[写真]玉木雄一郎国民民主党代表、2018年7月12日、国会内、筆者・宮崎信行撮影。
玉木雄一郎国民民主党代表(衆議院議員)は、来週、野党各党が連携して、第196回国会に安倍内閣不信任決議案を提出することを明らかにしました。
これは、きょう平成30年2018年7月12日(木)の記者会見で明言したものです。今国会は、後半から延長国会にかけて、衆参とも国民民主党と、立憲、共産などとの足並みの乱れがみられましたが、内閣不信任決議案では連携して提出することを明言しました。
平成30年7月豪雨については「現時点で、平成最大の豪雨災害だ」とし、本会議の無い来週月曜日や水曜日に、被災地へ視察と党青年局とともにボランティアをする予定を述べました。
豪雨被害について激甚災害の指定を求めたうえで、
「補正予算(案)の編成も急ぐべきだ。もちろん自民党総裁選挙等の都合があるのかもしれませんが、まず、3500億円の(今年度当初予算一般会計の)予備費で対応できる範囲なのかどうか。場合によっては数兆円単位の対策が必要であれば、秋の臨時国会を早期に開催するなど速やかに補正予算の編成と成立をすべきだし、我が党としては全面的に協力したい」
と語り、9月下旬とみられる自民党総裁選を前倒してでも、次の第197回秋の臨時国会の開催を早めるべきだとの認識を示しました。
石井啓一国土交通大臣(兼)内閣府IRカジノ施設担当大臣が、参議院内閣委員会でのカジノ法案の答弁を優先していることについて玉木代表は「平成最大の豪雨災害では、違和感を感じる。石井大臣は本来そういう人ではないと思う。内閣を信任できないもう一つの理由になった」とし、決議案につける理由に加えることも検討するとしました。
[写真]玉木代表の記者会見に陪席する、岸本周平・国民民主党役員室長、2018年5月、筆者・宮崎信行撮影。
記者会見では次のような場面もありました。和歌山市長選挙で、現職と新人がカジノ(IR統合リゾート)の誘致を争点にしている点。フリージャーナリストの横田一さんが、反対を明示していた新人が市長に当選したら議会にはかるという趣旨の発言をし、自民党が多数をしめる市議会に相談するということだと、実質的に、両候補とも賛成の方向性になったのではないかとの質問をされました。玉木代表の記者会見には、同党の岸本周平役員室長(衆議院議員)も同席しています=写真は5月に撮影したもの=。玉木代表にとっては、大蔵省の先輩ながら同期当選で党では役員室長を任せる立場にありますが、岸本さんの地元の和歌山市長選の話しながら、玉木さん、岸本さんとも、身じろぎせず、何事もないかのようにふるまいました。
玉木代表は、きょねん、個人の立場で、銀行からの借り入れるなどしており、旧民主党系とはやや違った趣で党の支持基盤の底上げをはかる一方、一部では「言うだけ番長だ」(野党首脳級)との批判も党内外から出ており、今後のかじ取りが注目されます。
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