渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【6/9】補正予算案の審議は午後4時まで、参議院の委員会でサブリース規制法案など審議、衆委員会でも金融機能強化法・雇用保険法などの改正案は委員会審議終わる

2020年06月09日 20時38分28秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
[写真]国会議事堂、4年前の2016年、宮崎信行撮影。

 補正予算案の審議が始まりましたが、衆議院の各委員会では、きのうの閣議で決定した関連法案3法案が質疑され、終局。参議院の委員会でも法案がある委員会はすべて開かれました。

【衆議院財務金融委員会 令和2年2020年6月9日(火)】

 「金融機能強化法改正案」(201閣法58号)が審議され、質疑が終局しました。あす採決。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

 「雇用保険法改正案」(201閣法59号)は野党提出の「対案」(201衆法17号)とともに審議されました。201閣法59号は質疑終局、あす採決。

【衆議院内閣委員会 同日】

 「REVIC地域経済活性化推進機構法改正案」(201閣法57号)は野党の「対案」(201衆法22号)とともに審議されました。閣法は質疑終結、あす採決。

【衆議院農林水産委員会 同日】

 「防災重点ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法案」(201衆法 号)が起草され、全会一致で委員長が提出することに決まりました。この委員会は、今国会冒頭に「豚コレラ改め豚熱」の議員立法を超党派でしていました。

【参議院国土交通委員会 同日】

 前日遅くに開会が決まりました。「サブリース規制法案」(201閣法44号)を審議し、採決。全会一致で可決すべきだと決まりました。附帯決議に対する大臣の発言のところで、赤羽一嘉大臣は「また、本日は特別のご配慮をたまわりこのように遅くまで委員会を開催いただきましてありがとうございました」と語りました。衆議院から回ってきている「ドローン規制のための航空法改正案」(201閣法29号)は審議入りせずに、散会しました。

【参議院内閣委員会 同日】

 「科学技術・イノベーション推進基本法の改正案」(201閣法44号)が趣旨説明されました。質疑は後日にして、散会。

【参議院経済産業委員会 同日】

 「中小企業事業承継円滑化法改正案」(201閣法50号)が趣旨説明されました。質疑は次回。付託前後の法案が残っていた参議院の委員会は、きょうすべて開かれました。

【衆議院予算委員会 同日】

 「令和2年度第2次補正予算案」。基本的質疑の1日目が、午前9時前から午後4時まで開かれました。あすが2日目で、その後、採決へ。

 与党側筆頭理事で、現在閣僚を出せていない石原派の所属で、当選6回、69歳の坂本哲志さん。高市早苗総務大臣は「第1次補正予算による特別定額給付金」では、銀行口座番号の確認に手間取っているとし、今回提出されたマイナンバーと銀行口座番号を紐づける議員立法の提出に感謝を示し、「振込口座の登録があれば、事後の社会目的の多様な行政からの給付」が迅速になるという趣旨の答弁をしました。坂本さんは「スケジュールを前倒したい」と語りました。

 立憲民主党代表の枝野幸男さんは「第2波にそなえてPCR検査を拡充すべきだ」と語りました。川内博史さんは、電通、パソナ、トランス・コスモスによる「サービスデザイン推進協議会」の中抜きを取り上げました。川内さんは「下請けになりたがるのは異常だ」と語り、経済産業省の受託先よりも、再委託先の取り分が多くなる隠蔽体質モデルを批判しました。また、川内さんの義理の祖父は、全国旅館業組合の会長をつとめたこともある熱海選出の自民党衆議院議員でしたが、川内さんはGo Toキャンペーンについて、「ホテルは装置産業だ」とし、ホテルのサービスは施設そのものであり、仮に政府がお金を投じるならば今すぐやるべきだであり、消費の喚起を良いことだと思い込んでしまった「消費税体質」の霞が関を批判しました。
 
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Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki

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祝日法と東京オリパラ特措法の改正案が先送りの公算、2021年の3祝日変更は五輪延期なら変更せずか

2020年06月09日 08時51分00秒 | 第203回臨時国会(2020年10月下旬)菅首相初答弁
 政府は、「東京オリンピック・パラリンピック特別措置法及び祝日法の改正案」(201閣法56号)を今国会に追加で提出しました。しかし、次の国会に継続審議になる公算が濃厚となりました。

 政府が先月5月29日(金)に提出したのは、

 オリパラの1年延期により、

 (1)オリパラ組織委員会の設置期限を「2021年3月31日まで」としたオリパラ特措法(平成27年法律33号)を1年間延長する

 (2)海の日を2021年7月22日(木)、山の日を8月8日(日)、スポーツの日を7月23日(金)に移動させる

 の2つの改正条項を盛り込んだ法案です。

 なお、山の日をめぐっては長崎原爆忌の日を祝日にすべきではないとして、自民党の政調審議会の党内手続きで「8月8日(日)を祝日にする」改正条項に手直しされ、閣議決定しました。

 祝日法の本則は「海の日を7月の第3月曜日」、「山の日を8月11日」、「スポーツの日を10月の第3月曜日」と定めています。そのため上述の2021年のスケジュールを実現するためには改正法案の成立が必要になります。

 カレンダー会社の都合もありますから、首相が2021年のオリンピック・パラリンピックに決意を持つのなら、ことし中に成立させる必要があります。審議中の2次補正予算案の「新型コロナウイルス感染症予備費10兆円」が尽きるまで臨時国会を開かない観測もありますが、どうなるでしょうか。

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