(このエントリーの初投稿日時は2013年3月23日午後2時で、バックデート)
第46回衆院選の選挙無効を都道府県選挙管理委員長に求めた100日裁判は、各高等裁判所で「違憲」ないし「違憲状態」が出ていますが、ほとんどの裁判所では「0増5減緊急是正法(細田法)」が評価され、無効やり直しにはなっていません。
野田佳彦首相の置き土産、衆院選挙制度の抜本改革については、3月5日(火)に自公民3党実務者協議のパイプが開きました。自民党の細田博之さん、公明党の北側一雄さん、民主党の岡田克也さんの3人。初当選同期であり、政権交代選挙の各党幹事長として、政治改革のテコ入れと政権交代ある政治の完成を目指すべし。
ところが、3月中旬に出てきた自民党案はあえて詳述は避けますが、定数削減は30のみ、比例ブロックは11から8に集約、比例をA名簿、B名簿に分けるという訳の分からないものになっています。
これではいけないと、2013年3月22日(金)、民主党、日本維新の会国会議員団、みんなの党の「民維み」3党が幹事長(細野豪志、松野頼久、江田憲司)とともに実務者が初顔合わせしました。民維みの実務者は、岡田克也さん、園田博之さん、中西健治・参院議員の3人です。
衆院選挙制度の抜本改革に関する民維み3党の幹事長・実務者会談、2013年3月22日(金)、国会内、民主党ニュースから。
ところで、細田博之さんと園田博之さんって一文字違いですね。今回初めて気づきました。
それはさておき、民維み3党は「選挙制度改革および定数削減について」と題する覚え書きを交わしました。 この中で3党は「3月14日に自民党で了承された案(自民党案)は、連立を組む公明党に配慮するあまり、極めて複雑で分かりにくい」「自民党案は、定数削減については、比例区を現行180議席から30削減するとしているが、あまりにも不十分である」「以上の認識の下、(民維み)3党は自民党案は改革の名に値しないと考える。国民に分かりやすく、より抜本的な選挙制度改革および定数削減を今国会中に実現することが求められている」としました。
定数削減では自公民3党も、民維み3党も、合意しています。後は、制度ということになります。
会期末まであと3ヶ月。定数削減と定数是正(1票の価値)を同時に実現し、政権交代ある政治を根付かせて、少数政党も議席をもてる。その答えは、比例区、小選挙区双方の削減しかないでしょう。定数はできれば80削減、比例区は全国1ブロック化。いずれにしろ、国会というものは、会期末(6月26日)には答えがでます。
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