[写真]立ち上がるかまえを見せた立憲民主党の蓮舫さん(左)、3年前の2020年10月、神奈川県内で、宮崎信行撮影。
ことし2本目となる恒久的新法・官報発行法が成立。東京地検特捜部による派閥パーティー券問題と、維新の万博水膨れに世論も議員も期待する他力本願政局となりますが、蓮舫・筆頭理事が「独立行政法人法改正案」の審議未了廃案のかまえをみせました。
【参議院本会議 きょう令和5年2023年12月6日(水)】
「TPP(CPTPP)への英国加入議定書」(212条約1号)が両院承認されました。
「官報発行法」(212閣法8号及び212閣法9号)が可決し、成立しました。なお、ことしの恒久新法は合計2本(もう一つは議法の認知症基本法)となりました。税法のシンプル化も期待したいところ。
「麻薬取締法及び麻向法を改正する法律」(212閣法7号)が可決し、成立しました。
【参・憲法審査会】
先々週は衆・予算委、先週は参・本会議で開かれず、今国会で2回目の開催となりました。前回は、「特区合憲」「特定枠合憲」の判決を参・法制局長が説明しそれに対する質疑と自由討議がありました。今回は自由討議となりました。平和安全法制でも理事をつとめた自民党の元議運委員長・山本順三さんは「今後の日程を議論したい」としましたが、立憲の辻元清美さんは「国民投票法成立時と違ってディープフェイクの技術が出てきた」と改憲議論の手前の手前でお茶を濁しました。
【衆・厚生労働委員会】
9時から17時まで一般質疑。ちなみに、午後3時40分から、筆者は言質傍聴しましたが、同57分から傍聴人が私1人となりましたので、何かを一人でしょって立つ立場でないので、午後4時に帰り、傍聴人はゼロとなりました。立憲の大西健介さんはマイナンバー保険証と来年秋の紙の受給者資格証の発行について質問。マイナンバーカードを使っている人も病院も客もメリットがあるとする割合が少なく、補正予算も無駄だと指摘しました。厚労相は「コロナ禍で言われた日本の電子敗戦から脱却したい。カルテを効果的に管理でき
る。カルテを進化させる一歩だ」と答弁しました。大西さんは「カードリーダーの買い替えもある」と語りましたが、今国会でのマイナ保険証追及はうちどめとなりそうです。
【衆・外務委員会】
上川陽子外相らへの一般質疑。上川さんは「馬蹄型」委員室でも相変わらず姿勢が良かったです。意外と、分かっていない人なのかもしれませんが。
【衆・経済産業委員会】
元清和会事務総長の西村康稔さん(61歳)は「私は若いころ、事業承継税制に取り組んだ」と語りましたが、官僚時代でなく、若いころとは自民党政府外議員として取り組んだという意味のようです。
【参・ODA及び沖縄北方特別委員会】
沖北相らへの一般質疑。
【参・東日本大震災復興特別委員会】
一般質疑でした。
●あすの参議院文教科学委員会は、「国立大学法人法改正案」(212閣法10号)の法案審査は与党のみ。来週火曜日(12/12)に連合審査会が開かれる見通しとなりました。与党は同日(12/12)午後に野党審議をして採決し、会期末当日(12/13)に本会議で可決・成立したい考え。しかし、内閣不信任決議案が出ると、本会議がずれ込むかもしれません。蓮舫さんは、世耕弘成・参議院自民党幹事長の夫人と同期当選・同性・選挙区選出・テレビキャスターの共通点が仲が良く、石井準一・議院運営委員長も「じゅんちゃん」と呼ぶほど仲が良いことから、蓮舫さんに花を持たせようという見えない力が働く可能性もあります。
以上です。