【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

参議院経済産業委員会は追求ではなく「前田長官、過去のことはいい、困っている中小企業助けろ」前田「まさか中小企業庁長官になるとは思わなったが経営者だった親の背中を見てがんばる」

2020年06月25日 12時30分00秒 | 第201回通常国会(2020年1月から6月)「コロナ感染症」
(12時半に初公開)

[写真]夏の日の衆議院議員会館、おととし8月、宮崎信行撮影。

 8日前に閉会しましたが、週2回以上の閉会中審査は毎回、NHK「ニュース7」やテレビ朝日「報道ステーション」で報じられています。10年までは予算とは「編成」のことだったのに、最近は予算とは「執行」のことになっています。一方平成元年は1000本の法律が令和元年は2000本の「立法爆発」。週2回程度閉会中審査をして、「予算の執行ににらみをきかす」国会はいいのかも。

【参議院経済産業委員会 令和2年6月25日(木)】

 前日の衆議院同様に、3時間コースで質疑がありました。

 維新の石井章さんは持続化給付金の電通主導のサービス推進協議会との関係で、米見本市会場近くの「前田ハウス」をめぐって批判された前田中小企業庁長官に質問。石井さんは「前田さん、過去のことは過去のこと。今は困っている中小企業を持続化給付金の迅速な支給などで助けることが仕事だ」と語りました。前田さんは「私は関西の中小企業の経営者の子です。まさか中小企業庁長官に配属されるとは思わなかったことが親の背中を思い出してがんばりたい」としました。「前田ハウス」については「反省しており、一層緊張感を持つ」と述べました。前田泰宏さんは製造産業局自動車課長の経験もありますが、批判された当時の商務情報流通局での文化情報関連産業課長の経験もあり、ずいぶん華やかな世界にいたようです。官僚で文化情報関連産業課長とは霞が関でもうらやましいという存在でしょうが、それはさておき、中企庁の次長・長官ははからずも配属されたという意識のようです。

 このほか、衆議院での電通の持続化給付金、GoToキャンペーン、家賃支援給付金の追及一辺倒の雰囲気と打って変わって、有権者からの多くの細かい声を一つ一つただす雰囲気。

【衆議院 同日】

 今週はとくにないのでは。

【霞が関】

 概算要求が9月30日に1か月後ろ倒しになっており、局長級人事が7月下旬にずれ込むとの観測。

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