[写真]参議院本会議場裏、2017年5月、筆者・宮崎信行撮影。
【参議院 平成29年2017年5月29日(月)】
本来、月水金の午前10時が会議定例日です。参議院では予算委員会審議中の2月3月を除けば、たいてい、水、金は開かれますが、月は稀です。また、月の本会議は午前10時ではなく、午後1時に開かれることが多いです。
「共謀罪法案」(193閣法64号衆議院修正)が趣旨説明され、代表質問がありました。安倍晋三首相、金田勝年法相らが出席。衆議院修正部分は金田法相が政府案とあわせて趣旨説明しました。
代表質問は、自民党が古川俊治さん、民進党が真山勇一さん。各々、付託予定の法務委員会の委員、理事。当たり前のようですが、登壇して質問演説するのは、付託される先の委員とは限らず、60年間、会期末闘争を主導してきた、参議院二大政党の、残り3週間の本気度を感じます。
前々から、思っているんですが、院の内外を通じた、会期延長絶対反対闘争はできないものでしょうか。会期を延長すれば、すべての法案は原案通り成立してしまいます。院内では加計学園「総理のご意向文書」の追及になるでしょうが、院外でも運動ができないものかと考えています。
質疑では、真山さんと仁比聡平さんが、風力発電の市民運動の監視リストを中部電力に提供した事件を取り上げました。これは、岐阜県警察本部大垣警察署がやらかした事案。ただ、「岐阜県県市民監視事件」で検索すると、共産党さんの赤旗の記事ばかりが出てきます。共産党の衆議院での得票率は、京都、大阪、岐阜、長野の順で多いのですが、組織が大きい県だけに情報量が多い側面もあるのでしょうか。一方、仁比さんは、民進党陣営がやられた、大分県警察本部別府警察署の事案を取り上げました。松本国家公安委員長は「不適切な事案。今後も指導する」としました。大分県警といえば、自由民権運動のときに弾圧のメッカとなった悪名高き県警。岐阜県大垣は内陸であつくなりがちなので、閉鎖的な側面もより強いでしょう。こういった、おまわりどもに、共謀罪の捜査など能力がなくて無理です。優秀なら捜査一課にいるはずです。
ただ、9割方共謀罪は成立するし、それから1カ月後には施行されてしまいます。こういう風に、やらかした所轄警察署の名前を国会で取り上げてくれれば、やらかしたおまわりどもをビビらせる効果があるのではないかと考えます。私たち市民こそ正義だとの気概を持って、おまわりとたたかってまいりましょう。
【衆議院】
議院運営委員会理事会。
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(C)2017年、宮崎信行。
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