【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

枝野幸男さんの立憲民主党代表辞任はあす午後3時半過ぎ、午後4時半ごろから記者会見

2021年11月11日 20時58分22秒 | 立憲構成員である読者を想定した2021-22選挙・組織情報
[写真]しっかりとした足取りで降壇する枝野幸男さん、今月2021年11月1日未明、東京プリンスホテル内の開票センターで、宮崎信行撮影。

 枝野幸男さんの立憲民主党代表辞任は、あす令和3年2021年11月12日(金)の午後3時半ごろになりそうです。

 衆参本会議が散会し、第206回特別国会が閉幕した後の、午後3時から常任幹事会を国会内で開催。おそらくこの場で、一般党員の人数が報告されるとみられ、結党14カ月で10万人前後になったのではないかと推測されています。自民党のそれの10分の1。代表選日程もここで決まるでしょう。

 この後、午後3時半から両院議員総会を開き党規約第12条に基づき代表辞任を了承する見通し。そして午後4時15分から福山幹事長が記者会見し、その後、枝野前代表が記者会見する見通し。党公式ユーチューブの配信アドレスは別々となります。

2021年11月12日 #福山会見


2021年11月12日 #枝野会見

 私は枝野代表・岡田克也常任顧問を人間として信頼していたため、党規約を初めて読みましたが、国会議員、地方議員、一般党員のみがフルスペック代表選でも有権者となります。旧立憲から移行したパートナーズ、旧国民から移行したサポーターには投票権がないようです。今年の党員集めでは、旧国民や旧無所属から結党大会に参加した国会議員の一部で「総支部員の継続」での説明に多少時間がかかったため、旧国民・旧無所属のノルマ期間が延長されました。そのため、旧立憲の国会議員の方が党員を多少集めていると思われますが、大勢には影響はない、正直全くないと考えます。

  

【11/11】「安倍派」「茂木派」衣替え、山井和則懲罰委員長で質問回数減少か、「デジタル田園都市会議」は地方創生交付金扱うのに野田聖子大臣は除外の怪

2021年11月11日 16時48分59秒 | 第206回特別国会
[写真]安倍晋三さん、4年前の2017年10月4日、茨城県つくば市で、宮崎信行撮影。

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【自民党派閥例会 きょう令和3年2021年11月11日(木)】

 清和政策研究会が「安倍派」に衣替えしました。30年前に安倍晋太郎さんの逝去を三塚博事務総長が発表して以来となります。安倍さんは17億円を受け継ぎ、国会議員を28年、「サプライズ人事」から20年経ちましたので、かなり個人後援会の資金力があるはず。先の総裁選でも微妙な票操作をしたうえで何の説明責任も果たしていないので、情報が閉鎖的で陰湿な「中南海政治」が続きそうです。

[写真]安倍晋三さん、4年前の2017年10月4日、茨城県つくば市で、宮崎信行撮影。

 「経世会」が看板をかえた「平成研究会」は茂木派となりました。額賀さん、竹下さんなど歴代会長は総理になれませんでした。また茂木敏充さんにとっては、栃木県・非世襲の渡辺美智雄元通産大臣は「第4派閥・中曽根派」を譲り受けた「渡辺派」でバブル後期に無理をしてお金を集めましたが、現在の500円玉を鋳造した大蔵大臣・外務大臣だったのに若くして亡くなりました。ちなみに蔵相後に転じた通商産業省では渡辺美智雄大臣に巣くうバブルの紳士たちが出入りしており、その頃、20代の官僚は情報交換の割り勘付き合いのためにゴルフ会員権を1つぐらいは自腹で持たざるを得なかったのですが、岡田克也職員が渡辺大臣と懇意だとする業者から350万円自腹で買ったらバブル崩壊で50万円になったと四半世紀以上悔しがり、損切りでの売却もためらい続けました。栃木県初の総理は茂木さんとなるのでしょうか。

 また完全落選した石原伸晃さんは派閥を放棄することになりました。

 安倍派、麻生派、茂木派、岸田派、二階派、石破派となると、安倍・麻生・岸田・茂木4氏の体制のもと「草刈り場」となり、二階俊博・石破茂・菅義偉といった人は沈んでいきそうです。

【臨時閣議 同日】

 組閣翌日に副大臣・政務官人事も決まりました。「大阪組」の落選で欠員が出た政務官が補充されました。これに先立ち、秋田県の鳥インフル発生で農林水産の副大臣・政務官の続投は前日に決まっていました。

【衆議院本会議 同日】
【衆議院各特別委員会 同日】

 委員長選挙がありました。

 テレビ入りがある予算委員長に根本匠さん(岸田派)、決算行政監視委員長に原口一博さんが決まりました。懲罰委員長に山井和則さんが決まりました。前任者は通常国会で2回予算委・財金委で質問していましたので、常連の山井さんの国会質疑は、来年の通常国会では多くて2回程度にとどまりそうです。


[写真]根本匠予算委員長、先々月2021年9月、自民党大会ホテルで、宮崎信行撮影。

[写真]原口一博・決算行政監視委員長、きょねん2020年9月、衆議院内で、宮崎信行撮影。

【官邸・デジタル田園都市国家構想実現会議 同日】

 おとといの総理指示に、基づき、第1回。首相はあいさつの中で「地方創生のための各種交付金(略)デジタル田園都市国家構想推進交付金をフルに活用いたします」「デジタル臨調やGIGAスクール、スーパーシティ構想、スマート農業等の成果も活用してまいります」と語りました。

 不自然なのですが、総理指示には「まち・ひと・しごと創生担当大臣」が副議長となっていますが、デジタル庁の省の大臣である牧島かれん、内閣でまち・ひと・しごと創生担当を補職された若宮健嗣の両大臣が出席して、内閣府特命担当・地方創生の野田聖子大臣は出席しないようです。この辺も安倍・麻生・甘利推しの中堅がメーンストリームとなり、野田大臣は微妙に幽閉されている。岸田派で首相より年齢が若い林芳正外相も微妙に幽閉されそうなので、岸田・安倍・麻生・甘利の世襲議員たちは情報が閉鎖的で陰湿な「太子党・中南海政治」。

 さて、アメリカのFRBパウエル議長が量的緩和の手じまいに入りますが、2021年になってから、円ドルの相対名目レートは、波を描きつつも、短期間の移動平均では、ずっと、円が安くなる基調を描いています。我が国輸出製造業は半導体の仕入不足で生産調整となっており、日本経済はさらに険しさを増しそう。世帯年収800万円の正社員と世帯年収200万円の非正規がジワジワと余裕が減っていく経済がさらに続くことも予想されます。理論上はラストチャンスかもしれないと、財務省が50兆円以上新規国債を発行して、そのまま日本銀行券に近い形で国民家計・民間企業に給付してしまうのが歴史的な使命だと考えますが、岸田さんや財務省はそもそも理論を分かっていないようです。

●あすの予定

 枝野幸男さんが立憲民主党代表を去り、代表選挙の日程が決まります。時刻などが分かれば、別の記事でお知らせします。 

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