ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

延長国会きょう月曜日は審議無し、先週の記者会見で枝野幸男さん「情報公開法超公文書管理法以下の情報が私たち国会議員のしごと」

2018年07月02日 12時13分36秒 | 第196回通常国会(2018年1月召集)働き方 カジノ

[写真]先週金曜日に撮影。

 東京在住なので見られていませんが、きのう放送の読売テレビ放送さん「そこまで言って委員会NP」の故・楢崎弥之助さんの菅直人首相退陣をうながす与党議員への配布意見書5枚につきましては、私・宮崎信行が保管していた画像をご活用いただきました。読売テレビさんの事前の丁寧な仕事ぶりに敬意を表します。

 第196回通常国会は、延長国会でようやく「働き方改革国会」が成立。衆参委員会の附帯決議を初めて読みましたが、まあこんなものではないかと思います。文章そのものよりも、これからどう会派構成が変わろうとも、そのときの野党議員がしっかり、厚生労働省を通じて、情報を把握させ続けることが肝要です。

【衆議院 平成30年2018年7月2日(月)】

 議院運営委員会理事会。

【参議院 同日】

 ありません。

 ◇

 さて、先月先週の金曜日、平成30年2018年6月29日(金)、枝野幸男・立憲民主党代表は、月例の記者会見を国会内で開きました=写真・宮崎信行撮影=。私は今国会で気になっていました「公文書管理法にもとづく公文書よりも情報公開法にもとづく行政文書の方が国会審議では大事なのではないか」との疑問を問いました。これは結論から言うと、私の勉強不足で、情報公開法は不開示情報として「法人に関する情報で、公にすることにより、権利、競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがあるもの」を定めています=下記に10項目を列挙=。ですから、森友学園や籠池さんの名前が出てくるほとんどの文書が、情報公開法では不開示になります。

 枝野立憲代表は、この記者会見で、「役所の中で複数の人が目にする状態におかれているメモは、それは行政文書です。私は情報公開法の制定・改正にもかかわったが、公文書管理法は超党派でつくった法律です。そのとき、与党・自民党の責任者が福田康夫首相であり、そのときの野党・民主党の責任者が私枝野幸男で、逢坂誠二さんがサブだった。情報公開法では公文書であっても公開できない範囲がある。そこをどうするが問題。公文書管理法ではすべて記録をとっておく。国会の問題になるのは、情報公開法の対象でなくても、それを超えて公開する必要がある範囲の方が広いので、公文書として保存管理して国会審議で求められて出さねばならないものがどうか問われている」と語りました。

 情報公開法を超えて公文書管理法の範囲になるのは次の10項目の情報です。

(1)個人に関する情報

(2)法人に関する情報

(3)国の安全に関する情報や公開することで他国が不利益を被るおそれがある情報

(4)犯罪の予防・捜査公判の維持・刑の執行に支障がおよぶ情報

(5)国・独法・自治体相互の協議に関する情報で率直な意見交換を損なうおそれがある情報

(6)監査・検査・取り締まり・試験・租税の賦課・徴収に関する情報

(7)国などが契約・交渉・争訟で地位を不当に害するおそれがある情報

(8)調査研究に関して公正かつ能率的な遂行を不当に阻害するおそれがある情報

(9)人事管理に関して公正かつ円滑な人事の確保に支障をおよぼすおそれのある情報

(10)国などが経営する企業の経営に不当な利益を害するおそれがある情報

 かなりの範囲であり、いわば役所と選良との権力の攻防という気がします。これからも、その攻防は永遠に続くことになります。

 このエントリー記事の本文は以上です。

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