[画像]政府・自民党が暫定予算でもたもたする中、さっそうと、改正沖縄駐留軍用地跡地利用促進法の迅速な審査結果を報告する民主党の風間直樹さん、２０１５年３月３０日（月）、参議院本会議、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
【平成２７年２０１５年３月２０日（月） 衆議院予算委員会】
４月１１日までの、平成２７年度暫定予算案は、共産党の反対、自公民維の賛成多数で可決しました。
昼１２時半からの本会議に緊急上程へ。
【同日 衆議院本会議】
橘慶一郎・議事進行係（自民党）が緊急上程。
大島理森予算委員長が報告し、
平成２７年２０１５年４月１１日（土）までの暫定予算案は可決し、参議院に送られました。
この後、「toto独立行政法人日本スポーツ振興センター法を改正し保育ママなどの災害共済を請け負う法案」（１８９衆法１１号）と、
「旧グルジア大使館をジョージア大使館に名称変更する在外公館位置および給与法改正案」（１８９閣法１１号）の２本を全会一致で可決しました。参議院での審議はあす以降。
【同日 参議院予算委員会】
平成２７年度暫定予算案の趣旨説明がされ、すみやかに審議入り。
民主党の大塚耕平さんの質問に対して、内閣府(旧経済企画庁）の政府参考人は、「民主党政権時代の方が、実質GDPは成長している。自民党政権時代の方が名目GDPは成長している」との答弁を引き出しました。甘利経済再生相は「民主党政権は前年のリーマン・ショックという低い発射台から発射している」と反論しました。
野党８会派が質問したうえで、岸宏一委員長が採決。
共産党の反対、自公民維など各会派の賛成多数で可決。
委嘱審査は、４月６日（月）に各特別委員会、７日（火）に各常任委員会で行うことを全会一致で設定。採決の条件が整いつつあります。
【同日 参議院本会議】
平成２７年度暫定予算案は投票総数２３３、賛成２２２、反対１１（共）で、可決し、成立。
暫定予算は２年ぶり。その前は、民主党の第１次野党期の１９９８年から２００９年までの１２年連続で年度内成立させており、責任政党として政権獲得に至りました。その後も、２０１０年に続き、２０１１年は参議院での審査中に「３・１１」という大打撃がありながら、野党自民党の衛藤晟一筆頭理事（現・総理補佐官）の配慮もあり、年度内成立に成功。ただ、２０１２年は暫定予算となってしまい、自民党政権でも２０１３年、２０１５年と暫定予算が増えています。一方、第２次野党期民主党としては、昨年、３月２０日に成立してしまうという、あまりにも早すぎる日程で、前半国会は与党・自民党ペースになりましたが、後半国会では労働者派遣法改悪法案廃案へと逆転しました。
その一方、民主党が衆参とも委員長をつとめる沖縄および北方問題に関する特別委員会から上程された、
「改正沖縄駐留軍用地跡地利用促進法特別措置法」（１８９閣法９号）は、風間直樹委員長の審査報告の後、全会一致で可決し、成立しました。
平成２７年４月 日法律２号として公布されます。
法律１号は、改正地方交付税法で、これは衆参とも公明党の総務委員会ですので、現時点で、自民党が委員長をつとめる委員会は一つも法案を成立させていないことになります。
じわり民主党ペースになりつつあります。
一方、総務委員会の谷合正明委員長は、あす３１日（火）一日だけで、地方税法改正案の採決と、NHK予算案の審議を詰め込むかまえを見せています。ただ、これは財金委の国税改正法案とは関係なく、NHK予算案審査のために、改正地方税の成立、公布がずれ込みかねない、非常に変な日程になります。なぜこうなったのかはあす以降精査しますが、これは変ですよね。即日公布なら、皇居を待たせることにもなりかねません。
あすに向けて、参議院に注目が集まります。世間は年度末であわただしい中、国会では自公と民主党、どっちが責任政党を試す重大な一日になります。
以上
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki 2007-2015
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