[写真]首相官邸、2年前の2016年2月、宮崎信行撮影。
参議院本会議では、カジノ法案の趣旨説明がされてから、ギャンブル法が成立。参院選の「6増0減」をめぐっては、自民党案、公明党案、立国案、維新案の4法案が同時に趣旨説明されました。
【参議院本会議 平成30年2018年7月6日(金)】
趣旨説明の後の採決。「配偶者居住権を新設する改正民法相続編」(196閣法58号)は投票総数230、賛成200、反対30で可決し、成立しました。「法務局における遺言書保管法」(196閣法59号)は投票総数230、賛成229、反対1で可決し、成立しました。
黒ジャケットに白いインターの上川陽子法相が2度立ち上がりお礼しました。この後、法務省で麻原彰晃ら旧オウム真理教7名への死刑施行についての記者会見に向かいました。
「ギャンブル等依存症対策基本法」(196衆法20号)は投票総数229、賛成183、反対46で可決し、成立しました。
これに先立ち、「IRカジノ施設実施法案」(196閣法64号)の趣旨説明と代表質問がありました。
石井啓一国土交通大臣兼内閣府担当大臣が登壇すると、議場から「カジノ大臣!」の野次が飛びました。質疑の中では「公明党の姿勢」を問われる面もありました。が、正直、だからどうしたという気が、私もします。しらけムードは自戒したいところですが。
結党2か月の国民民主党は、このところ、産別系ばかり登壇している印象ですが、きょうも、矢田わか子さん(電機連合)が登壇。「もともと、ギャンブル依存症対策基本法が成立した後に、IRカジノ実施法案に審議入りするという与野党の感覚があったと思うが、きのうは、内閣委員会でギャンブルの審議中に、議院運営委員会でカジノの審議入りが決まった」と批判しました。
【参議院政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 同日】
4法案が審議入りしました。
自民党の橋本聖子議員会長らが提出した、参議院6増0減の「公職選挙法改正案」(196参法17号)
公明党が提出した参議院11ブロック制の「公職選挙法改正案」(196参法21号)
立憲と国民が提出した埼玉県選挙区と比例代表の2増2減の「公職選挙法改正案」(196参法22号)
維新が提出した定数減で11ブロックの「公職選挙法改正案」(196参法おそらく24号)。
趣旨説明によると、公明党の法案では、11ブロックのうち近畿ブロックは定数40(改選定数20)、東京都ブロックは26、四国ブロックが8などとなる定数配分。維新は「一院制にすべきだが、暫定的に1割減の11ブロックにする」と説明しました。
質疑は、4党の質疑者と、4党の答弁者の間で進みましたが、提出に加わっていない少数会派からは「過半数をしめている自民党・こころの法案だけ答弁を求める」とするシーンもありました。質疑のみで散会しました。
【参議院災害対策特別委員会 同日】
大阪北部地震の犠牲者に対して黙とうしたのち、政府報告と質疑。ですが、昨日来の豪雨被害に関しても、質疑答弁がある状況となりました。京都、高知で車が川に落ち、福岡北九州で少年が川に流され、佐賀で脱線という情報が同時に入ってくる豪雨は異例だと思います。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
一般質疑があり、それだけで散会しました。
トップバッターのある、野党・立憲1期生は「きょうはこのあと、医療法及び医師法改正案(196閣法60号参先議)が審議入りするから、一般質疑で先取りで質問する」と言明。他の立憲中堅は「加藤大臣は50代だと思っていたが、実は62歳お若いですね」と、今国会も激突が続いた厚生労働委も、終盤を迎えて、視察も近いし、和やかなムードに。しかし、上述の法案は審議入りせず散会しました。ちょっと取材できていませんが、議運理事会での首相・外相外遊をめぐる話し合いが紛糾したことが原因ではないかと考えられます。
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(C)2018年、宮崎信行。
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Miyazaki Nobuyuki