ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

地方創生本部「東京の大学増員認めず地方の大学財政支援の法改正を」中間とりまとめ、文科省と内閣官房が最終戦争の様相

2017年05月22日 23時59分21秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

(23日投稿で、22日付にバックデート)

 地方創生本部(内閣官房のまち・ひと・しごと創生本部)が設けた「地方大学の振興及び若者雇用等に関する有識者会議」は、2017年2月6日からの検討を、5月22日とりまとめました。

 「地方創生に資する大学改革に向けた中間報告」は、次のようにしました。

 「依然として続く東京一極集中を本気で是正するためには、個々の地方公共団体の自主的な取組や交付金による誘導策だけでは限界がある。このため、国の責任において、地方大学振興施策のみならず、東京の大学の新増設の抑制施策をセットにして、法的な枠組みを含めて抜本的な対策を講じるべきである」

 ただ、この中間とりまとめは、次のように言及しています。

 「また、文部科学省における中央教育審議会において、現在、「我が国の高等教育に関する将来構想について」の諮問がなされ審議されているところであるが、中央教育審議会に対して、当会議の中間報告を示し、連携を図ることも重要であると考える。」

 としています。

 この文部科学省の審議会への答申は、「我が国の高等教育に関する将来構想について(諮問)」で、これは3月6日に答申されています。地方創生本部が2月6日に始めた検討に対して、文部科学省が3月6日に巻き返しを目指して、とりまとめを始めているようにも思えます。

 このエントリー記事を書いている2017年5月23日は学校法人加計学園が獣医学部を特区を使って新設したことについて、国会の大きな話題となっています。それとは別に、自民党の、水田三喜男さんが大蔵大臣をつとめた後に設立した学校法人城西大学が、水田さんの法事に毎年1000万円を支出していたなどとして、水田さんの娘である前理事長を訴え、先週、前理事長が訴え帰したとのニュースが出ました。派閥領袖をつとめた水田さんら、自民党重鎮が長年、学校法人を食い物にしていた現実が、ようやく日の目を見てきた感じがあります。

 上記の、とりまとめですが、筆者が精査したところ、大学の定員の規制は法定事項ではないようです。内容の良し悪しは別として、内閣府・内閣官房対、文部科学省の最終戦争のていをようしてきたといえそうです。

このエントリーの本文記事は以上です。
(C)2017年、宮崎信行。

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[きょうの国会]残り4週です!平成27年度予備費使用総調書が両院承諾へ

2017年05月22日 17時18分44秒 | 第193回通常国会(2017年1月から6月まで)学校法人森友・加計学園国会

[写真]参議院第一委員室のインターネット審議中継用のカメラ、2017年5月、筆者・宮崎信行撮影。

 残り4週間となりました。

【参議院決算委員会 平成29年2017年5月22日(月)】

 第一委員会室で開かれました。

 まず、衆から回ってきた、「平成27年度予備費使用総調書、その1」「同、その2」について麻生財務相から趣旨説明を聞きました。この後、平成27年度決算の承認を求める件の准総括質疑と併せて審査。決算は次回も審議することとし、予備費使用総調書が採決されました。

 民進党は「必要なものもある」としながらも、「臨時国会召集要請書に応じて、臨時国会を開き、補正予算案を提出すべきだった」と語りました。

 採決の結果、民共社反対、自公賛成多数で、承諾すべしと決まりました。次の本会議で両院承諾。なお先週末に「平成28年度」が「その2」まで提出されました。

【衆議院】

 ありませんでした。

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