【追記 2019年7月22日】
この記事で紹介した、「柘植芳文」さんは、2019年7月21日投票の第25回参院選で「59・8万票以上」で当選。自民党公認者の中では特定枠2人を除けば事実上トップ当選。個人名では落選した山本太郎さんの方がとりました。自民党を押す各種団体トップ当選で発言力が増すとみられます。日本郵政社員らの労働組合である「JP労組」の候補者も、立憲民主党で14・4万票以上とり、当選しました。
【追記終わり】
【参議院内閣委員会 平成30年2018年7月19日(木)】
今第196回通常国会最後の対決法案「IRカジノ施設整備実施法案」(196閣法64号)が強行採決されました。今夜からあすにかけて成立の見通し。
自民党は明日、汚れ役を買った、参議院内閣委員長の柘植芳文・全国郵便局長会顧問を、来夏の第25回参院選の公認候補に決定します。
理事会の申し合わせで「討論は5分間」となりましたが、理事ではない山本太郎委員が討論で長時間の牛タン戦術に出ました。柘植芳文委員長は「山本君、ルールを守りましょう」と発言を止めようとしましたが、山本太郎さんは「自民党は自分たちの都合が良い時にはルールを守れ、というが都合の悪い時には、3党合意のようにルールを守らない」と言い返しました。
野党分裂により、会期中に参議院内閣委員長が自民党にふられ、柘植芳文委員長となりました。全特=全国特定郵便局長会の会長として、民主党政権時代は、国民新党などと郵政民営化見直し法制定に奔走。郵便局長らは、民間人だから選挙もやりやすい、と2009年衆院選の国民新党躍進の原動力となりました。しかし、2010年には、40万票をとりながら、参議院比例代表で落選。2013年には、柘植さんが会長を辞めて、与党・自民党から出馬しトップ当選で、自民党=郵政の結びつき復活をめざしました。しかし、その後、地域限定正社員の大量昇進はよかったのですが、日本郵政は、とくにいいこともなく。
総務委員長でもなく財政金融委員長でもなく、郵政・郵便局と関係ない内閣委員長として、カジノ強行採決。共産党の田村智子副委員長によると、10日の職権立てでは、目が潤んでいたようにもみえたと語りました。2005年の郵政解散から自民党に貶められてばかりの郵便局がなぜ、自民党を支持し続けるのかわかりませんが、自民党はあす、柘植さんを来夏参院選の公認候補に決定します。
法案可決後に、附帯決議が31項目付きました。しかし、「カジノ委員会」につとめる公務員が誰か分からないのに、誰に向けた附帯決議でしょうか。今国会は附帯決議国会の様相を呈しましたが、働き方改革関連法で厚生労働省の行政にくぎをさす以外には、あまり意味がない、と私は考えています。
【参議院本会議 同日】
第1ラウンドは、「伊達忠一議長不信任決議案」。採決の結果、投票総数223、賛成69、反対154で、否決されました。
休憩。
法案の緊急上程は見送り、第2ラウンドはなく、再開しないまま散会しました。
【衆議院災害対策特別委員会 同日】
平成30年7月豪雨で黙とう。小此木八郎防災担当大臣が政府報告。質疑。
この後、「平成30年豪雨被害者の義援金差し押さえ禁止法案」(196衆法おそらく46号)が全会一致で起草されました。
さらに、この時点で参議院は波が高かったのですが、衆議院災害対策特別委員会は会期末処理を終えました。散会。
【衆議院本会議 同日】
「平成30年豪雨被害者の義援金差し押さえ禁止法案」(196衆法おそらく46号)が緊急上程され、全会一致で可決し、参議院に送られました。
この後、古屋圭司議院運営委員長解任決議案が提出されました。午後1時8分頃に休憩し、午後3時31分頃に再開しました。
「古屋圭司議院運営委員長解任決議案」。大島理森議長が向大野新治事務総長に結果を報告させました。投票総数449、賛成132、反対317で否決されました。散会。
【衆議院東日本大震災復興特別委員会 同日】
まず、谷公一委員長が委員派遣の報告。この後、一般質疑がありました。この後、階猛さんが筆頭発議者となっている、「被災者生活再建支援法案」など6法案は、今国会は審議未了で廃案になりますが、継続審議にするため、閉会中審査とすることを全会一致で決めました。散会。
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