[写真]塩村あやかさん(2025年改選)、きょねん2021年9月下旬、都内で、宮崎信行撮影。
【参議院決算委員会 きょう令和4年2022年4月4日(月)】
定例の「月曜1時」に始まりました。
おととしである「令和2年度決算承認案」の審議は2日目で、そのうち省庁別審査1回目。
立憲民主党の塩村あやかさん(奇数組)は、先週のテレビ入りに続いて、AVアダルトビデオ出演問題を取り上げました。この問題は、必ずしもページビューが多い案件ではありませんが、「衆参の第一委員会室で同じ議員が連続して取り上げる議題」いわゆる「ラインナップ」になるのは今国会初めてとなっています。塩村さんは「きょうは4月4日。隙間ができてしまった」とし「先週の総理入り質疑の被害者の人から手紙が来たので、先週の内閣委員会に続いて、こちらでも読み上げたいとし、「なぜ審議中に笑いがあがるのでしょう。(規制法規がある)タバコや酒と何が違うのでしょう。詐欺にならない方法で言いくるめられ、自分の裸の写真や動画が永遠に出てくる可能性に苦しむ。福祉から見捨てられた」という趣旨の手紙を紹介しました。
塩村さんは「グルーミングを知っているか」とし、信頼感をつくることを先にするため、詐偽・錯誤・脅迫にならないかっこうで契約し、破棄できない関係をつくろうとする大人の行為を「子供を守るのは政治の役目だ」。
これについて監督官庁を問うと、松野博一官房長官は答弁しませんでしたが、警察庁・都道府県警察本部ではなく、内閣府男女共同参画局だという流れを認めました。男女共同参画局長は「アダルトビデオ強要問題は巧妙化している。先週、各省庁横断会議で政策パッケージをまとめた」としました。そのうえで、塩村さんに閣法と議法はどちらが早いか問われた局長は、「閣法は有識者の会議をつくる。議員立法につきましては、国会議員の方が提出して審議し、可決すれば成立すると承知している」とし、議法が早いという踏み込んだ答弁をしました。これを受けて、塩村さんは「与党で民法の特例法は聞いたことがないという人がいるが過去に例があるので資料を見てほしい」とし、議員立法の機運を盛り上げました。
今国会、野田聖子大臣のコロナ感染で、「こども家庭庁」(208閣法38号など)の成立が微妙になるかけています。自民党としては上川陽子さんが法相のころ、検討するとしながら検討せずに4月1日を過ぎてしまったミスもあります。この議員立法が残り2カ月間の第208通常国会のドラマになるかもしれないし、ならないかもしれません。偶数組では6年前に「ヘイトスピーチ規制法」が立憲の有田芳生さんと自民の西田昌司さんの意外なコンビで成立した事例もあります。
それと、塩村さんが東京区だということが、日本におけるこの問題の背景として大きいでしょう。
塩村さんの一つ前には「みなし同期」とされる羽田次郎さん(きょねん4月下旬初当選)が国家公安委員長・警察庁に対して「会計検査院に指摘された非常用電源について」問いました。次回はあさって(4/6)水曜日午後1時。
【衆議院決算行政監視委員会 同日】
立憲民主党の原口一博さんが委員長。「令和2年度コロナ予備費使用総調書」「令和2年度予備費使用総調書」「平成30年度決算承認案」「令和元年度決算承認案」ほかの案件で、財務大臣から所信聴取しました。
鈴木俊一財務大臣は、コロナ予備費は9・6兆円の予算のうち「営業自粛協力金など38件に9・1兆円」を使用したとしました。
感想としては、コロナ予算は30兆円の使い残しがありましたがあれは1次補正で、1次補正でついた予備費は歳出の閣議決定のたびに、衆参予算委理事懇で主計局が説明し質問を受けました。これは臨時国会を開かせないための方便なので、使い残しが少なかったのは当然かもしれません。質疑は次回。
【参議院行政監視委員会 同日】
立憲民主党で、総務省関係の支持が多い、吉田忠智さんが委員長です。
おととしからの「国と地方の行政の役割分担に関する小委員会」が設置されました。
これに先立ち、総務省行政評価局の政府報告があり、質疑がありました。
●あす、あさっての予定
ボーナスマイナスの令和3年度人事院勧告の実施法案(一般職国家公務員給与法)などは、あさって、4月6日(水)の午前10時からの参議院本会議で採決され、成立しそうです。
羽田次郎さんは今週も連投であすも外交防衛委員会で21分間(片道)質問。ある同期議員より割当時間が長いこともあり、どうやら参議院国対幹部の評価がかなり高いようです。
このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
