渡辺恒雄あとつぎ宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

[きょうの国会]衆議院情報監視審査会、「情報の指定」と「文書の指定」ずれに配慮を

2017年05月15日 18時38分53秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

【衆議院情報監視審査会 平成29年2017年5月15日(月)】

 ふだんはインターネット中継されていないので、なかなか経緯が分かりづらいところです。

 昨年もしたようですが、「平成28年年次報告書」についての一般質疑がありました。一般質疑、国政調査のタイトルは、「行政における特定秘密の指定及びその解除並びに適正評価の実施状況に関する調査」です。

 参考人として、NPO情報公開クリアリングハウスの三木由希子さんが出席。三木さんは「平成28年年次報告書は評価できる」としたうえで、「明らかになってきたことは、情報の指定と文書の指定にずれが出てきたことだ」と語りました。

 このほか、総理事務秘書官時代に共同通信番記者を殴るという警察庁キャリア特有の二面性を持った、元内閣情報官(旧内調室長)三谷秀史さんも「キャリアの半分をインテリジェンス畑を歩んできた」として、特定秘密保護法の運用を評価しました。

 私も、2013年秋の特定秘密保護法国会でずっと主張してきましたが、文書に関しては、存在、不存在がまず問題であって、秘密指定はその後の話です。年次報告書によると、職員の頭脳や記憶も特定秘密指定され始めましたが、とにかく文書の廃棄はゆるさず、件名の記入はさせ続けるべきだと考えます。会員に聞くところでは、情報監視審査会は頑張っているようです。今第193回国会では、財務省理財局が土地の取引をめぐる文書が廃棄されており、サーバーにも不存在だと強調するあり得ないことが起きています。公文書管理法、情報公開法、個人情報保護法、特定秘密保護法の4法律の横串をさした理解の徹底をすべての公務員にはかるべきです。本来、文書管理さえしっかりしていれば、政権交代がその情報の透明性と民主政治と財政の持続可能性につながりますが、当面、政権交代は不可能な状態が続きますので、一人一人の公務員が自分自身を守る行動をしてほしいところです。

【参議院行政監視委員会】

 一般質疑がありました。ちなみに、総務省行政評価局で、インターネット検索すると、当ブログ内の7年前の記事(

まずは総務省行政評価局を廃止すべし 出先機関改革は塊より始めよ

)が上位に表示されますので、全国の出先で、751人(予算定員及び俸給額表)いる職員は私が行政評価局を嫌いだと思っているでしょうが、私は評価局が好きだし、お世話になりました。会計検査院は出先が無い方が良いとの意見があり、私も賛成ですから、管区評価局はがんばってほしいと思います。行政評価局も元課長(旧監察官)が、私を見るや否や走って逃げたことがありましたが、それも人事・恩給局長=次官級審議官を経て既に退職=として法案審議で聞かれたくないことがあったようで、評価局の問題ではありませんでした。

 きょうの委員会では、なんらかの決議もなく、評価局の報告に対する質疑がありました。

【参議院決算委員会】

 平成27年度決算の省庁別審査。今週は、法務省、外務省、防衛省などでした。

このエントリーの本文記事は以上です。
(C)2017年、宮崎信行。

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Miyazaki Nobuyuki 

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