ならやりそうですが」と笑いを誘いながら、「岡田幹事長が激怒するということは見たことがありません。そのくらいの党の危機だということだと思います」と、来週から始まる(予定の)参院での予算審議に向けて、表情を引き締めました。

 恒三さんは、「当選14回、(毎回およそ)10万人に渡部恒三と名前を書いてもらったから、こういう風に、浜さんのような偉い先生と一緒に出ていられる」としたうえで、「民主党」単独名簿で当選している新会派16人について、「僕は政治家だと思っていない」と突き放しました。そのうえで、番組の最後に、「(国政だけで41年間の)私の長い議員生活の中で今ほど厳しい混迷した状況はない」としたうえで、勤続30年の菅直人総理が野党経験の方が長いことに同情しながら、「さすがは菅だ、と言われるような態度を取って欲しい」と述べました。

 このブログにはまだ書いていませんでしたが、1月13日の民主党定期大会で、参院議員で民主党選対委員長の石井一さん、ピンさん(76歳)が最後のガンバローコール3唱の音頭取りで言ったことばが思い出されます。

[画像]ガンバローコールの音頭をとる、石井一さん(中央)=2011年1月13日の民主党定期大会、千葉・幕張メッセ、党本部インターネット中継からキャプチャ。

 「我が党は存亡の危機にある。ガンバロー、ガンバロー、ガンバロー」