【参議院決算委員会 きょう令和4年2022年4月4日(月)】
定例の「月曜1時」に始まりました。
おととしである「令和2年度決算承認案」の審議は2日目で、そのうち省庁別審査1回目。
立憲民主党の塩村あやかさん(奇数組)は、先週のテレビ入りに続いて、AVアダルトビデオ出演問題を取り上げました。この問題は、必ずしもページビューが多い案件ではありませんが、「衆参の第一委員会室で同じ議員が連続して取り上げる議題」いわゆる「ラインナップ」になるのは今国会初めてとなっています。塩村さんは「きょうは4月4日。隙間ができてしまった」とし「先週の総理入り質疑の被害者の人から手紙が来たので、先週の内閣委員会に続いて、こちらでも読み上げたいとし、「なぜ審議中に笑いがあがるのでしょう。(規制法規がある)タバコや酒と何が違うのでしょう。詐欺にならない方法で言いくるめられ、自分の裸の写真や動画が永遠に出てくる可能性に苦しむ。福祉から見捨てられた」という趣旨の手紙を紹介しました。
塩村さんは「グルーミングを知っているか」とし、信頼感をつくることを先にするため、詐偽・錯誤・脅迫にならないかっこうで契約し、破棄できない関係をつくろうとする大人の行為を「子供を守るのは政治の役目だ」。
これについて監督官庁を問うと、松野博一官房長官は答弁しませんでしたが、警察庁・都道府県警察本部ではなく、内閣府男女共同参画局だという流れを認めました。男女共同参画局長は「アダルトビデオ強要問題は巧妙化している。先週、各省庁横断会議で政策パッケージをまとめた」としました。そのうえで、塩村さんに閣法と議法はどちらが早いか問われた局長は、「閣法は有識者の会議をつくる。議員立法につきましては、国会議員の方が提出して審議し、可決すれば成立すると承知している」とし、議法が早いという踏み込んだ答弁をしました。これを受けて、塩村さんは「与党で民法の特例法は聞いたことがないという人がいるが過去に例があるので資料を見てほしい」とし、議員立法の機運を盛り上げました。
今国会、野田聖子大臣のコロナ感染で、「こども家庭庁」(208閣法38号など)の成立が微妙になるかけています。自民党としては上川陽子さんが法相のころ、検討するとしながら検討せずに4月1日を過ぎてしまったミスもあります。この議員立法が残り2カ月間の第208通常国会のドラマになるかもしれないし、ならないかもしれません。偶数組では6年前に「ヘイトスピーチ規制法」が立憲の有田芳生さんと自民の西田昌司さんの意外なコンビで成立した事例もあります。
それと、塩村さんが東京区だということが、日本におけるこの問題の背景として大きいでしょう。
塩村さんの一つ前には「みなし同期」とされる羽田次郎さん(きょねん4月下旬初当選)が国家公安委員長・警察庁に対して「会計検査院に指摘された非常用電源について」問いました。次回はあさって(4/6)水曜日午後1時。
【衆議院決算行政監視委員会 同日】
立憲民主党の原口一博さんが委員長。「令和2年度コロナ予備費使用総調書」「令和2年度予備費使用総調書」「平成30年度決算承認案」「令和元年度決算承認案」ほかの案件で、財務大臣から所信聴取しました。
鈴木俊一財務大臣は、コロナ予備費は9・6兆円の予算のうち「営業自粛協力金など38件に9・1兆円」を使用したとしました。
感想としては、コロナ予算は30兆円の使い残しがありましたがあれは1次補正で、1次補正でついた予備費は歳出の閣議決定のたびに、衆参予算委理事懇で主計局が説明し質問を受けました。これは臨時国会を開かせないための方便なので、使い残しが少なかったのは当然かもしれません。質疑は次回。
【参議院行政監視委員会 同日】
立憲民主党で、総務省関係の支持が多い、吉田忠智さんが委員長です。
おととしからの「国と地方の行政の役割分担に関する小委員会」が設置されました。
これに先立ち、総務省行政評価局の政府報告があり、質疑がありました。
●あす、あさっての予定
ボーナスマイナスの令和3年度人事院勧告の実施法案(一般職国家公務員給与法)などは、あさって、4月6日(水)の午前10時からの参議院本会議で採決され、成立しそうです。
羽田次郎さんは今週も連投であすも外交防衛委員会で21分間(片道)質問。ある同期議員より割当時間が長いこともあり、どうやら参議院国対幹部の評価がかなり高いようです。
このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2022年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。